重大ニュース2023 その3:今から何年前
2023-12-01
カテゴリー:重大ニュース2023
あるできごとが起きてから今年でちょうど何年目、という節目の年のできごとが、入試では出題されることがよくあります。今回は重大ニュース2023のその3として、「今から何年前」を掲載します。それでは、いつものように簡単なテストをしてみましょう。
「重大ニュース2023 その3:今から何年前 問題」
①今から1300年前の723年、朝廷は、人口が増えて、農民に分ける口分田が不足してきたため、新しいきまり(〇〇〇〇の法)を定めました。このきまりの〇〇〇〇に入る漢字4字を答えなさい。
②今から150年前の1873年、明治政府はあるきまりを定め、このきまりによって、満20歳以上の男子は兵役の義務を負うことになりました。このきまりを漢字3字で答えなさい。
③今から100年前の1923年の9月1日、神奈川県西部を震源とするМ7.9の(大正)関東地震が発生しました。この地震による10万人以上の死者の多くは火災による焼死でした。この災害の名前を漢字5字で答えなさい。
④今から60年前の1963年2月10日、福岡県北東部にある5つの市が合併し新しい市が誕生しました。その後、4月1日には政令指定都市になりました。この市の名前を漢字3字で答えなさい。
⑤今から50年前の1973年10月6日、第四次中東戦争がおきました。この戦争によって、石油の価格が上昇し、日本の高度経済成長は終わりました。この戦争をきかっけに起こったできごとを漢字4字で答えなさい。
成績はいかがでしたか? 今から150年前の1973年は明治維新の時期です。明治維新については、 重大ニュース2022 その3、 重大ニュース2021 その4、 重大ニュース2019 その4 、重大ニュース2018 その4 に取り上げてありますので、確認しておくとよいでしょう。
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「重大ニュース2023 その3:今から何年前 解答と解説」
①三世一身(さんぜいっしん)(の法)・・・・・朝廷は口分田の不足を補うため、三世一身の法を定めました。三世一身の法は新しく水路を作って開墾すれば、3代まで私有を認め、もとの水路を改修して、開墾すれば、本人1代に限り私有を認めるというきまりです。期待したほどの効果があがらず、20年後の743年には、墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう)が出されました。
②徴兵令・・・・・満20歳以上の男子は全員兵役の義務を負うのですが、例外として、家の主人、長男、役人などは兵役を免除されたので、兵役についた者の多くは、農家の次男・三男などでした。農家は働き手が奪われるとして、農民一揆が起きました。また、1873年は、1月1日から太陽暦となり、6月15日には、印旛県と木更津県の両県が合併して千葉県が誕生した年です。
③関東大震災・・・・・この地震で、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県で震度6を観測しました。最大震度は6となっていますが、当時の震度は6までしかなく、神奈川県の広い範囲では、現在の震度7に達していた地域が多くあったようです。また、1960年に9月1日は「防災の日」となりました。
④北九州(市)・・・・・北九州市は、門司市、小倉市 、若松市、八幡市、戸畑市の5市による、世界的にもめずらしい、対等合併によってできました。1974年に小倉区が小倉北区、小倉南区に、八幡区が八幡東区、八幡西区に分かれ、現在は7つの行政区で構成されています。
⑤石油危機・・・・・オイルショックともいいます。第四次中東戦争はパレスチナをめぐる、イスラエルとアラブ諸国の最後の戦争です。アラブ諸国は石油の生産を減らし、輸出を禁止しました。石油の価格は4倍にもなり、日本の高度経済成長は終了しました。