塾対象説明会レポート:武蔵中学校
2019-03-22
カテゴリー:塾対象説明会レポート2019
武蔵中学校は、東京都練馬区豊玉上にある学校で、高校からの募集を行わない男子の完全中高一貫校です。西武池袋線江古田駅から徒歩7分のところにあり、武蔵大学と同じキャンパスにあります。1922年に日本で最初の旧制七年制高校として創立し、1948年の学生改革により、新制武蔵高等学校、翌年武蔵中学校を発足しました。
理科・特別教室棟です。
2022年に創立100周年を迎えるにあたって新校舎の整備が行われています。今回の説明会は、新校舎の理科・特別教室棟の視聴覚室で行われました。理科・特別教室棟には、「フーコーの振り子」や「水気圧計」などがあり、武蔵中学校らしさが感じられる校舎となっています。校舎全体は2019年3月に完成予定となっています。
奥に見えているのがフーコーの振り子です。
2019年度中学入試結果
・志願者数 579名
・受験者数 569名
・合格者数 186名
・合格者最低点 185点(320点満点)
・合格者平均点(国語100点、算数100点、社会60点、理科60点)
国語 74.1点、算数 55.2点、社会 38.2点、理科 37.7点
・受験者平均点(国語100点、算数100点、社会60点、理科60点)
国語 65.6点、算数 39.4点、社会 33.4点、理科 32.2点
グラウンドです。
各科目から
・国語
①出典は、中脇初枝「神に守られた島」
②問題文は平易な内容である。会話は沖縄の方言のため読み取りにくいところがあったかもしれない。
③問1①② 良くできていた。
④問2 まあまあ良くできていた。
⑤問3 ぼくがかん違いしたことを答える問題。満点答案が少なかったが、それなりに書けている答案は多かった。
⑥問4 良くできていた。
⑦問5 全体的に良くできていた。主語と述語の対応などつじつまが合わない答案があった。
⑧問6 一番差が付いた問題。
⑨問7 漢字の問題。全体的には良くできていた。漢字の書き取りは丁寧に書いてほしい。「耕」の横棒が4本になっていたり、「未」が「末」になっていたりする受験生がいた。
・算数
①平均点は昨年度より10点くらい下がった。
②例年通り大問4問。
③1 約数・倍数の問題
かなり良いできだった。
④2 図形の応用問題
難しくてできないというよりは、かん違いをしている受験生が多かった。直角に見えるところを直角として考えてしまっている受験生がいた。取り組みやすい問題かと思ったが、意外とできは良くなかった。
⑤3 点の移動の問題
難問だったが、合格者は一定の得点を取っていた。点Pと点Qが同時に動き始めたこととして考えている受験生がいた。条件の確認をきちんと行うと良いのでは。
⑥4 まわりの長さと面積。なんらかの作業をして考える問題。
(1)は比較的簡単に解ける。
・社会
①1つのテーマを多面的に考える問題を出題している。
②テーマ「江戸時代の漂流民」
③問1(1) 海岸線を書く問題。ときどき出題している。
④解答欄を埋めようとする受験生がいるが、解答欄は広めに作っているので、埋める必要はない。関係ないことやあいまいなことを書くと減点されてしまうので、質問にシンプルに答えればよい。
⑤答えのみの設問は良くできていた。
・理科
①大問3問。
②1.生物・化学。例年大問1は易しめ。今年度は、記述が多めのため、解くのに時間がかかった。
問1 100%近い正答率だった。
問2 2行、問3 3行、問4 4行が解答の分量の目安。
③2.地学・生物。
問1 意外とできなかった。
問3 良くできていた。
④3.栞(観察問題)
1、2で時間がかかり、時間が足りない受験生が多かったようだ。
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