正しい模試の活用法その2:定点観測テストの必要性
2022-07-01
カテゴリー:正しい模試の活用法
今日の記事は、模試の定点観測について扱います。テストにつきものなのは偏差値ですが、偏差値というのは、あくまでも受験した母集団の中での立ち位置を表すモノサシです。そのため、母集団そのものの差を判定するためには同じ問題を使用したテストを同時期に行う必要があります。
たとえば、昨年の中3生に比べて今年の中3生の英語のデキが悪いという感触が教師側にあったとします。その際、毎年同じ時期に同じ問題でテストを行っていれば、その感触が本当かどうかわかるわけです。(実は、今年の中3はコロナ禍で中1だった生徒たちで・・・休校やら不慣れなオンライン授業に翻弄された可哀そうな学年なのです)
ちなみにエクセレントゼミナールでは、中学受験生(特に6年生)に数年前の模試の過去問を同時期に解かせ、卒業生(合格者)たちと成績を比較することで、生徒の学力や成績をより多角的な視点で分析できるようにしています。このように、在籍数が少ない小規模塾でも、少し前の模試問題を使ってテストすることによって、受験生の質と量を数倍にし、テストの精度を上げることが可能になります。
実はこうした定点観測は大手塾でもやっているところがあり・・・SAPIX小学部でも、まったく同じテスト問題で毎年の小6の母集団を比べる模試があったと記憶しています。
このように、同じ問題で同時期にテストを行うと、横糸(学年での比較)と縦糸(卒業生との比較)で布を織るように、より緻密に生徒の学力を把握することができます。兄弟間や姉妹間の成績を比較することもできるので・・・本人たちはともかく、保護者や教師にとっては学力の比較や苦手分野の比較ができて便利です。 というわけで、コロナ世代の学力を正確に把握するためにも定点観測テストは欠かせない手法だといえるでしょう。
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