中学入試に役立つ学習法:国語編その2
2022-10-04
カテゴリー:中学入試に役立つ学習法:国語編
国語の基礎力を上げる方法
②「読解」では目を使え!
国語作品の「鑑賞」と「読解」は全く異なるものです。物語の作者や随筆の筆者は、その作品を「鑑賞」して欲しいわけで、国語の「読解」力を上げる教材として作品を書いたわけではありませんから、その作品を「読解」に使われるのは不本意なのでしょう。そのため、最近は著作権保護の目的で、多くの国語の入試問題について、入試問題集に作品の本文を掲載できない場合があるわけです。
では、「読解」とは何でしょう。英語の文章を読解するときには、本文の大意をつかんだ後で、設問になっている下線部の前後だけに注目しますよね。そして、答えとなる部分は、必ず本文のどこかに存在するから、どこにあったのかを目で探します。つまり、国語の「読解」で問われている箇所は、必ずと言っていいほど問題の本文中に存在し、設問の指示にしたがって、それを探せということなのです。ですから国語の読解では、「頭」を使わず、「目」を使う必要があるわけです。
じゃあ、実際にはどこに注目すれば良いのでしょう。国語の問題を大別すると、物語文、論説文、随筆、詩・短歌・俳句の4分野に分けられます。それぞれの分野について、少しずつ読解法が異なりますので、まず物語文について書いていきます。
A:物語文の注目箇所
①場面の転換に気をつけよう : 時間の経過や新たな登場人物の出現などによって場面が変化するときには、その意味を考えましょう。
②心情を描写している表現に気をつけよう : 「眉をひそめた」というような直接表現と「いつもより空が暗く見えた」などの間接表現によって、登場人物の心理描写が描かれている箇所に気をつけましょう。
③主題を意識して読もう : 作者が登場人物たちを通して言いたかったこと(主題)は何なのか、に注意しましょう。入試問題の作成者は、作品のその部分に感動したから、その箇所を設問に使っているのです。したがって作品の主題は、登場人物の台詞やこころの動きを通して、何度も繰り返し主張されています。
④主人公の心の動きに気をつけよう : 主人公の心の動きは、表情・動作・態度・言動の変化にあらわれます。これらに注意することで、主題が読み取りやすくなります。
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