塾対象説明会レポート:芝浦工業大学柏中学校
2017-06-23
カテゴリー:塾対象説明会レポート2017
芝浦工業大学柏中学高等学校は、千葉県柏市にある男女共学の中高一貫校です。昭和55年に芝浦工業大学柏高等学校が男子校として開校しました。平成2年には男女共学となり、平成11年に中学校が開校しました。アーバンパークラインの新柏駅からと常磐線の柏駅からスクールバスが走っております。千葉の東葛地域のみならず、船橋方面からの多くの受験生が受ける学校の一つです。
芝浦工業大学柏中学高等学校の全景です。
芝浦工業大学柏高等学校では「グローバルサイエンスクラス」と「ジェネラルラーニングクラス」の2つのコースがあります。「グローバルサイエンスクラス」は、東大をはじめとする最難関国公立大を目指すクラスで、そうした大学に合わせて履修科目が決まっています。通常授業では、アクティブラーニングなども実施しながら、自分たちで理解し、表現することを目標としています。「ジェネラルラーニングクラス」は、国公立大、難関私大を目指すクラスです。補習なども適宜実施しながら、5教科7科目を高いレベルで学習していきます。昨年度より中学校でも「グローバルサイエンスクラス」が設置されました。中学校では「グローバル」として、英語のレベル別授業、「サイエンス」として、モーニング・イブニングでの習熟度別授業を行います。
平成29年度中学入試は、第1回入試は志願者数は若干減少しましたが、受験者数は若干増加しました。第2回入試は、志願者数、受験者数とも減少しました。第1回・第2回入試の合格者数は例年並みで、倍率も昨年並みでした。第3回入試は、受験者数が減少しましたが、第1回・第2回入試の手続きが悪かったため、合格者数を多めに出しました。そのため一番合格しやすい入試となりました。第1回と第2回入試では、英語入試(英語による口頭試問)も行われ、英検3級相当と判断した場合は10点の加点、それ以上と判断した場合には、英語力に応じてより加点を行いました。英語入試からの入学者数は14名でした。
各科目からの分析・差のつく一問・変更点など
国語
漢字・物語・評論の3題構成
漢字はパズル的出題→書かせる形式
物語は「名作シリーズ」
評論では100字要約・自分の言葉で説明
漢字や接続詞などの基本的な問題で差がつく。
心情の推移や自分の読み取りなどで差がつく。
ふさわしくないもの・自分の言葉で、など
100字要約は自分の言葉でまとめる・わかっているかどうかを問う形式に変更→やや差がつきだした。
漢字は、今年の傾向で出題。
算数
基本的な計算力や解法を身につけることだけにとどまらず、考える力を試す問題を出題。
型にはまらない思考力を試している。
1小問、2中問、3〜5大問、大問は分野の違い、途中式を見る問題は一題。
面倒な計算問題と3〜5の前半を確実に解くこと。
空間図形で差がつくことが例年多い。
記述では採点者に伝わる論理的な書き方が必要。
長い問題文を読み解く力も必要。
なぜその答えになるか解法を考える力がほしい。
社会
1歴史分野、2地理分野、3公民分野
総合問題はないが、同じような力は問題の中で問う。
昨年度は公民分野・地形図で差がつく問題多い。
時事問題やその理解を問う問題など。
表・グラフ・写真などの読み取り。
15〜50字の説明問題あり。
ポイントを押さえて、わかりやすく説明
問題数は少なくない。
解答しやすい分野・問題から解く習慣
理科
1生物分野、2地学分野、3化学分野、4物理分野
まんべんなく出題、総合的問題は各分野の中で問う。
知識問題・実験問題・記述問題・計算問題。
日常の中で考える力。
計算問題 2段階以上のもの
実験観察問題 方法や手順も
理由などを述べる記述問題
グラフや表の読み取り問題
3回目入試
課題作文(文)(理)それぞれ45分+面接
課題作文は簡易な適性検査型論述作文
面接は人物を確認する簡易なものだが、やや重視。
3回目のみ受験も可。1回目、2回目を受験している場合は、加点要素として点をみる。
基本的には課題作文の得点で決まると思ってよい。
1回目・2回目残念に終わった生徒を別の視点から評価してとりたい→以前の結果がよい。
表や文章をよみとりつつ自分の意見を書く
配点、合格最低点を公表している…HP
昨年度の合格最低点は60%
平成30年度中学入試は、第1回、第2回入試では、同じ出題傾向、GSの合格ラインは、一般の30点上になります。第3回入試は、課題作文と面接になります。英語入試は、国・算・理・社の4教科に加えて、英語による口頭試問(5分から10分程度)に加え、リスニングテスト(7分程度)も実施します。レベルは英検3級以上で、3級レベル以上と認定した場合、レベルに合わせて加点を行いますが、加点(3級で10点)の幅を増やす予定です。尚、3級未満の場合は加点を行いません。同時出願者には、ボーダーで若干の優遇を行います。
平成29年度大学入試の合格者数は、国公立大が東京大1名、京都大1名、東工大2名を含む65名(現役48名)で、過去最高だった昨年度よりは若干減少しました。また、GMARCH以上の実合格率52%(昨年度58.5%)で、こちらも過去最高だった昨年度より若干減少しました。また、芝浦工業大学へ内部推薦で進学する生徒は34名で11.8%でした。芝浦工業大学に内部推薦で進学する場合にも、大学に入学してから大学の授業についていけないと困るので、数学や物理ができないと推薦されません。
ちなみに、エクセレントゼミナールの生徒の芝浦工業大学柏中学校の累計合格実績は70%(60名受験42名合格)です。
正門です。
平成29年度中学入試結果
第1回 1/23
・志願者数
男子 648名、女子 294名、合計 942名
・受験者数
男子 566名、女子 259名、合計 825名
・合格者数
男子 264名、女子 124名、合計 388名※
※GS合格96名を含む
特別奨学生 54名
第2回 1/27
・志願者数
男子 493名、女子 212名、合計 705名
・受験者数
男子 312名、女子 134名、合計 446名※
※GS再挑戦者含む
・合格者数
男子 79名、女子 25名、合計 104名
※GS合格25名を含む
特別奨学生 9名
第3回 2/4
・志願者数
男子 261名、女子 139名、合計 400名
・受験者数
男子 51名、女子 27名、合計 78名
・合格者数
男子 20名、女子 15名、合計 35名
合格最低点(350点満点)
第1回 187点
第2回 197点
第3回 120点
平成30年度中学入試について
日程・募集定員・受験科目など
第1回 1/23
グローバルサイエンスクラス 約30名募集
一般クラス 約80名
国・算・理・社または国・算・理・社・英
第2回 1/27
グローバルサイエンスクラス 約10名募集
一般クラス 約45名
国・算・理・社または国・算・理・社・英
第3回 2/4
約15名募集
適性検査型課題作文、面接
平成29年度大学入試結果(合格者数)
・国公立大65名(現役48名)
東京大1名、京都大1名、東工大2名、東京外大1名、東京農工大3名、東京海洋大1名、千葉大15名、筑波大7名、横浜国大2名、埼玉大4名、北海道大1名、信州大2名、埼玉大4名、首都大東京2名、防衛大学校1名、気象大学校2名 等
・私立大
早稲田大31名、慶應義塾大14名、上智大24名、東京理科大65名、
明治大44名、青山学院大17名、立教大41名、中央大21名、法政大48名、学習院大18名
芝浦工大(一般)79名、芝浦工大(推薦)34名 等
・卒業生数287名
最後に、学校説明会の詳細は、こちら まで。
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