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塾対象説明会レポート:東洋英和女学院中学部

2017-06-17

カテゴリー:塾対象説明会レポート2017,

 東洋英和女学院は、東京都港区六本木にある女子の中高一貫校です。カナダ・メソジスト教会によって創立され、今年で133年を迎えます建学の精神である「敬神奉仕」は、「神を敬い、互いに仕えあいなさい」というキリスト教の教えに基づいています。

 お嬢様学校というイメージが大きいようですが、実際は明るく元気で、教師、職員、生徒の距離がとても近い、ファミリーのような学校です。またすべてを女子でやるしかないので、非常に自立したしっかりした生徒も多いです。しっかりした宗教教育を基に、自分を愛するように他者も愛するという考えから、様々な個性をもった生徒を学校全体として受け入れる包容力もあります。学校側も教師・卒業生よるチューター補習制度、進路指導、生活サポート、心のケアと手厚いきめ細かい指導をしており、保護者様からも好評を得ております。

 133年の伝統を生かしつつも「教育は継続」を合言葉に、目先のものだけにとらわれない、生徒・保護者のニーズにしっかり応える教育を今後も続けたいと思っています。

 平成29年度中学入試結果は、平成28年度と比べて、受験者数A日程33名減(―12%)B日程24名減(―8%)となりました。合格者数については、A日程95名B日程54名でほぼ例年通りでした。実質倍率は、A日程2.6倍(昨年度3.0倍)B日程4.9倍(昨年度5.7倍)例年と比べ合格しやすい入試となりました。
 平成30年度中学入試では、面接開始時間を早め、系列も増やし迅速化を図ります

 進学状況については、難関大学を目指す生徒が多い中で、東京藝術大学をはじめ、芸術系の大学を志し、毎年合格する生徒が見られます。今年度も東京藝術大学は現役1名、既卒者1名、合わせて2名合格しています。また数年に一人は宝塚音楽学校への合格も見られます。医学部を目指す生徒が例年多く、近年はそれ以外の理系学部への志望者も増加傾向にあり、「リケジョ」の世相が反映されていると感じます。ここ数年の傾向として、初めから日本の大学には目を向けず、海外の大学進学に絞って挑戦し進学を切り開いていく生徒も増えています。現役進学率は約82%でした。尚、今年度の東洋英和女学院大学合格者数28名進学者11名でした。東洋英和女学院大学への院内推薦があります

 ちなみに、エクセレントゼミナールの生徒の東洋英和女学院中学部の累計合格実績は67%(3名受験2名合格)です。



東洋英和女学院の正門です。


平成29年度中学入試結果
応募者数
A 2/1 261名(H28年度 306名、H27年度 372名)
B 2/3 518名(H28年度 549名、H27年度 530名)

受験者数
A 2/1 245名(H28年度 278名、H27年度 307名)
B 2/3 265名(H28年度 289名、H27年度 267名)

受験率(実受験者数÷応募者数)
A 2/1 93.9% (H28年度 90.8%、H27年度 82.5%)
B 2/3 51.2% (H28年度 52.6%、H27年度 50.4%)

合格者数
A 2/1  95名(H28年度 94名、H27年度 98名)
B 2/3  54名(H28年度 51名、H27年度 36名)

A日程 H29年度 2/1、H28年度 2/1、H27年度 2/2
B日程 H29年度 2/3、H28年度 2/3、H27年度 2/3

合格最低点(320点満点)
A 2/1 211点(H28年度 203点、H27年度 213点)
B 2/3 228点(H28年度 213点、H27年度 231点)

合格者平均点(国語100点、算数100点、社会60点、理科60点)
A 2/1 国語76.0点、算数77.0点、社会37.8点、理科37.5点
B 2/3 国語72.0点、算数73.0点、社会45.5点、理科50.8点

平成28年度
A 2/1 国語66.9点、算数68.4点、社会46.1点、理科38.9点
B 2/3 国語67.1点、算数72.0点、社会48.0点、理科41.8点

平成27年度
A 2/2 国語71.5点、算数72.0点、社会39.7点、理科40.1点
B 2/3 国語82.9点、算数74.7点、社会42.8点、理科43.3点

4教科合計得点率
A日程
合格者平均71.3%(H28年度 68.9%、H27年度 69.8%)
B日程
合格者平均75.4%(H28年度 71.5%、H27年度 76.2%)


<国語>
A日程
正答率の高かった問題
問八 問十三
正答率の低かった問題
問十四 問十五

B日程
正答率の高かった問題
二 問十
正答率の低かった問題
一 問一(漢字書き取り)家屋、火事場
  問十一 アイエの誤答多い
二 問六 エの誤答多い 問七 問八

<算数>
A日程
正答率の高かった問題
1 2 4 6(1)(2) 8(1)
正答率の低かった問題
6(4) 7 8(2) 9

B日程
正答率の高かった問題
1 2(1)〜(3) 5 7(1) 8(1)
正答率の低かった問題
3 4 6 7(3) 8(2)

<社会>
A日程
正答率の高かった問題
1(歴史)問2 問3 問9 問11BC
2(公民)問7
3(地理)問2(1)a(2)b 問3 問5(1)(2) 問7
正答率の低かった問題
1(歴史)問7
2(公民)問3 問5 問6
3(地理)問2(1)b(2)a 問6

B日程
正答率の高かった問題
1(歴史)問5 問8 問9 問10 問11 問12 問15(2)
1(地理)問1 問2(1)(2) 問3(1) 問4 問15(3) 問19 
2(公民)問4 問6 問7
正答率の低かった問題
1(歴史)問7 問13 問15(1)
1(地理)問17(1)
2(公民)問1(2)

<理科>
A日程
正答率の高かった問題
1(4)(5) 4(1)(2)
正答率の低かった問題
1(1)(6) 2(3) 3(3)②

B日程
正答率の高かった問題
1(4) 2(3)(5) 4(3)
正答率の低かった問題
1(3) 4(7)

平成29年度入試結果に対する各科目からのコメント
<国語>
出題方針
・文章題によって、
 ①豊かな言語生活を送れているか、
 ②読解力の背後にある「他者理解への深まり」がどれほどか、などを見る。
出題内容(100点満点 45分)
・文章題が中心(7,000字程度)
・ジャンルは特に決めていない
・自分の言葉で説明する記述問題
採点のポイント
・漢字の問題は、毎年5〜7題程度出題。
 ○楷書を基本とし、とめ・はね・はらい も見ている(不正確なものは減点の対象になる)
・記述問題は、自分の言葉で適切に表現できているかを問う。
 ○採点は、ポイントとなる要素に分けて、その内容が満たされているかを見る。
 ○記述解答の中の誤字・脱字等は、既習の漢字の場合は減点対象となります。

<算数>
出題方針 
・基本的な計算力
・問題を理解する力、論理的思考力
・問題文を式や図に正確に表す力
出題内容(100点満点 45分)
①計算問題
②簡単な文章題(穴埋め問題)
③面積
④文章題(4題程度)
⑤体積
⑥グラフ
出題傾向と対策
①基本的な計算問題
 計算問題が3問出題される。
②□の穴埋め問題(小問集合)
 速さ・平均・割合・場合の数など基本的な問題が5問出題される。
③面積問題
 マス目の中に図がある問題が出題される。
 図形を計算しやすい形に分けたり、図形を移動したり、上手に工夫する必要がある。
④以降の問題
 体積問題
高さ、体積、容積に関するさまざまなタイプの問題が出題される。特にどのような立体か正しく把握することを苦手とする受験生が多く、得点が伸び悩むことが多くある。定期的に体積や立体に関する問題に触れ、苦手意識をなくしていくことが必要である。
 グラフの問題
グラフの問題では問題設定を正確に読み解くことと、それぞれの事柄とグラフの形の結びつきをきちんととらえることが必要になる。頻出問題なので、過去の問題を確認し傾向をとらえておく必要がある。類似問題も演習し、慣れておくとよいでしょう。
 その他の問題
それ以外にも比や約束記号、条件整理、基本的な公式等を応用した問題など様々な問題を出題する。普段の演習から幅広い分野に触れておく一方で、1枚目の問題を速く正確に解き、2枚目に時間をとれるようにしておくことも必要である。


<社会>
出題方針
①基礎知識の確認
②本文や設問の文章を読み解く力
③資料を理解し、筋道立てて考える力
④社会に対する興味・関心
 ⇒知識の深い理解+思考力
出題内容(60点満点 30分)
 60点満点のうち 歴史 22〜23点、地理 22〜23点、公民 15点となる。
出題内容と傾向
 歴史分野 歴史の流れ、各時代の特徴、出来事のつながり
 地理分野 日本の地形・気候・産業のつながり、日本と世界の関わり
 公民分野 日本国憲法、日本の政治・国際政治の基礎知識、時事問題
出題の傾向と対策
①基本的な用語を正確に理解する。
②社会の出来事に関心を持つ。
③文章を読み解く。
④資料を読み取り、筋道を立てて考える。
⑤漢字の使用と減点について
教科書等で漢字表記されている用語は漢字で解答することを原則としている。用語の漢字の書き間違いは減点している。論述問題の答案に中にある用語も、同様の基準で減点する。ただし、漢字の難易度や問題の内容によっては、この通りにしないこともある。また論述問題の答の中で使う一般的な語については、必ずしも全てを漢字で答える必要はないが、小学生で学習する漢字を基準として採点している。
⑥論述問題の練習をする。


<理科>
出題方針・・・4つの力を確認する出題
①基礎知識の力
②問題文の読解力
③筋道を立てて考える力
④データを読み取る力
出題内容(構成)(60点満点 30分)
①大問4つ(物理・化学・生物・地学)
②地学の配点が少なめ
③基本問題と実験考察問題
採点のポイント
①問題の性質や難易度で傾斜配点
②部分点がある問題
 ●説明する記述問題
 ●グラフや図の作図問題
③小学校6年生まででならっている漢字は使用して答えること。
④解答欄には単位が入っている。
出題傾向と対策
①基礎力の定着
②実験や観察をし、自分の言葉で説明できること
③問題文を読み込む読解力、イメージ力



東洋英和女学院の校舎です。


平成30年度中学入試について
・大きな変更点はありません。
・両日程共に面接開始時間を早め、系列も増やして迅速化を図ります。

平成29年度大学入試結果(合格者数)
国公立大…19名(H28年度15名)
 東工大2名、東京農工大1名、一橋大1名、東京医科歯科大1名、東京外大1名、東京藝術大2名、千葉大2名、北海道大1名、首都大東京1名、横浜国立大1名 等
私立大
 早稲田大20名、慶應義塾大29名、上智大33名、東京理科大5名
 明治大16名、青山学院大21名、立教大27名、中央大9名、法政大11名、学習院大8名 等
 東洋英和女学院大28名(進学者数11名)
卒業生数182名

 最後に、オープンスクール7月1日(土)にあります。オープンスクールの詳細は こちら を、学校説明会等の詳細は こちら を御覧ください。

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千葉県柏市の進学塾「エクセレントゼミナール」

住所
〒 277-0852 千葉県柏市旭町1-1-2 YK-7ビル5F
連絡先
TEL:04-7148-4619
最寄駅
柏駅西口(高島屋側)を出て徒歩1分

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