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文化祭・学校説明会活用法 2019

2019-08-05

 夏休みはもうすぐ半ばとなりますが、2学期が始まるとどこの学校でも、運動会や文化祭、そして学校説明会などのイベントが目白押しです。受験学年はもちろん、小4や小5の早い時期から志望校を訪れる良い機会がこれらのイベントです。

 エクセレントゼミナールでは今年も、来る9月8日(日)の10:30〜12:00で、「中学受験の基礎講座 第6回 文化祭・学校説明会活用法」という父母向け公開セミナーを開催いたします。
このセミナーでは、

 ①複数回実施される学校説明会ではどの回に参加すべきか?

 ②校内見学ではどこを見るか?

 ③個別相談会では何を相談するか?

 ④学校説明会で何を聞くべきか?

 ⑤文化祭ではどこを見るのか?

 などのコツを説明していきます。なぜそんな話を? と思われる方も多いかもしれませんが・・・・・特に文化祭ではその学校が力を入れて取り組んでいるテーマ(たとえば地球環境についてのレポートなど)が発表されており・・・・・当然、それらを指導している先生が入試問題を作る可能性が高いわけですから・・・・・・レポートのテーマが入試問題に反映されることもあるのです。そのため、文化祭は受験生の親にとっては情報収集のための良い機会なので・・・・・せっかく行くからには、アンテナを張り巡らしておく必要があるわけです。

 また資料として、今年の各学校のイベントスケジュール一覧表、男女別イベントカレンダー、学校説明会時記入用フォーマット用紙を配布いたします。今後開催される学校説明会をフル活用するために使える資料となっておりますので、参加ご希望の方は PDF にアクセスして、参加申込書にご記入の上、FAX(04―7148―4617)してください。

 もちろん参加無料の公開講座ですから、エクセレントゼミナール塾生以外の方であっても参加できます。多数の皆様のご参加をお待ちしております!!

塾対象説明会レポート:吉祥女子中学校

2019-08-02

カテゴリー:塾対象説明会レポート2019,

 吉祥女子中学校は、武蔵野市吉祥寺東町にある女子の完全中高一貫校です。昨年、創立80周年を迎えました。西荻窪の駅から徒歩8分、閑静な住宅街の中にあります。
 校内はとてもきれいで、校舎は2003年に新しくなり、生徒の交流の場としてカフェテリアや、噴水のある中庭、1号館の屋上には屋上庭園もあります。2号館と3号館をつなぐセンターブリッジには、「SEVERVS TIBI ALIIS FACILIS ESTO・MMⅢ」(己に厳しく他に優しく2003年)、1号館シンボルタワーには、「VERITAS」(真理)など校舎に、ラテン語でモットーが刻まれています。
 創立80周年記念事業として新5号館の建設を行いました。新5号館には、8つの普通教室と多目的教室、最上階の3階には大小2つのカフェテリアなどがあり、外観は本館(1号館、2号館、3号館)と一体的なデザインとなっています。2018年9月に完成しました。
 校章は「なでしこ」の花を型どったものです。「なでしこ」のように清く、美しく、強く、正しく伸び育つことを願って決められました。中央の模様は吉祥の頭文字Kをドイツ語の花文字で表したものです。
 アメリカ、オーストラリア、カナダ、中国、韓国、ベトナムに姉妹校・友好校があります。
 国際交流として、カリキュラムに含まれているものとしては、「カナダ語学体験ツアー」があります。中3生を対象とし、毎年秋に行われています。姉妹校QMSを訪問し、4泊5日のホームステイを含む、8泊9日のツアーとなっています。
 希望者対象のものとしては「オーストラリアセミナー」「アジア研修ツアー」があります。「オーストラリアセミナー」は、高校生を対象として、夏休みに実施しています。約2週間の英語研修を行うセミナーです。「アジア研修ツアー」は高校生を対象として、春休みに実施しています。
 また、高校生を対象とした、留学制度もあります。10か月以上12か月以内海外の高校に在籍し、学習を希望する場合は取得した単位を認める制度もあります。


吉祥女子中学校の正門です。

2019年度中学入試結果
・応募者数
第1回 601名(2018年度 571名)
第2回 899名(2018年度 831名)
第3回 589名(2018年度 595名)
・受験者数
第1回 571名(2018年度 549名)
第2回 634名(2018年度 581名)
第3回 387名(2018年度 389名)
・合格者数
第1回 233名(2018年度 247名)
第2回 232名(2018年度 231名)
第3回  35名(2018年度  37名)
・合格者平均点(国語100点、算数100点、社会70点、理科70点)
第1回 国語77.1点、算数79.3点、社会48.8点、理科54.1点
第2回 国語71.7点、算数75.7点、社会47.6点、理科50.1点
第3回 国語74.1点、算数74.6点、社会50.7点、理科52.2点
・合格者最低点(340点満点)
第1回 243点
第2回 224点
第3回 240点

各科目から
国語
 例年、国語で出題する文章は、説明的文章一編と、文学的文章が一編です。また、ここ数年は漢字を独立問題として出題することが多く、合計3題となっています。
 記述問題については、20〜50字程度の短いものが数題と、70〜100字程度の長い記述が1題という形を、例年取っています。長い記述問題は、本文の内容を要約するものもあれば、受験生自身の体験を想像も含めて、本文の内容と関わらせて書くものもあります。さらに、本文を踏まえて現代社会のあり様や自分のあり方にまで考えを広げる、思考力を問うような記述問題を出題する可能性もあります。
 尚、入試本文については第三回大問二のように、随筆を出題することもあります。随筆は説明的文章、文学的文章の両方の要素があるため、その文章の特徴に応じて出題されています。

算数
 第1回・第2回・第3回ともに大問を5題出題します。
 大問1では、計算問題と1行問題を合わせて約7題出題します。速く正確な計算力と基本的な文章題の処理能力が必要な問題が並んでいます。大問1は、受験生の基礎的な学力を確認する問題となっています。
 大問2と大問3は、1行問題より少し難易度が高めの文章題を出題します。(1)や(2)などの前半の問題は、後半の問題を解くための誘導やヒントになっていて、複数の設問に分けて出題されています。それらを元に法則や性質に気付けば完答できる問題となっています。
大問4、5は応用問題です。自分で考え、自分で解決する力を持っているかどうかを確認する目的で出題しています。大問2や大問3と同様に細かい誘導やヒントを入れながら出題していきますので、これら一つひとつの設問の意図をしっかりと理解し、次の問題に利用することができるかどうかが大きな鍵となっています。
 大問1は基本問題ですので確実に得点を重ねてほしい部分です。大問2以降については、それぞれの前半の設問は問題内容を読み取ることができたかどうかを確認する問題であったり、その次の設問を考えるための準備や誘導であったりします。(1)から順に読み解いていけば後半の問題も決して難しくありませんので、後半の問題がなかなか解けない人は、前半の問題の誘導をもう一度読み解いてみましょう。そうすれば正解に近づくはずです。
 また、後半の問題を解く時間を確保するためにも、基本的な問題は速く正確に解く力が必要です。問題によっては、工夫しながら解けば簡単に答えを導きだせるものもあります。余計な時間や手間をかけすぎないように気をつけましょう。

 記述式問題の解答は、図や表を用いても構いませんし、「→」などの記号を用いて書いても結構です。答えが合っていなくても、途中までの考え方が合っているなど加点できる要素があれば部分点をつけていきます。少しでも構わないので、途中の式や考え方などを書くように心がけましょう。その際、問題設定にある数字を使って式を書きはじめることと、書いた途中の式が何を表している式なのかを明記することを意識しておくと良いでしょう。

社会
 吉祥女子の社会の入試問題は、社会的事象に対する関心の有無、基本的知識の確認、それぞれの事象の相互関連性やその背景について理解する力を問うことに重点を置いて出題しています。
 各回とも、問題は歴史分野、地理分野、公民分野からそれぞれ1題ずつ、計3題の大問で構成されています。その際、小学校における社会科の履修情況を考慮して、歴史分野・地理分野の大問に比べ、公民分野の大問の配点は少なめに設定しています。問題傾向は、各回とも大きな違いはありませんが、2019年度入試の各回の出題テーマを以下にあげておきます。

第1回
1 道の歴史をテーマにした歴史分野の問題
2 第4次産業革命をテーマにした地理分野の問題
3 吉祥女子の歴史と建学の精神をテーマにした公民分野の問題
第2回
1 元号の歴史をテーマにした歴史分野の問題
2 水をテーマにした地理分野の問題
3 情報と知る権利をテーマにした公民分野の問題
第3回
1 温泉の歴史をテーマにした歴史分野の問題
2 日本の国土をテーマにした地理分野の問題
3 公平性をテーマにした公民分野の問題

 以上のように、各大問はあるテーマにそって作られています。しかし、実際の各設問はそのテーマに限定せず、幅広い分野から出題しています。従って、どこかの分野や範囲に集中的に力を入れて学習すのではなく、まずは基本的知識をしっかりと確認し、全体をまんべんなく学ぶ堅実な勉強を心がけてほしいと思います。2019年度の設問の数は、第1回〜第3回まで各回40問でした(例年、各回でそれぞれ38問〜40問程度の出題です)。
 設問の形式は、基本的な用語の知識を確認する記述式問題をはじめとして、ある事柄についての正確な理解や詳細な知識を問う正誤判定問題、社会的用語をはじめ地図やグラフの読み取りに関する問題、歴史的な出来事を起こった順番に並べ替える問題など、多様です。中には問題文中の空欄の穴埋め問題や、下線部に関する設問以外の問いを出す場合もあります。分野によっては問題文を設けずに出題される場合もあります。設問の中心は基本的な知識を問うものや、その知識を前提に考えれば解ける問題です。社会科の学習は、覚えればいいというものではありませんが、思考する前提として正確な知識は不可欠です。
 また、吉祥女子では図表の読み取りや歴史上の事象・現代社会の問題の背景にある因果関係などを、1行(字数指定の場合もあります)の記述問題として問うています。こうした問題を出題するのは、単に用語だけを覚えるのではなく、普段からその用語の意味や、ある出来事が起きた背景・理由を考えながら学ぶ姿勢を持ってほしいからです。地理分野では図表・統計問題を必ず出題します。教科書や参考書などに載っている資料をじっくり読み込んで、考える習慣をつけてほしいからです。公民分野では時事的な知識を問うものを必ず出題しています。新聞やテレビを通してニュースに触れ、社会に対して関心や問題意識を持ってほしいからです。その際、ニュースの内容と普段学習している事柄を結びつけることを意識すると、より理解が深まります。

理科
 第1回、第2回、第3回ともに物理・化学・生物・地学の各分野から大問1題ずつ、計4題出題します。各大問の配点もほぼ同じ割合となります。また、吉祥女子では実験実習を通して科学的事項への関心と思考力・表現力を養うことを目的とした授業を展開しています。そこで、次の①〜③を確認することに力点を置き入試問題を作成しています。
 ① 科学現象に関心があり、実験や観察を積極的に行っているか。
 ② 実験結果を表やグラフにまとめて整理し、それを読み取って分析できるか。
 ③ 現象を考える上で必要な知識や、現象を整理する上で必要な計算力が身についているか。
 これらの点を踏まえ、物理・化学・生物・地学の各分野から、できるだけ身近な科学現象を題材に出題しています。また、実験を題材にした思考力を問う形式の大問を、4問中2問程度出題しています。したがって入試対策としては、以下のことが大切になります。
 A 日頃から身の回りの現象に目を向け、ニュースなどで取り上げられる自然科学に関する出来事にもよく目を向けておく。
 B 学校の授業で行う実験・実習に自ら積極的に取り組む。
 C 表やグラフの書き方を身につけ、それらから情報を読み取って分析できるようにする。
 D 基本的な科学知識を身につけ、確実な計算力を養う。
 また、各大問では最初に基本的な知識や計算力を確認する導入問題と与えられた条件から考える問題を出題するようにしています。基礎的な知識・計算力に加えて、科学的な思考力も必要です。日頃から様々な科学現象に興味を持ち、なぜそうなるかを考えるとよいでしょう。


難関大学へ多数の合格
 京都大1名、一橋大3名、東京工業大1名、東京医科歯科大2名、お茶の水女子大2名、東京外大4名、東京農工大5名、東京学芸大3名、首都大学東京4名、横浜国大2名、千葉大6名、筑波大3名などの国公立大に計67名(うち現役44名)合格
 早稲田大71名、慶應義塾大42名、上智大36名、東京理科大73名、国際基督教大7名などの最難関私立大に計229名(うち現役182名)合格
 明治大93名、青山学院大25名、立教大61名、中央大56名、法政大57名、学習院大17名などの難関私立大に計309名(うち現役256名)合格
 津田塾大16名、東京女子大48名、日本女子大35名などの女子大トップ校に計99名(うち現役89名)合格
 医学部医学科へは、国公立大7名(うち現役2名)、私立大37名(うち現役14名)合格


 最後に、次回の学校説明会は、9月14日(土)で、小6が10:30〜12:00、小5以下が14:00〜15:30になります(予約不要)。内容は、小6が、校長あいさつ、学校紹介ビデオ、特色と入試について、授業内容と入試問題について、小5以下が、校長あいさつ、学校紹介ビデオ、特色と入試について、中学校生活について、卒業生の話です。学校説明会の詳細は、 こちら まで 。
 文化祭(吉祥祭)は、9月21日(土)、22(日)で行われます。

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