塾対象説明会レポート:立教女学院中学校
2019-07-05
カテゴリー:塾対象説明会レポート2019
立教女学院中学校は、杉並区久我山にある女子の完全中高一貫校です。最寄駅の京王井の頭線三鷹台駅からは徒歩1分とすぐ近くにあります。たくさんの緑に囲まれたキャンパスの広さは、約5万平方メートルあり、中・高の他に小学校や短期大学もあります。
大学進学について、この春卒業した生徒の立教大学へ進学した生徒は102名で、卒業生の55.1%でした。また、立教大学への推薦受け入れ枠は121名で、希望する生徒はほぼ進学できる数を確保しています。
立教女学院がめざす女性は「知的で品格のある凛とした女性」です。これを以下の5つの教育目標にまとめています。
5つの教育目標
1.他者に奉仕できる人間になる。
2.知的で品格のある人間になる。
3.自由と規律を重んじる人間になる。
4.世の中に流されない凛とした人間になる。
5.平和をつくり出し、発信する人間になる。
この教育目標を具体的には次のように実践します。
1.毎朝の礼拝、土曜集会、ボランティア活動を大切にする。
2.バランスのとれた基礎学力に基づく論文作成をめざす教科教育は勿論のこと、特にARE学習、語学教育を大切にする。
3.自分たちで考え、判断し、行動するために自治活動等としての生徒会活動を大切にする。
4.平和教育から自分に何ができるか考えることを大切にする。
ARE学習とは、
1.テーマ、課題を自ら求める・・・・・・・ASK
2.テーマに基づき徹底的に調べる・・・・・RESEARCH
3.プロセスと結果を言語化して発表する・・EXPRESS
ARE学習とは、という1〜3の三つの英単語の頭文字を取って命名した名称です。
2000年度より、総合的な学習にあたる時間に、自らの問いを調べてまとめることにより自学自習能力を養う「ARE学習」を行っています。この学習により将来の生きる基礎となる学力を養い、広く社会に貢献できる人間になることを目指しています。2003年度からは高校3年生でも「ARE学習」で、卒業論文を書いています。中学生の間は、その準備として、興味の幅を広げて学習スキルの習得に励みます。具体的な活動は、以下の通りです。
中1 新聞または地域調査
新聞を題材に広く社会に目を向ける。地域の課題を見いだし、将来を考える。
中2 修学旅行 事前学習
長崎・平戸の修学旅行へ向けての準備を行う。
中3 平和学習
平和をテーマとし、戦争とは何か、平和な社会とは何かを考える。
中3 人権
人権をテーマとし、一人一人が個人として尊重される社会のあり方について考える。
また、6年間の学年目標は以下の通りです。
中学1年 新しい自分を見つけよう
中学2年 人とのつながりを大切にしよう
中学3年 将来の進路に向かって進もう
高校1年 知る力を身につけよう
高校2年 見抜く力を身につけよう
高校3年 本当に重要なことを見分けよう
立教女学院中学校の正門です。
2019年度中学入試結果
一般入試
・志願者数 338名(2018年度 291名)
・受験者数 321名(2018年度 282名)
・合格者数 132名(2018年度 131名)
・合格最低点(300点満点)
217点(2018年度 194点)
・合格者平均点
(国語90点、算数90点、社会60点、理科60点)
国語77.61点、算数71.14点、
社会42.05点、理科42.54点、
4科233.33点
・受験者平均点
(国語90点、算数90点、社会60点、理科60点)
国語71.14点、算数62.38点、
社会37.72点、理科38.01点、
4科209.24点
・入学者数 112名
帰国生入試
・志願者数 70名(2018年度 82名)
・受験者数 67名(2018年度 81名)
・合格者数 32名(2018年度 36名)
・入学者数 22名
国語(45分90点満点)
得点率 全体平均 79.0%、合格者平均 86.2%
第1問 説明的文章(2000字程度)
森博嗣『読書の価値』
得点に差のついた問題(合格者と不合格者の差)
問三《記述問題》(20.0%)
第2問 文学的文章(4000字程度)
瀧羽麻子『ありえないほどうるさいオルゴール店』
問七《記述問題》(15.7%)
問四《記号選択問題》
算数(90点満点)
得点率 全体平均 69.3%、合格者平均 79.0%
得点に差のついた問題(合格者と不合格者の差)
問題1
(5)食塩水
②(15.6%)
(6)相当算(39.6%)
(7)損益算(23.0%)
(9)ニュートン算
①(12.9%)
②(13.9%)
問題2旅人算
(2)(18.9%)
(3)(15.5%)
問題3コラッツ予想に関する問題
(3)①(17.9%)
社会(60点満点)
得点率 全体平均 62.9%、合格者平均 70.1%
分野別得点率(受験者)
地理的分野(大問1、2)69.7%
歴史的分野(大問3)66.8%
公民的分野(大問4)48.1%
理科(60点満点)
得点率 全体平均 63.4%、合格者平均 70.9%
分野別得点率(受験者)
大問1 生物分野 65.4%
大問2 化学分野 47.1%
大問3 物理分野 74.9%
大問4 地学分野 66.9%
聖マリア礼拝堂です。
2020年度中学入試について
一般入試 2/1
面接 1/25(保護者同伴)合否には関係しません。
帰国生入試 12/20
各科目(一般入試)より
国語(45分90点)
受験生に求める力
・筆者が述べている内容を、文章に即して正確にとらえる力
・表現された状況や登場人物の会話などを手がかりに、人物の心情をとらえる力
・読み手が理解しやすい文章を整然と組み立て表現する力
・同年代、現代に限らず、幅広い文章を読みこなす力
・日常生活の中で使用されるような基本的な言葉を正しく使う力、慣用句などの知識
・漢字の読み書き(教育漢字の範囲内)
算数(45分90点)
問題1
・丁寧で正確な計算力
・典型的な問題を素早く解く力
問題2、3、4
・丁寧で正確な計算力・状況をその場で分析・把握し、数えあげ調べる力
・誘導に従い、最後の設問までたどりつく力
・見慣れない問題形式であっても、積極的に手を動かして考える習慣を身につけてほしい
→難しいと決めつけないで、思い込みで解かないことが(問題に対する向き合い方)
社会(30分60点)
・地理・歴史・公民の3分野から、まんべんなく出題。
・基本的事項の理解の徹底を
+応用力を問う出題も
・長文の論述問題は出題していない。
・語句の丸暗記にならず、内容を理解すること。
地図やグラフ、資料の読み取りなど、知識をもとに考える。
・地名や人名、政治経済用語などは正確な漢字で答えられるように。
・地図帳を見る習慣を身につける。
・各時代の流れをきちんとおさえる。
・常に日本や世界の動きに関心を →時事問題を出題
・問題文をよく読み、指示に従うこと。
過不足なく答えるように。
理科(30分60点)
・出題範囲は、物理、化学、生物、地学の4分野から1題ずつを予定。
・小問数は、例年道り(25問程度)
・グラフや表の結果を正確に読み取る力が必要。
・自然科学に関するニュースは要チェック!!
・知識は、教科書の内容程度、教科書の範囲を超えた出題をする場合は、問題文で丁寧に説明する。問題文から、情報やヒントを見つけてほしい。
・解答形式は例年通り
(記号選択、単語や数値での解答形式を予定)
2019年度大学入試結果(合格者数)
・国公立大…16名(2018年度 6名)
東京大1名、東京工業大1名、東京農工大5名、東京医科歯科大1名、一橋大1名、北海道大1名、東北大1名、千葉大1名、他
・私立大
早稲田大21名、慶應義塾大23名、上智大14名、東京理科大9名、
明治大14名、青山学院大12名、立教大109名、中央大11名、法政大10名、学習院大2名 等
・卒業生数185名
・立教大学への推薦制度の受入総数121名
たくさんの緑に囲まれたキャンパスです。
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