中学入試に役立つ学習法:社会編その1
2022-09-27
カテゴリー:中学入試に役立つ学習法:社会編
まずは基礎力を上げるために書き始めた、「中学入試に役立つ学習法」ですが、社会編では少し趣を変えて、会話形式で模擬授業のように書いていきます。
社会も理科も、本来中学入試で扱うべき内容は、身近にあることに興味を持ち、それに対して知識を深めるべきなのですが・・・・・どうしても入試というものの性質が、受験生をペーパーテストの得点で差をつけるものであるため、特に社会では、重箱の隅をつつくような知識を必要とすることも多いのではないでしょうか。とりあえず、なぜ勉強するのか? そこから始めたいと思います。
シュサイと小6の受験生とのよくある会話
シュサイ:「社会ってなんで勉強するのかな?」
A子:「中学入試に出るから・・・・・歴史キライ。」
B君:「オレは好きだけどなあ。面白いじゃん。」
A子:「どこが! 大体なんで大昔のことを勉強しなきゃならないのよ。漢字だってたくさん出てくるし・・・・・。」
一同:「確かに人名とかを漢字で書かなきゃダメなのはイヤだけど。」
シュサイ:「歴史か・・・・・確かにA子は歴史苦手だよね。」
A子:「歴史マンガ読んでも、全然成績上がらないもん。」
C君:「予習シリーズ読めば良いんじゃないの?」
A子:「うるさいなあ。あんたに言われたくないわよ!」
一同:「そうだ、そうだ。」
C君:「ちぇ、僕より社会悪いくせに・・・・・。」
A子:「他の科目はあんたよりずっとできるわよ!」
C君:「・・・・・・。」
シュサイ:「歴史っていうのはね、こういうことをしたらこういう風に失敗しますよ、って例なのさ。だから同じ失敗をしないようにしないために学ぶんだよ。」
B君:「そうなの?」
シュサイ:「昔、アーノルド・J・トインビーっていう有名な歴史学者がいて、著書の冒頭でそう書いているよ。」
B君:「ふ〜〜ん。」
シュサイ「人間っていうのは、多かれ少なかれ同じような失敗を繰り返すものなんだけど、学習する生き物なんだよ。」
C君:「それって、どういうこと?」
シュサイ:「例えば・・・・・戦争ってなんで起きるのかな?」
B君:「いろいろ原因があるんじゃない?」
シュサイ:「そう。いろいろな原因があるんだけど、世界的に見ると一番多いのが民族の争い。次が経済的な原因かな。昔は宗教的な争いも多かったんだ。」
C君:「わかんないよ。」
シュサイ:「日本人は単一民族だし、日本が海に囲まれているせいで、外敵から攻撃されることは少なかったし、仏教徒が多数派だから宗教的な争いも少ないんだけど、世界的に見るとこういう戦争が多かったのさ。」
B君:「なるほど。日本史だと鎌倉時代の元寇とか江戸時代の島原の乱とかぐらいだもんね。」
シュサイ:「そう。その後は江戸幕府がずっと鎖国政策をとっていたから、日本はひきこもり状態だったわけ。ところが、浦賀にペリーが来航したことから、一気に西欧文明が入ってきたから文明開化が起こったわけよ。そして政治的には、圧力をかけて日米和親条約を結んで開港させ、世間知らずのひきこもりの国をうまくだまして、日米修好通商条約を結んだわけだ。」
C君:「なるほど。なるほど。」
シュサイ:「というように、無知だとだまされるから、ちゃんと学習しないとだめだよ、ってことさ。じゃあ、そろそろ時間だから、今日はここまで。」
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