中学入試に役立つ学習法:算数編その4
2022-12-06
カテゴリー:中学入試に役立つ学習法:算数編
今回は「計算」について書いてみたいと思います。「計算」とは「正確に、速く、できるだけ楽をして、数値を求めること」です。生徒の発達段階に応じて、「正確に」が求められるのか、「速く」が求められるのか、「できるだけ楽をして」が求められるのかが変わってきますから、この点に注意して指導する必要があります。
また、「計算」と「暗算」や「筆算」は違うことにも注意しなければいけません。つまり、「計算」というカテゴリー(分野)の中に「暗算」や「筆算」という項目があるわけです。算数の問題を間違えたときに「式を間違えた」のであれば、基本となる考え方が違うことになり、「計算を間違えた」のであれば、式を計算する過程で、「暗算を間違えた」のか、「筆算を間違えた」のか、「途中で書き間違えた」のかに区別されるわけです。
では、「計算」を間違えた理由を単元別にくわしく見ていくことにしましょう。
①「整数の計算」を間違えたときの注意点
整数の計算では、「暗算」と「筆算」のどちらを間違えたのかが重要です。
「暗算」を間違えた場合には、足し算や引き算の繰り上がりや繰り下がりで間違えた可能性が高く、かけ算や割り算で間違えたのならば、九九が不完全か、倍数や約数の勘違いによるものがほとんどです。
「筆算」を間違えた場合には、筆算の形式が違う場合がありますので特に注意が必要です。特に末尾に0を含んだ2ケタや3ケタのかけ算は小学校での問題演習が不十分なため、筆算のやりかたに問題がある場合も多々ありますから、注意してください。
②「小数の計算」を間違えたときの注意点
小数の計算では、「筆算」のやりかたがきちんとわかっているかが重要です。
小数どうしの足し算や引き算では、小数点の位置をそろえて計算しているかどうかが重要であり、小数どうしのかけ算では、答えの小数点の位置の取り方がきちんとわかっているかが重要です。
そして苦手な生徒が多いのが、小数がからんだ割り算です。答えが割り切れるときはまだ良いのですが、あまりの出る小数どうしの割り算がきちんとできる小学生は少ないですから、以下に挙げた問題で、「筆算力」をチェックすると良いでしょう。
(1) 4÷0.0125=
(2) 0.32÷0.125=
(3) 8÷0.122=
(商は整数で、あまりも求めよ)
(4) 0.43÷7=
(商は小数第3位まで、あまりも求めよ)
(5) 0.284÷0.18=
(商は小数第2位まで、あまりも求めよ)
というわけで、今日はここまでにします。
※答えは
(1)320
(2)2.56
(3)65あまり0.07
(4)0.061あまり0.003
(5)1.57あまり0.0014
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