中学入試に役立つ学習法:算数編その11
2023-05-17
カテゴリー:中学入試に役立つ学習法:算数編
前回は「循環小数と分数」の関係についてでしたが、その中で「分数の計算」には3種類の難問があると書いたのを覚えているでしょうか。今回はその中のひとつ「繁分数(はんぶんすう)」の計算について書いてみたいと思います。繁分数の計算は、分数の基本的な計算概念に基づけば難しいものではありませんから、はじめて見たときにはどうやって解いたらいいのか戸惑いますが、きちんとできるようにしましょう。
例を挙げて説明しましょう。繁分数というのは、分母や分子が分数であるような分数のことですから
のような分数です。分数の基本は分子÷分母ですから、上の問題は、
1÷(1+2分の1)=1÷2分の3=1×3分の2=3分の2
が答えになります。ですから、
のような問題では、
3÷(1+1÷□)=2.5
という問題を解くのと同じなわけです。では、次のような問題はどうやって解くのでしょう。
A〜Dにあてはまる整数を答えなさい。
(早大学院高)
26を7で割ると3あまり5ですから、
になりますよね。ですから、Aは3になります。そしてBは1.4の整数部分にあたる1になるわけです。 さらにこれを続けて解いていくと、A=3、B=1、C=2、D=2となります。「分数の計算」についての話も次回が最後になります。もう少しですから頑張りましょう。というわけで、今日はここまで。
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