中学入試に役立つ学習法:社会編その2
2022-10-25
カテゴリー:中学入試に役立つ学習法:社会編
基礎力を上げる方法の社会編は歴史から始めます。これは中学入試で出題される項目を分野別にしたときにもっとも出題比率が高いと思われるのが、歴史をテーマにした問題だからなのですが・・・・・さて、今回は・・・・・
シュサイと小6受験生との会話
シュサイ:「歴史をはかるモノサシって、どんなものがあったっけ。」
B君:「時代、西暦、世紀、元号ってとこかな。」
シュサイ:「そうだね。ほかにも社会の仕組みによって、原始・古代・中世・近世・近代・現代などに分ける方法もあるけど・・・・・世界史などでは紀元前(B.C.)、紀元後(A.D.)なども使われるんだ。ところで、紀元前のB.C.って何のことか知っているかい?」
B君:「M先生が言ってたな・・・・・たしか英語のBefore Christ(ビフォア・クライスト)の略で、キリストが生まれる前という意味だったな。」
シュサイ:「さすがB君、良く覚えているね。じゃあ、紀元後のA.D.は?」
一同:「・・・・・。」
シュサイ:「これは、ラテン語でAnno Domini(アンノ・ドミニ)の略語で、「神の後」って意味なんだよ。」
A子:「何で、英語とラテン語が混じるのよ、よけいわからなくなるじゃない!」
シュサイ:「歴史学者たちのお遊びなのさ。良く見てごらん。A、B、C、Dの4文字が出てくるでしょ。」
C君:「なるほど。そうだったのか。」
A子:「くだらな〜い。」
シュサイ:「たしかにそうなんだけど、今の平成って元号を決めるときに、何で平成にしたか知っているかい? 実は平成(へいせい)と修文(しゅうぶん)と正化(せいか)の3つまでに絞られたんだけど・・・・・。(>>詳しくはこちらを参照)」
一同:「う〜〜ん。」
シュサイ:「明治はM、大正はT、昭和はSで表すことができるでしょ。だから、他のアルファベット1文字のHで表すことができる平成に決まったのさ。」
C君:「なるほど。そうだったのか。」
A子:「あんた、それしか言うことないの?」
C君:「・・・・・だって、そう思ったんだからしょうがないじゃん。」
A子:「はいはい、わかった、わかった。」
シュサイ:「じゃあ、C君に訊こう。今は21世紀だけど、21世紀って西暦何年から何年までかな?」
C君:「ええと、西暦を切り上げたときに2100になる年だから・・・・・えっと、えっと・・・・・」
A子:「にぶっ! 2001年から2100年までよ。」
シュサイ:「そうだね。西暦の下2ケタを切り上げれば良いんだったね。ところで、最近の元号を西暦に変換する方法は覚えておくように言ってあるよね。どうやったんだっけ?」
B君:「明治○年ならば、○+1867で西暦。大正○年ならば、○+1911で西暦。昭和○年ならば、○+1925年で西暦。平成○年ならば、○+1988で西暦。令和○年ならば、○+2018で西暦になります。」
シュサイ:「そうだね。元号というのは、天皇が代わったときに新たに決めるから、元号が変わる前の西暦を足すんだったね。君たちは平成生まれだから知らないだろうけど、昭和天皇が崩御(ほうぎょ:亡くなられること)されたのは、昭和64年の1月7日だから、1週間だけ昭和64年があったわけ。(>>詳しくはこちら)だから、昭和64年イコール平成元年なんだ。」
A子:「M先生がそんなことを言ってたっけ。」
シュサイ:「実は私は銀行に勤めている友達からもらったので、昭和64年の硬貨を全種類持っているんだ。」
A子:「ずる〜〜い。」
シュサイ:「まあ、それは良いとして・・・・・今の天皇って誰だか知っている?」
C君:「令和天皇でしょ。」
シュサイ:「違うんだなあ。天皇っていうのは、亡くなった後で、○○天皇って名前がつけられるんだ。だから、現在の天皇は今上天皇(きんじょうてんのう)と言って、今現在、上にいる天皇って書くのさ。天皇家の人々は、日本で唯一苗字を持たない人たちなんだよ。」
C君:「そうなの?」
シュサイ:「そう。だから、「愛子さま」とか「悠仁さま」ってマスコミは報道するでしょ。」
一同:「ふ〜〜ん。」
シュサイ:「というわけで、今上天皇は初代の神武天皇から数えて、126代目とされているから覚えておこうね。じゃあ、今日はここまで。」