中学受験の歩き方:親子の温度差その1
2023-10-10
カテゴリー:中学受験の歩き方
中学受験は親の関わり度合いが多いため、親子間でいろいろな温度差が生まれます。もちろん色々なご家庭がありますから、親子の温度差にも色々あるわけですが・・・・・それらの温度差がなぜ生まれるのかについて数回に渡り、書いてみたいと思います。
今日は、親が良くつぶやく(?) 「もう入試まで時間がないのに・・・・・・」 についてです(笑)
たとえば、友達と遊んでいて・・・・・今が夕方の4時45分だったとしましょう。そして、周りの大人に、「もう5時だから家に帰りなさい」と注意されたとします。そのとき子どもたちは、「あと15分もあるのになんで5時だと言うんだろう??」と思います。
読者の皆さんは、小学校の頃にこんな経験はありませんでしたか?
子どもがそう思う理由は、
①4時45分と5時00分は違う(概数の概念が身につくにはかなりの経験値が必要です)
②子どもにとっては、「15分もある」であって、「15分しかない」ではない(時間とお金は大人になればなるほど量が必要になります・・・・・苦笑)
③子どもには残された時間がたくさんあるため、つい計画性が乏しくなる(時間の使い方に関する人生経験が乏しいため)
というところでしょう。
12年間生きてきた子どもにとっては、1年間という時間は全人生の12分の1ですから・・・・・・36年間生きてきた親の3年間に相当します。
つまり、入試まであと5ヶ月しかないと思って親が焦っていても、小6の子どもとしてはまだ5ヶ月もあるという感覚なわけです。大人にとっての5ヶ月=小学生にとっての15ヶ月以上という感覚ですから・・・・・親の言葉が子どもの心に響かないのもわかりますね(苦笑)
じゃあ、どのようにして子どもに絶対的な残り時間を認識させれば良いのか?
子どもの感覚としてわかりやすい単位で、具体的に残り時間を認識させれば良いのです。
つまり、「○○中入試まであと何日」の日めくりカレンダーを作るとか(親の顔色が変わることのほうが多いようですが)、それから逆算して中学受験の勉強に割くことのできる総時間数を計算させて入試科目数で割るとか・・・・・いろいろな工夫をして、時間の無いことを本人に理解させることで、勉強に対する集中力を上げさせれば良いわけです。
ちなみに・・・・・エクセレントゼミナールでは秋になると、生徒の志望校のうち一番早い日付にあわせた、日めくり入試カレンダーを毎年作成し、教室の前に掲示しています。
そして・・・・・なんと恐ろしいことに、今年は10月10日の時点で、「入試まであと90日」というカレンダーが掲示されています!!
毎日5時間勉強したとして・・・・・450時間ですから・・・・・それを4科目で割ると、1科目あたり110時間しかないことになります!!
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