中学受験の歩き方:親子の温度差その2
2023-11-03
カテゴリー:中学受験の歩き方
最近は両親で働いているご家庭も多いため、核家族化が進んだとはいえ、お子さんの学習内容まで把握しているご家庭が少なくなっている気がします。
つまり、お子さんの学習状態(成績)には注意しても、学習内容(カリキュラム)までは把握しておらず、そのため色々な温度差が生まれます。
今日は、「えっ、そんなことも知らない(できない)の・・・・・」と親が思うのはなぜかについて書いてみたいと思います。
まず、大前提として把握しておきたいのは学習指導要領についてです。公立の学校で週休2日制を実施するために、2002年度に導入された新学習指導要領下では・・・・・大雑把にいえば、子どもたちの学習時間はその父母の世代の学習時間と比べれば3分の2しか確保されていませんでした。
つまり子どもたちは、父母の皆さんの学習量の3分の2しか習っていなかったわけです。
ですから、当然学習単元は先送りするか削除することになります。
例を挙げると・・・・・現在は「不等式」(父母の世代は中2で学習)は高校1年の配当単元です。つまり、昔は高校入試で当たり前のように出題されていた内容は・・・・・今は大学入試で問われる単元だということです。
そして、学習時間の減少は小学校での計算演習にも大きく影響していて・・・・・小数第2位の数のかけ算やわり算もかなり軽減されてしまいました。
これがどういう影響を生むかというと・・・・・今の普通の小学生は、電卓を使わずに消費税の計算ができないことになるわけです(消費税を10%に値上げするための国家戦略だった??・・・・苦笑)
したがって、子どもたちにとっては「習っていないから知らない(できない)」ことが多いので・・・・・・父母の皆さんが「習っているはずだろう」と思っていることでも全く知らないことは良くあるのです!!
現在の学習指導要領で、学習単元が先送りされたり、削除されたりしたことを理解したうえで、お子さんの学習を見直してみると、「えっ、そんなことも知らないの!」ではなく、「そうか・・・・教わっていないのか・・・・・それじゃあ、しかたないか。」になると思いますよ。
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