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塾対象説明会レポート:芝浦工業大学柏中学校

2017-06-23

カテゴリー:塾対象説明会レポート2017,

 芝浦工業大学柏中学高等学校は、千葉県柏市にある男女共学の中高一貫校です。昭和55年に芝浦工業大学柏高等学校が男子校として開校しました。平成2年には男女共学となり、平成11年に中学校が開校しました。アーバンパークラインの新柏駅からと常磐線の柏駅からスクールバスが走っております。千葉の東葛地域のみならず、船橋方面からの多くの受験生が受ける学校の一つです。



芝浦工業大学柏中学高等学校の全景です。


 芝浦工業大学柏高等学校では「グローバルサイエンスクラス」「ジェネラルラーニングクラス」の2つのコースがあります。「グローバルサイエンスクラス」は、東大をはじめとする最難関国公立大を目指すクラスで、そうした大学に合わせて履修科目が決まっています。通常授業では、アクティブラーニングなども実施しながら、自分たちで理解し、表現することを目標としています。「ジェネラルラーニングクラス」は、国公立大、難関私大を目指すクラスです。補習なども適宜実施しながら、5教科7科目を高いレベルで学習していきます。昨年度より中学校でも「グローバルサイエンスクラス」が設置されました。中学校では「グローバル」として、英語のレベル別授業、「サイエンス」として、モーニング・イブニングでの習熟度別授業を行います。

 平成29年度中学入試は、第1回入試志願者数は若干減少しましたが、受験者数は若干増加しました。第2回入試は、志願者数、受験者数とも減少しました。第1回・第2回入試合格者数は例年並みで、倍率も昨年並みでした。第3回入試は、受験者数が減少しましたが、第1回・第2回入試の手続きが悪かったため、合格者数を多めに出しました。そのため一番合格しやすい入試となりました。第1回と第2回入試では、英語入試(英語による口頭試問)も行われ、英検3級相当と判断した場合は10点の加点、それ以上と判断した場合には、英語力に応じてより加点を行いました。英語入試からの入学者数は14名でした。

各科目からの分析・差のつく一問・変更点など
国語
漢字・物語・評論の3題構成
漢字はパズル的出題→書かせる形式
物語は「名作シリーズ」
評論では100字要約・自分の言葉で説明
漢字や接続詞などの基本的な問題で差がつく。
心情の推移や自分の読み取りなどで差がつく。
ふさわしくないもの・自分の言葉で、など
100字要約は自分の言葉でまとめる・わかっているかどうかを問う形式に変更→やや差がつきだした。
漢字は、今年の傾向で出題。

算数
基本的な計算力や解法を身につけることだけにとどまらず、考える力を試す問題を出題。
型にはまらない思考力を試している。
1小問、2中問、3〜5大問、大問は分野の違い、途中式を見る問題は一題。
面倒な計算問題と3〜5の前半を確実に解くこと。
空間図形で差がつくことが例年多い。
記述では採点者に伝わる論理的な書き方が必要。
長い問題文を読み解く力も必要。
なぜその答えになるか解法を考える力がほしい。

社会
1歴史分野、2地理分野、3公民分野
総合問題はないが、同じような力は問題の中で問う。
昨年度は公民分野・地形図で差がつく問題多い。
時事問題やその理解を問う問題など。
表・グラフ・写真などの読み取り。
15〜50字の説明問題あり。
ポイントを押さえて、わかりやすく説明
問題数は少なくない。
解答しやすい分野・問題から解く習慣

理科
1生物分野、2地学分野、3化学分野、4物理分野
まんべんなく出題、総合的問題は各分野の中で問う。
知識問題・実験問題・記述問題・計算問題。
日常の中で考える力。
計算問題 2段階以上のもの
実験観察問題 方法や手順も
理由などを述べる記述問題
グラフや表の読み取り問題

3回目入試
課題作文(文)(理)それぞれ45分+面接
課題作文は簡易な適性検査型論述作文
面接は人物を確認する簡易なものだが、やや重視。
3回目のみ受験も可。1回目、2回目を受験している場合は、加点要素として点をみる。
基本的には課題作文の得点で決まると思ってよい。
1回目・2回目残念に終わった生徒を別の視点から評価してとりたい→以前の結果がよい。
表や文章をよみとりつつ自分の意見を書く
配点、合格最低点を公表している…HP
昨年度の合格最低点は60%

 平成30年度中学入試は、第1回、第2回入試では、同じ出題傾向、GSの合格ラインは、一般の30点上になります。第3回入試は、課題作文と面接になります。英語入試は、国・算・理・社の4教科に加えて、英語による口頭試問(5分から10分程度)に加え、リスニングテスト(7分程度)も実施します。レベルは英検3級以上で、3級レベル以上と認定した場合、レベルに合わせて加点を行いますが、加点(3級で10点)の幅を増やす予定です。尚、3級未満の場合は加点を行いません。同時出願者には、ボーダーで若干の優遇を行います。

 平成29年度大学入試の合格者数は、国公立大が東京大1名、京都大1名、東工大2名を含む65名(現役48名)で、過去最高だった昨年度よりは若干減少しました。また、GMARCH以上の実合格率52%(昨年度58.5%)で、こちらも過去最高だった昨年度より若干減少しました。また、芝浦工業大学へ内部推薦で進学する生徒は34名で11.8%でした。芝浦工業大学に内部推薦で進学する場合にも、大学に入学してから大学の授業についていけないと困るので、数学や物理ができないと推薦されません。

 ちなみに、エクセレントゼミナールの生徒の芝浦工業大学柏中学校の累計合格実績は70%(60名受験42名合格)です。


正門です。


平成29年度中学入試結果
第1回 1/23
志願者数
 男子 648名、女子 294名、合計 942名
受験者数
 男子 566名、女子 259名、合計 825名
合格者数
 男子 264名、女子 124名、合計 388名※
※GS合格96名を含む
 特別奨学生 54名
第2回 1/27
志願者数
 男子 493名、女子 212名、合計 705名
受験者数
 男子 312名、女子 134名、合計 446名※
※GS再挑戦者含む
合格者数
 男子 79名、女子 25名、合計 104名
※GS合格25名を含む
 特別奨学生 9名
第3回 2/4
志願者数
 男子 261名、女子 139名、合計 400名
受験者数
 男子 51名、女子 27名、合計 78名
合格者数
 男子 20名、女子 15名、合計 35名
合格最低点(350点満点)
 第1回 187点
 第2回 197点
 第3回 120点


平成30年度中学入試について
日程・募集定員・受験科目など
第1回 1/23
グローバルサイエンスクラス 約30名募集
一般クラス 約80名
国・算・理・社または国・算・理・社・英
第2回 1/27
グローバルサイエンスクラス 約10名募集
一般クラス 約45名
国・算・理・社または国・算・理・社・英
第3回 2/4
約15名募集
適性検査型課題作文、面接


平成29年度大学入試結果(合格者数)
国公立大65名(現役48名)
 東京大1名、京都大1名、東工大2名、東京外大1名、東京農工大3名、東京海洋大1名、千葉大15名、筑波大7名、横浜国大2名、埼玉大4名、北海道大1名、信州大2名、埼玉大4名、首都大東京2名、防衛大学校1名、気象大学校2名 等
私立大
 早稲田大31名、慶應義塾大14名、上智大24名、東京理科大65名、
 明治大44名、青山学院大17名、立教大41名、中央大21名、法政大48名、学習院大18名
 芝浦工大(一般)79名、芝浦工大(推薦)34名 等
卒業生数287名

 最後に、学校説明会の詳細は、こちら  まで。

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塾対象説明会レポート:東洋英和女学院中学部

2017-06-17

カテゴリー:塾対象説明会レポート2017,

 東洋英和女学院は、東京都港区六本木にある女子の中高一貫校です。カナダ・メソジスト教会によって創立され、今年で133年を迎えます建学の精神である「敬神奉仕」は、「神を敬い、互いに仕えあいなさい」というキリスト教の教えに基づいています。

 お嬢様学校というイメージが大きいようですが、実際は明るく元気で、教師、職員、生徒の距離がとても近い、ファミリーのような学校です。またすべてを女子でやるしかないので、非常に自立したしっかりした生徒も多いです。しっかりした宗教教育を基に、自分を愛するように他者も愛するという考えから、様々な個性をもった生徒を学校全体として受け入れる包容力もあります。学校側も教師・卒業生よるチューター補習制度、進路指導、生活サポート、心のケアと手厚いきめ細かい指導をしており、保護者様からも好評を得ております。

 133年の伝統を生かしつつも「教育は継続」を合言葉に、目先のものだけにとらわれない、生徒・保護者のニーズにしっかり応える教育を今後も続けたいと思っています。

 平成29年度中学入試結果は、平成28年度と比べて、受験者数A日程33名減(―12%)B日程24名減(―8%)となりました。合格者数については、A日程95名B日程54名でほぼ例年通りでした。実質倍率は、A日程2.6倍(昨年度3.0倍)B日程4.9倍(昨年度5.7倍)例年と比べ合格しやすい入試となりました。
 平成30年度中学入試では、面接開始時間を早め、系列も増やし迅速化を図ります

 進学状況については、難関大学を目指す生徒が多い中で、東京藝術大学をはじめ、芸術系の大学を志し、毎年合格する生徒が見られます。今年度も東京藝術大学は現役1名、既卒者1名、合わせて2名合格しています。また数年に一人は宝塚音楽学校への合格も見られます。医学部を目指す生徒が例年多く、近年はそれ以外の理系学部への志望者も増加傾向にあり、「リケジョ」の世相が反映されていると感じます。ここ数年の傾向として、初めから日本の大学には目を向けず、海外の大学進学に絞って挑戦し進学を切り開いていく生徒も増えています。現役進学率は約82%でした。尚、今年度の東洋英和女学院大学合格者数28名進学者11名でした。東洋英和女学院大学への院内推薦があります

 ちなみに、エクセレントゼミナールの生徒の東洋英和女学院中学部の累計合格実績は67%(3名受験2名合格)です。



東洋英和女学院の正門です。


平成29年度中学入試結果
応募者数
A 2/1 261名(H28年度 306名、H27年度 372名)
B 2/3 518名(H28年度 549名、H27年度 530名)

受験者数
A 2/1 245名(H28年度 278名、H27年度 307名)
B 2/3 265名(H28年度 289名、H27年度 267名)

受験率(実受験者数÷応募者数)
A 2/1 93.9% (H28年度 90.8%、H27年度 82.5%)
B 2/3 51.2% (H28年度 52.6%、H27年度 50.4%)

合格者数
A 2/1  95名(H28年度 94名、H27年度 98名)
B 2/3  54名(H28年度 51名、H27年度 36名)

A日程 H29年度 2/1、H28年度 2/1、H27年度 2/2
B日程 H29年度 2/3、H28年度 2/3、H27年度 2/3

合格最低点(320点満点)
A 2/1 211点(H28年度 203点、H27年度 213点)
B 2/3 228点(H28年度 213点、H27年度 231点)

合格者平均点(国語100点、算数100点、社会60点、理科60点)
A 2/1 国語76.0点、算数77.0点、社会37.8点、理科37.5点
B 2/3 国語72.0点、算数73.0点、社会45.5点、理科50.8点

平成28年度
A 2/1 国語66.9点、算数68.4点、社会46.1点、理科38.9点
B 2/3 国語67.1点、算数72.0点、社会48.0点、理科41.8点

平成27年度
A 2/2 国語71.5点、算数72.0点、社会39.7点、理科40.1点
B 2/3 国語82.9点、算数74.7点、社会42.8点、理科43.3点

4教科合計得点率
A日程
合格者平均71.3%(H28年度 68.9%、H27年度 69.8%)
B日程
合格者平均75.4%(H28年度 71.5%、H27年度 76.2%)


<国語>
A日程
正答率の高かった問題
問八 問十三
正答率の低かった問題
問十四 問十五

B日程
正答率の高かった問題
二 問十
正答率の低かった問題
一 問一(漢字書き取り)家屋、火事場
  問十一 アイエの誤答多い
二 問六 エの誤答多い 問七 問八

<算数>
A日程
正答率の高かった問題
1 2 4 6(1)(2) 8(1)
正答率の低かった問題
6(4) 7 8(2) 9

B日程
正答率の高かった問題
1 2(1)〜(3) 5 7(1) 8(1)
正答率の低かった問題
3 4 6 7(3) 8(2)

<社会>
A日程
正答率の高かった問題
1(歴史)問2 問3 問9 問11BC
2(公民)問7
3(地理)問2(1)a(2)b 問3 問5(1)(2) 問7
正答率の低かった問題
1(歴史)問7
2(公民)問3 問5 問6
3(地理)問2(1)b(2)a 問6

B日程
正答率の高かった問題
1(歴史)問5 問8 問9 問10 問11 問12 問15(2)
1(地理)問1 問2(1)(2) 問3(1) 問4 問15(3) 問19 
2(公民)問4 問6 問7
正答率の低かった問題
1(歴史)問7 問13 問15(1)
1(地理)問17(1)
2(公民)問1(2)

<理科>
A日程
正答率の高かった問題
1(4)(5) 4(1)(2)
正答率の低かった問題
1(1)(6) 2(3) 3(3)②

B日程
正答率の高かった問題
1(4) 2(3)(5) 4(3)
正答率の低かった問題
1(3) 4(7)

平成29年度入試結果に対する各科目からのコメント
<国語>
出題方針
・文章題によって、
 ①豊かな言語生活を送れているか、
 ②読解力の背後にある「他者理解への深まり」がどれほどか、などを見る。
出題内容(100点満点 45分)
・文章題が中心(7,000字程度)
・ジャンルは特に決めていない
・自分の言葉で説明する記述問題
採点のポイント
・漢字の問題は、毎年5〜7題程度出題。
 ○楷書を基本とし、とめ・はね・はらい も見ている(不正確なものは減点の対象になる)
・記述問題は、自分の言葉で適切に表現できているかを問う。
 ○採点は、ポイントとなる要素に分けて、その内容が満たされているかを見る。
 ○記述解答の中の誤字・脱字等は、既習の漢字の場合は減点対象となります。

<算数>
出題方針 
・基本的な計算力
・問題を理解する力、論理的思考力
・問題文を式や図に正確に表す力
出題内容(100点満点 45分)
①計算問題
②簡単な文章題(穴埋め問題)
③面積
④文章題(4題程度)
⑤体積
⑥グラフ
出題傾向と対策
①基本的な計算問題
 計算問題が3問出題される。
②□の穴埋め問題(小問集合)
 速さ・平均・割合・場合の数など基本的な問題が5問出題される。
③面積問題
 マス目の中に図がある問題が出題される。
 図形を計算しやすい形に分けたり、図形を移動したり、上手に工夫する必要がある。
④以降の問題
 体積問題
高さ、体積、容積に関するさまざまなタイプの問題が出題される。特にどのような立体か正しく把握することを苦手とする受験生が多く、得点が伸び悩むことが多くある。定期的に体積や立体に関する問題に触れ、苦手意識をなくしていくことが必要である。
 グラフの問題
グラフの問題では問題設定を正確に読み解くことと、それぞれの事柄とグラフの形の結びつきをきちんととらえることが必要になる。頻出問題なので、過去の問題を確認し傾向をとらえておく必要がある。類似問題も演習し、慣れておくとよいでしょう。
 その他の問題
それ以外にも比や約束記号、条件整理、基本的な公式等を応用した問題など様々な問題を出題する。普段の演習から幅広い分野に触れておく一方で、1枚目の問題を速く正確に解き、2枚目に時間をとれるようにしておくことも必要である。


<社会>
出題方針
①基礎知識の確認
②本文や設問の文章を読み解く力
③資料を理解し、筋道立てて考える力
④社会に対する興味・関心
 ⇒知識の深い理解+思考力
出題内容(60点満点 30分)
 60点満点のうち 歴史 22〜23点、地理 22〜23点、公民 15点となる。
出題内容と傾向
 歴史分野 歴史の流れ、各時代の特徴、出来事のつながり
 地理分野 日本の地形・気候・産業のつながり、日本と世界の関わり
 公民分野 日本国憲法、日本の政治・国際政治の基礎知識、時事問題
出題の傾向と対策
①基本的な用語を正確に理解する。
②社会の出来事に関心を持つ。
③文章を読み解く。
④資料を読み取り、筋道を立てて考える。
⑤漢字の使用と減点について
教科書等で漢字表記されている用語は漢字で解答することを原則としている。用語の漢字の書き間違いは減点している。論述問題の答案に中にある用語も、同様の基準で減点する。ただし、漢字の難易度や問題の内容によっては、この通りにしないこともある。また論述問題の答の中で使う一般的な語については、必ずしも全てを漢字で答える必要はないが、小学生で学習する漢字を基準として採点している。
⑥論述問題の練習をする。


<理科>
出題方針・・・4つの力を確認する出題
①基礎知識の力
②問題文の読解力
③筋道を立てて考える力
④データを読み取る力
出題内容(構成)(60点満点 30分)
①大問4つ(物理・化学・生物・地学)
②地学の配点が少なめ
③基本問題と実験考察問題
採点のポイント
①問題の性質や難易度で傾斜配点
②部分点がある問題
 ●説明する記述問題
 ●グラフや図の作図問題
③小学校6年生まででならっている漢字は使用して答えること。
④解答欄には単位が入っている。
出題傾向と対策
①基礎力の定着
②実験や観察をし、自分の言葉で説明できること
③問題文を読み込む読解力、イメージ力



東洋英和女学院の校舎です。


平成30年度中学入試について
・大きな変更点はありません。
・両日程共に面接開始時間を早め、系列も増やして迅速化を図ります。

平成29年度大学入試結果(合格者数)
国公立大…19名(H28年度15名)
 東工大2名、東京農工大1名、一橋大1名、東京医科歯科大1名、東京外大1名、東京藝術大2名、千葉大2名、北海道大1名、首都大東京1名、横浜国立大1名 等
私立大
 早稲田大20名、慶應義塾大29名、上智大33名、東京理科大5名
 明治大16名、青山学院大21名、立教大27名、中央大9名、法政大11名、学習院大8名 等
 東洋英和女学院大28名(進学者数11名)
卒業生数182名

 最後に、オープンスクール7月1日(土)にあります。オープンスクールの詳細は こちら を、学校説明会等の詳細は こちら を御覧ください。

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塾対象説明会:三輪田学園中学校

2017-06-09

カテゴリー:塾対象説明会レポート2017,

 三輪田学園中学校は、千代田区九段北にある女子の完全中高一貫校です。1887年に開校し、今年130周年を迎えました。これを大きなターニングポイントにしたいと考え、新しいロゴをデザインしました。

 また、キーワードは「つながる」とし、「誠実でだれとでも『つながる』ことができ、自らの人生を切り拓いて生きる、「徳才兼備」の女性」を育てるという「ディプロマポリシー」を掲げ、このディプロマポリシーを達成するため、カリキュラムには以下のような特徴があります。

 1.5つのチカラをしっかり育てる

「つながる」チカラを育てる

(1)世界に興味関心を持ち、学び続けるチカラ

(2)問題を解決する論理的思考力

(3)リーダーシップとフォロワーシップ

(4)対話するチカラと共感するチカラ

(5)確かな職業観に基づく人生設計力

2.行事や道徳教育を通して、「つながる」チカラを育てる。

3.中学段階で基礎基本を徹底的に身につけ、それを高校段階でさらに発展させる、中高一貫校ならではの学力形成をおこなう。

4.知的好奇心を刺激する授業や本物に触れる行事を、発達段階や学習段階に最適な時期に実施する。

5.「つながる」ためのツールとしての英語力、発信力、協働性などを養う。

 このカリキュラム・ポリシーのもとに、こんなお子さんに入学してほしいと考えています。

1.さまざまな経験を通して、他の人と「つながりたい」と思う人。

2.「なぜだろう?」「もっと知りたい!」という気持ちを持ち、Sense of Wonder を抱く経験がしたいと思う人。

3.三輪田の校訓「誠のほかに道なし」をしっかり理解し、何事にも誠実に向き合おうとする人。

 平成29年度中学入試の結果は、応募者数、受験者数は昨年並みでした。繰り上げ合格については、昨年度はなかったのですが、今年度は各回から出しました。第3回入試を2月4日から2月3日へ1日早めました。

 平成30年度中学入試は、第1回入試(2月1日)に午後入試が新設されます。国語・算数の2教科で20名の募集となります。午前入試は72名の募集となります。また、帰国生の応募資格が1年以上海外に在住し、帰国後3年以内の者に変更になります

 平成29年度大学入試の結果は、国公立大学が東京農工大、東京医科歯科大など15名合格、早稲田大14名、慶應義塾大5名など早慶上理+MARCHが177名の合格でした。また、医・歯・薬・看護医療系が83名合格(国立・大学校3名)で、そのうち33名が薬学部、看護が37名です。医・歯・薬・看護医療系へは21名が進学しています。医学部医学科1名、国立薬学部を含んでいます。理工系は63名、農・生物系は70名合格しています。


三輪田学園の校舎です。

 

平成29年度中学入試結果

応募者数

第1回 2/1

2科生 33名、4科生 171名(H28年度 2科生 29名、4科生 158名)

第2回 2/2

2科生 45名、4科生 223名(H28年度 2科生 36名、4科生 228名)

第3回 2/3(H28年度までは2/4に実施)

4科生 215名(H28年度 4科生 233名)

帰国生の応募はなかった。

受験者数

第1回 2/1

2科生 32名、4科生 153名(H28年度 2科生 27名、4科生 149名)

第2回 2/2

2科生 22名、4科生 106名(H28年度 2科生 19名、4科生 103名)

第3回 2/3

4科生  63名(H28年度 4科生  71名)

合格者数

第1回 2/1

2科生 23名、4科生 114名(H28年度 2科生 21名、4科生 113名)

第2回 2/2

2科生 11名、4科生  82名(H28年度 2科生 12名、4科生  75名)

第3回 2/3

4科生 25名(H28年度 4科生 38名)

繰り上げ合格者数

非公表

・合格者最低点(第1回、第2回入試は200点満点、第3回は300点満点)

第1回、第2回入試の合格者の決定方法は、2科生は国・算の合計点を得点とし、4科生は4科合計点を1.5で割った得点と国・算合計点の高い方の得点を採用し、得点順に合格者を決める。

第1回 127.0点(H28年度 115点)

第2回 115.0点(H28年度 118点)

第3回 213点(H28年度 170点)

合格者平均点(国語100点、算数100点、社会50点、理科50点)

第1回 国語72.8点、算数78.8点、社会30.5点、理科26.8点

2科157.8点(2科生)、150.3点(4科生)、

4科150.5点(2科換算の得点)

第2回 国語77.0点、算数62.4点、社会26.6点、理科25.7点

2科147.5点(2科生)、138.3点(4科生)、

4科138.6点(2科換算の得点)

第3回 国語85.6点、算数82.8点、社会36.8点、理科29.8点

2科168.5点、4科235.1点

受験者平均点(国語100点、算数100点、社会50点、理科50点)

第1回 国語69.1点、算数72.1点、社会29.6点、理科25.4点

2科141.1点、4科140.9点(2科換算の得点)

第2回 国語72.0点、算数56.5点、社会26.0点、理科24.9点

2科128.5点、4科130.0点(2科換算の得点)

第3回 国語78.3点、算数66.1点、社会30.5点、理科24.8点

2科144.4点、4科199.6点

 

第1回入試 国語

1.分野別得点率

 漢字の読み書き    80.1%

 副詞の空所補充    91.4%

 語彙・表現の記号選択 79.1%

 事実関係の記述    62.2%,80.5%

 心情の記述問題    40.9%,41.8%

 比喩表現の抜き出し  38.8%

・漢字の出来はよかった。

・記述問題は出題意図によって差が付いた。

・頻出の空所補充問題は十分な対策ができていた。

・ポイントとなった問題は 3

2.記述問題の難易度

 30字記述    62.2%,40.9%

 20字記述    68.2%

 15字記述    42.2%

 10字記述    80.5%

・字数と得点率に有意な関連は見られなかった。

・似たような字数でも大きな差が出るのは

・単なる事実関係でなく、人物の心情を場面に沿って考えられるかどうか。

3.ポイントとなった分野は

 国語で得点を伸ばせなかった層の分野別得点率。

(65〜72点の層と全体平均との比較)

 副詞の空所補充や抜き出しでは差がない。

 漢字も平均とほぼ同レベルの得点率。

 語句の知識では若干上回っていた。

 心情記述で有意な差がついていた。

 漢字・語句の知識は前提。長文を読みこなし、文脈に沿った心情理解をする力が必要。

国語で見たい力

 まとまった分量の本文を読みこなす力

 漢字の力+語句の知識=語彙力

 「論理的」に文章を読み解く力

 「世界」と「人間」への感受性


 第3回入試 算数

正答率(全受験生)

1.計算

(1)95.2%

(2)92.1%

(3)82.5%

2.小問

(1)50.8%

(2)73.0%

(3)81.0%

   42.9%

(4)71.4%

(5)30.2%

(6)61.9%

   33.3%

3.立体

(1)82.5%

(2)81.0%

(3)71.4%

(4)63.5%

4.グラフ

(1)81.0%

(2)60.3%

(3)47.6%

(4)36.5%

5.点の移動

(1)50.8%

(2)36.5%

 受験生に期待する力

1.正確な計算力

  小数・分数を含む四則計算

  計算順序をきちんと把握

  円周率は3.14で計算(円周率は必ず出題)

2.正確に読み取り、理解する力

  公式に頼らないで考える、解答する習慣

3.考え方を表現する力

  途中の計算を必ず書く(走り書きで済まさない)

  後で見直したときに、解答の流れが読み取れるように記述

4.全体像を視覚的にとらえる力

  グラフ・表からの読み取り

グラウンドです。

 

平成30年度中学入試について

募集定員

第1回 2/1 72名募集 2科・4科選択 帰国生入試も実施

第1回 2/1午後 20名募集 2科

第2回 2/2 55名募集 2科・4科選択 帰国生入試も実施

第3回 2/3 25名募集 4科

帰国生は2科+保護者同伴面接

・複数回繰り上げ合格となった場合は、正規合格とする。

・複数回受験者は繰り上げ候補の上位になる。

 

変更点

2/1午後入試を新設

 国語・算数の2教科で20名募集とする。

 2/1午前入試は72名募集となる。

帰国生の応募資格を1年以上海外に在住し、帰国後3年以内の者

 

国語

7000字以上の長文1題、もしくは中位の長さの文章を2題出題する。

漢字の読み書きを、15〜20題程度出題する。

内容の読み取りについては、部分的な読み取りの他に、全体の内容を問う問題もある。

30〜50字程度の記述問題も出題する。

接続詞(「しかし」「そして」など)や副詞(「まったく」「かなり」など)の空所補充問題は頻出。

慣用句の類は、本文に即した形で出題する。単独で出題することはない。

算数

出題傾向は変わらない。

1枚目は、計算問題と標準的な知識を問う文章題を5〜6題ほど出題する。公式を理解し、使いこなせるようにした上で、類題を何度も繰り返し解いて練習してください。その際、計算間違いもしないように気をつけて取り組んでください。

2枚目は、応用問題を3題出題する。例年、グラフや表を使った問題、立体、平面図形の問題などを出題している。ここでは途中式を書くので、普段から答えを導くまでの考え方(式や図)を書く習慣をつけてください。

グラフを利用する問題と円周率(3.14)を使う問題は、すべての回に出題します。周の長さや面積を求める計算が、確実にできるようにしておきましょう。

社会

出題範囲・傾向は変わらない。地理・歴史・公民の各分野からまんべんなく出題する。

今年も「これだけは覚えておこう!」というプリントを配布するので、ぜひ活用してください。

都道府県名や庁所在地を問う問題は、今後も必ず出題する予定なので、正しい漢字と地図上の位置がわかるようにしておいてください。地理だけで出題されるとは限らない。

グラフや資料の読み取り、論述問題も出題する。これらの問題に対応するためにも、過去問をしっかり解いておいてください。

時事問題も出題する。日頃から社会の動きにも気を配っておいてください。

理科

物理・化学・生物・地学の各分野から出題する。小学校の教科書に載っている内容を、実験や観察も含めてよく理解しておくことが大切である。

実験や観察の目的、それに用いる器具や薬品、生物の例なども含めてしっかりと理解しておこう。

昨年度は、実験や観察の結果がどうなるか、また、そこから何が分かるかを記述する問題も出題した。

身のまわりに見られる自然現象、新聞やニュースで報道されるような科学的な話題にも目を向けてください。

表やグラフを正しく読み取った上で考えるタイプの問題や基本的な計算問題も出題するので、暗記に偏ることなく、考えながら学んでいく学習を心がけてください。

 

講堂です。

 

平成29年度大学入試結果(合格者数)

国公立大 15名(H28年度10名)

 北海道大1名、東京農工大3名、首都大学東京2名、東京医科歯科大1名、東京海洋大1名、東京学芸大1名、千葉大1名、筑波大1名、横浜国立大1名 等

私立大

 早稲田大14名、慶應義塾大5名、上智大15名、東京理科大9名

 明治大27名、青山学院大8名、立教大46名、中央大7名、法政大37名、学習院大9名 等

卒業生数162名  

 最後に、OPEN SCHOOL6月24日(土)14:00〜16:00で行われます。OPEN SCHOOLでは、授業体験やクラブ体験などができます。予約は こちら まで。説明会等の詳細は、こちら  まで。

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塾対象説明会レポート:本郷中学校

2017-05-26

カテゴリー:塾対象説明会レポート2017,

 本郷中学校・高等学校は、豊島区駒込にある男子の中高一貫校です。最寄駅はJR山手線の巣鴨駅で、巣鴨駅から徒歩3分と交通の便の良いところにあります。

 平成29年度中学入試は、2月1日に入試を行ってから4年目となりました。応募者数は3回合計で、昨年より約100名増加しました。ここ3年間は3回合計で2200名を超える応募があり、今年度の入試も狭き門となりました。また、募集定員が第1回80名、第2回120名、第3回40名となっていますが、例年第2回の手続者が少ないため、今年度も昨年度に続き、第2回の合格者を大幅に増やしました。第2回の実質倍率は、2.0倍となり、昨年度の1.95倍とほぼ同じになりました。また、例年繰り上げ合格を発表することが多いのですが、今年度は3回とも繰り上げ合格はありませんでした

 平成29年度の大学入試の結果は、国公立大学の合格者が昨年度の101名から107名と増加しました。また、私立大学は、慶應大、法政大、学習院大以外の難関私立大、GMARCHは減少しました。今年度の卒業生数が305名と、昨年度の323名より少ないことも影響しているかもしれません。医学部の合格者も54名とほぼ昨年並みとなっています。また、進路未決定者(浪人)の割合が昨年度38.7%へ大幅に増加しましたが、今年度は34.1%と若干減少しました。なお、本郷高等学校では、全滅浪人しないように指導しています。

 本郷学園の教育内容としては、「文武両道」「自学自習」「生活習慣の確立」を教育方針として、自分の意見をきちんと人に話すことのできる生徒の育成をめざしています。中学では学力均等のクラス編成で、学校生活のベースを築くとともに、学力の定着をはかります。高校2年次からは、高入生との混合クラス編成となり、特進コース(文科・理科)・進学文科コース・進学理科コースに分かれます。6年間の学習内容を5年間で修了し、高校3年次を丸ごと受験対策演習にあてられるように、先取り授業を実施しています。高校3年生では、学校設定科目としての受験講座が正規の時間割の中に組み込まれています



本郷中学校の正門です。


平成29年度中学入試結果
応募者数
2/1 第1回 455名(H28年度  426名、H27年度  415名)
2/2 第2回1085名(H28年度 1007名、H27年度 1020名)
2/5 第3回 765名(H28年度  771名、H27年度  777名)

受験者数
2/1 第1回 427名(H28年度  398名、H27年度  398名)
2/2 第2回 902名(H28年度  817名、H27年度  869名)
2/5 第3回 473名(H28年度  497名、H27年度  526名)

合格者数
2/1 第1回 153名(H28年度  149名、H27年度  149名)
2/2 第2回 448名(H28年度  420名、H27年度  331名)
2/5 第3回  42名(H28年度   66名、H27年度   88名)
第2回入試の合格者を多めに出した。第3回の合格者は第1回と第2回の手続き者数をみて少なめに出した。

合格最低点(350点満点)
2/1 第1回 193点(H28年度 194点、H27年度 194点)
2/2 第2回 206点(H28年度 200点、H27年度 198点)
2/5 第3回 239点(H28年度 246点、H27年度 216点)

受験者平均点(国語100点、算数100点、社会75点、理科75点)
2/1 第1回 国語58.7点、算数38.5点、社会41.5点、理科40.5点
2/2 第2回 国語65.7点、算数44.0点、社会52.9点、理科39.7点
2/5 第3回 国語60.1点、算数50.9点、社会48.1点、理科39.2点

合格者平均点国語100点、算数100点、社会75点、理科75点)
2/1 第1回 国語66.4点、算数49.3点、社会47.4点、理科45.5点
2/2 第2回 国語71.9点、算数53.8点、社会58.5点、理科46.7点
2/5 第3回 国語73.5点、算数69.4点、社会58.0点、理科50.6点

繰り上げ合格者数
2/1 第1回 0名(H28年度  8名、H27年度 14名)
2/2 第2回 0名(H28年度  5名、H27年度  5名)
2/5 第3回 0名(H28年度  2名、H27年度  1名)
3回分合計   0名(H28年度 15名、H27年度 20名)
繰り上げ合格の連絡は、それぞれの回の合格最低点に近い受験生から、電話により連絡をする。その際、複数回実受験者を優遇する。

入学者数
2/1 第1回 136名(H28年度 122名、H27年度 137名)
2/2 第2回 105名(H28年度  96名、H27年度  72名)
2/5 第3回  23名(H28年度  36名、H27年度  48名)
3回分合計   264名(H28年度 254名、H27年度 257名)
・不合格者には点数を公表して、再受験する際の目安となるようにしている。



人工芝のグラウンドです。


平成30年度中学入試について
第1回 2/1  80名募集 4科目 
第2回 2/2 120名募集 4科目
第3回 2/5  40名募集 4科目
・入試日程・募集人員・合否発表・手続締切に変更点はありません。
・繰上合格は、複数回実受験者から選出する。
・帰国子弟の受入優遇(10点加算)(H29年度は5点)
《条件》1年を超える期間海外に在留し、帰国後3年以内の日本国籍の者。
提出書類・海外在住期間と保護者が同伴していることを会社が証明した書類
(出願時に提出)


平成29年度大学入試結果(合格者数)
国公立大 107名(H28年度 101名)
 東京大10名、京都大4名、一橋大6名、東京工業大9名、東京農工大3名、電気通信大8名、東京学芸大2名、東京海洋大1名、首都大東京1名、横浜国立大8名、千葉大8名、埼玉大3名、筑波大6名、北海道大6名、東北大7名、名古屋大3名、大阪大1名 等
私立大
 早稲田大116名、慶應義塾大94名、上智大37名、東京理科大115名
早慶上理計…362名(H28年度 420名)
 明治大137名、青山学院大18名、立教大33名、中央大27名、法政大62名、学習院大16名
GMARCH計…293名(H28年度 285名)
医学部医学科54名
卒業生数305名



説明会会場は2号館地下2階の講堂です。


 最後に説明会・学校見学・行事の紹介です。

中学校
学校説明会  *予約不要
 5月13日(土) 14:00〜  講堂 終了後 校内見学
 9月 3日(日) 10:30〜  講堂 終了後 校内見学
10月14日(土) 14:30〜  講堂 終了後 校内見学

入試説明会(入試問題傾向解説あり)  ※予約不要
11月 2日(木) 10:30〜  講堂 終了後 授業見学
11月25日(土) 14:00〜  講堂 終了後 校内見学

夏休み見学会  *7月からインターネット予約開始
 7月16日(日)   ①9:30〜 ②13:00〜 ③16:00〜 

親子見学会   *12月からインターネット予約開始
12月23日(祝)   ①10:30〜 ②14:00〜 

オープンキャンパス体験入部  ※9月からインターネット予約開始
10月 7日(土) 14:00〜16:00
※体験授業、クラブ活動体験入部、入試相談コーナー開設

中学・高校
学校公開行事
体育祭  6月14日(水) グラウンドにて中高合同で実施
本郷祭  9月16日(土)、17日(日) 
中高合同で実施 入試相談コーナー設置

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塾対象説明会レポート:鴎友学園女子中学校

2017-05-11

カテゴリー:塾対象説明会レポート2017,

 鴎友学園女子中学校は、世田谷区宮坂にある女子の完全中高一貫校です。1935年に創設され、今年で82年になります。最寄駅は、小田急線の経堂駅または、世田谷線の宮の坂駅になります。
 鴎友学園では創立以来、キリスト教の精神を基盤に「慈愛(あい)と誠実(まこと)と創造(そうぞう)」を校訓として心の教育を行っています神から社会の中で生きる私たちに与えられた「慈愛(あい)」で他人を思いやり、自分を大切にする心を育んでいきます。また、神から与えられた可能性を一人ひとりが発見し、その可能性を「誠実(まこと)」に伸ばし、社会の中で発揮して「創造(そうぞう)」的に生きることができるような人物を育てていきます。鴎友学園では学力の充実とともに、社会性の獲得を学校の大切な役割と考えています。



鴎友学園の正門です。


中学入試について
 H28年度入試では、第1回の手続き率が予想以上に高かったため、第2回の合格者数を絞らざるを得ない状況になったため、H29年度入試では、第1回の合格者数を少し減らし、第2回の合格者数を増やした。そのため、第1回・第2回ともに募集人数以上の入学者を確保できた。第1回入試は昨年度同様合格しやすい入試になり、第2回入試も再チャレンジしやすい入試になった。

複数回受験生について
第1回と第2回の両方出願者(同時出願+追加出願)が増加
 H29年度 315名(H28年度+27名)
第2回合格者のうち、21名は2度目の受験で合格
 この21名の4教科の合計点は、平均で57点アップ
 90点以上伸びた受験生が2名
 74名中、席次10番以内の合格者もいる
受験生全体で見ても2度目の受験生は得点を伸ばしている
 2度目の受験生平均……27.2点アップ
 (全受験者平均点……8.3点アップ)

 鴎友学園女子中学校の理科・社会の入試問題は、カラー印刷になっています。また、国語の入試問題は記述式で、字数制限のない問題もありますので、実物の入試問題で練習する必要があります(1行の字数の目安は、25字から30字です)。鴎友学園のホームページに最近3年分の入試問題(入試問題はこちら)がありますので、こちらを利用すると良いでしょう。

 平成29年度大学入試の結果 国公立大学への進学率が25.5%、難関私立大(早慶上理ICU)25.5%と国公立大学と難関私立大を合わせると51%と過半数の生徒が進学しています。また、幅広い進路選択が可能で、芸術系に進学する生徒もいます。



鴎友学園のグラウンドです。


平成29年度中学入試結果
応募者数
第1回 463名(H28年度 452名、H27年度 595名)
第2回 486名(H28年度 517名、H27年度 470名)
同時出願者数315名で、過去最高だった。
受験者数
第1回 453名(H28年度 434名、H27年度 573名)
第2回 269名(H28年度 274名、H27年度 263名)
合格者数
第1回 241名(H28年度 261名、H27年度 286名)
第2回  74名(H28年度  44名、H27年度  47名)
入学率(入学者数÷合格者数)
第1回 80.1%(H28年度 84.7%、H27年度 55.9%)
第2回 67.6%(H28年度 50.0%、H27年度 61.7%)
合格最低点(400点満点)
第1回 214点(H28年度 223点、H27年度 247点)
第2回 254点(H28年度 255点、H27年度 269点)
入学者数
243名(H28年度 243名、H27年度 223名)

各科目
国語
・入試の特徴
文章量は、文学的文章と説明的文章を併せて8000字前後。
すべて記述式の解答
・入試問題の構成
1.文学的文章
・物語の設定を確認する問題
・表現や心情を読み取る問題
・物語のテーマに関する問題
2.説明的文章
・話題に関連した問題
・テーマに関わる問題
・筆者の考えや問題提起を問う問題
3.漢字の書き取り
・教育漢字より5題
・入試で見たい力
 受信する力
 まとまった文章を読み、情報の整理をしたり、相手のメッセージを読み取ったりする力
 発信する力
 理解したものを再構成し、自分で表現する力
 文章読解力
 記述力、語彙力
・採点方法
「要素」「加点」方式
要素としている事柄が入っていれば加点していく
・設問の特徴
場面展開を意識した問いになっている。
問いは、後の問いのヒントになっている。
設問は、展開・変化をつかむヒントになる。
・記述問題の学習法①
色々なジャンルの本を読む。
※時代・空間・世代が違う作品
その内容を誰かに説明する。
場面ごとの「構成」を図式化する。
「図式化」したものを文章化する。
全体の「あらすじ」「要点」を五十字〜百字程度でまとめる。
・記述問題の学習法②
 解くときは
  解答は本文の中の表現から根拠を探しながら作る。
  自分の解答を声に出して読む。
  (一回で読める文章にすることをめざす。)
 解き終えたら
  過去問を解き、事例集を見ながら要素ごとの採点をする。
  正解の文章と照らし合わせる。解答例を書き写す。

・国語力とは「論理的読解力」
 基礎 文章を正しく読み取ることが学習の基礎になる。(=受信・情報の整理)
 まとめ 幅広い分野の知識があって、はじめて文章が読み取れる。

合否の差が特に大きかった問題(正答率)
第1回 三 (5) 差 20.1% 漢字の書き取り「玉石混交」
第2回 三 (1) 差 20.0% 漢字の書き取り「査定」

算数
・8題程度
全問記述式(途中点)
・問題の構成
代数の定番(人数、お金、個数など)
速さと時間
図形 平面図形(角度、線分の長さ、面積)、立体図形(表面積、体積)、点の移動
場合の数、演算記号、数の規則性
グラフの読み取り、グラフの利用

H30年度について
・出題形式(途中の記述)は例年通り
・鴎友の定番 特に比と割合 平行四辺形 速さ
・読解力と分析力
・最後まであきらめない

H30年度からの変更点
・計算問題を大問1に出題
・文章題の数は減る

合否の差が特に大きかった問題(正答率)
第2回 4 差 44.6% 整数
第2回 7(2) 差 43.9% 直方体・影
第1回 2 差 39.4% 時計
第2回 8(1) 差 39.1% グラフ・点の移動

社会
社会科で大切にしていること
・知的好奇心を育てる
・実物・体験を大切にする
・理由と結果を考える
・自分の言葉でまとめる
・理解することで記憶する

問題構成
・地理(30点)、歴史(40点)、公民(30点)から各1題ずつ出題
ただしきっちり分野に分けているわけではなく、それぞれの分野が関連するような出題をしている。
 時事問題も出題する。
出題コンセプトと求める解答
①基礎知識を問う問題(これまでの学習量を測る)
②与えられた情報に自分の知識を組み合わせて答える問題
 (学習の深まりを測る)
①要素が不足することなく入った解答
②題意に沿った解答

社会学習におけるポイント
①基礎・基本を大切に
 ・基本用語 自分の言葉で説明できるか?
 ・作図・読図 手を動かす作業に慣れる
 ・歴史事項の把握 いつ、どこで、誰が、何を? 出来事の順番・因果関係
 ・日本国憲法
②問題文を正確に読み取り、的確に答える
 写真、グラフ・史料など資料に触れる
 → 初見の資料でもあわてずに対応

H30年度に向けて
 「基礎を確実に固める」
<記述問題に答えるときの注意事項>
・問われていることに対応しているか?
・主語と述語が結びついているか?
・誤字や文法的におかしな表現はないか?

合否の差が特に大きかった問題(正答率)
第2回 3問2 差 32.3% デモが中止になったことに影響した法律の名前
第1回 2問6(1) 差 26.3% 幕末、変化のきっかけとなったできごと
第1回 2問9 差 24.7% 1970年代後半に起きたできごとを選ぶ
第1回 1問3(1) 差 23.9% 降水量のグラフの読み取り

理科
鴎友学園の理科が受験生に求めるもの
・基本的な知識を使う力
・情報を整理する力
・考えたことを表現する力
学習する際に心がけて欲しいこと
・基本的な知識であっても、その理由をしっかりと考える。
・問題文を丁寧に読む習慣をつける。
・グラフの問題に慣れる。
・あとから見て、どのように考えたかが分かるように、その過程を書く。

H30年度について
・大問4問構成、物化生地をほぼ均等配点で出題
・問題の傾向は変えない
 基本的な知識を問うような問題も出題する
 流れを意識して解き進めるような問題で、思考力を問う
・H30年度は、受験生がじっくり考えて解けるように全体の分量を減らす

合否の差が特に大きかった問題(正答率)
第2回 3問6硝酸カリ 差 48.9% ろ液に含まれる物質の重さ
第2回 3問6ホウ酸 差 38.9% ろ液に含まれる物質の重さ
第2回 3問5 差 37.2% 沈殿した物質名とその重さ
第2回 4問7_4 差 35.5% 水星から見た太陽の見え方



説明会会場の様子です。


平成29年度大学入試結果(合格者数)
国公立大…94名(H28年度85名)
東京大9名、一橋大10名、東工大2名、東京医科歯科大1名、東京外語大11名、お茶ノ水女子大5名、東京藝術大2名、東京農工大9名、東京学芸大2名、東京海洋大2名、電通大1名、首都大東京10名、横浜国立大5名、千葉大3名、筑波大3名、横浜市立大2名、北海道大1名、東北大2名、国際教養大1名 等 
私立大
早稲田大98名、慶應義塾大55名、上智大68名、東京理科大55名、ICU14名、明治大132名、青山学院大48名、立教大78名、中央大58名、法政大33名、学習院大8名 等
卒業生数 259名(H28年度225名)

 最後に、学校説明会詳細はこちら)は第2回が6月17日(土)10:00〜11:30にあります。学校説明会は予約制(第2回は5月17日(水)から受付開始)になります。また、オープンキャンパス7月8日(土)9:30〜15:30に行われます。

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塾対象説明会レポート:武蔵中学校

2017-02-19

カテゴリー:塾対象説明会レポート2017,

 武蔵中学校は、東京都練馬区豊玉上にある学校で、高校からの募集を行わない男子の完全中高一貫校です。西武池袋線江古田駅から徒歩7分のところにあり、武蔵大学と同じキャンパスにあります。1922年に日本で最初の旧制七年制高校として創立し、1948年の学生改革により、新制武蔵高等学校、翌年武蔵中学校を発足しました。



武蔵中学校の東門です。

 毎年、この時期に塾対象の説明会を行っています。説明会の内容は、平成29年度の中学入試結果についての報告が中心になっています。



説明会会場の図書館棟です。


H29年度中学入試結果
志願者数
592名(H29)、608名(H28)、531名(H27)、569名(H26)
受験者数
577名(H29)、590名(H28)、519名(H27)、556名(H26)
合格者数
187名(H29)、183名(H28)、185名(H27)、177名(H26)
合格者数は、180名前後となっている。
合格者最低点(320点満点)
180点(H29)184点(H28)188点(H27)192点(H26)
合格最低点は、年度によるばらつきが大きい。H29は320点満点の56.3%
合格者平均点(国語100点、算数100点、社会60点、理科60点)
国語 68.4点、算数 54.9点、社会 34.1点、理科 38.5点
受験者平均点(国語100点、算数100点、社会60点、理科60点)
国語 61.1点、算数 40.4点、社会 29.8点、理科 34.2点



武蔵中学校の校舎です。



武蔵中学校のグラウンドです。

各科目より
国語
①出典は、佐竹光晴「大きくなる日」
②特に小説にこだわってはいない。
③平均点が15点くらい上がった。
④問1 慣用句の問題。良くできていた。④ アの腹を選んだ誤答が多かった。
⑤問2 家計図の問題。9割くらいの受験生が満点だった。
⑥問3 記述の問題。答えを長く(一文で)書く受験生が結構いる。一文で書かなければならないということはない。
⑦問4 記述の問題。良くできていた。
⑧問5 記述の問題。新しい試みとして、解答欄の枠を作った。解答の分量がわかるようにしてみた。
⑨問6 記述の問題。できが悪かった。難しかったようだ。
⑩問7 漢字の問題。良くできていた。

算数
①難易度が上がったかもしれないが、特別難しい問題を出題するつもりはない。
②例年通り大問4問。
③1 条件整理と整数の問題。概ねできていた。合計を求める問題だが、A,B,Cそれぞれを求めていた答案もあった。
④2 相似の応用問題。(1)の答えを利用して(2)を考える問題として出題したが、(2)を単独で考えている答案もかなりあった。
⑤3 速さの応用問題。それなりに得点になっていた。条件をよく読んで理解していないと解けない問題になっている。
⑥4 規則性の問題。ルールが複雑だった。(4)は難問だった。

社会
①1つのテーマを多面的に考える問題を出題している。
②テーマ「塩」
③問1 松本市のできは良かったが、糸魚川市の場所のできが悪かった。
④問5 良くできていた。
⑤問7 問題文をよく読んでいる受験生は多いが、グラフをきちんと見ていない受験生が多い。

理科
①身の回りにある疑問、身近なことに興味をもってほしい。
②例年通り大問3問。
③問題数は少なめでじっくり考えて解答してほしい。記述は多めだった。
④1.水のあたたまり方、さめ方。
 問1 よくできていた。
 問5 考慮すべきポイントが3つあるが、2つしか書けていない受験生も多かった。
⑤2.地層。
 問3 正答率55%くらいの問題。「か」のタニシを選んだ受験生が多かった。
 問4 上流を選ぶ問題。反射的に上流は石が大きく、下流は石小さいと書いている受験生がいたがこの写真ではそこまではわからない。
 問5 よくできていた。
 問6 難しい問題。求めていることは、問題文に書いてあることや、問5までで答えたことをもとに整理してまとめてほしいということ。
⑥3.ネジ(観察問題)。
 2種類のネジの違いを図を書き、文章で説明する問題。説明が片方だけだったり、どちらの説明かわからなかったりする答案もあった。また、問題として問われていないのに、何に使うネジか説明してある答案もあった。



同じ敷地内にある武蔵大学です。

 以上です。

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