入試に良く出る略語の覚え方その2
2022-08-02
カテゴリー:入試に良く出る略語の覚え方
今日は入試に良く出る略語の覚え方のその2です。全4回にわたる略語をマスターすることによって、予習シリーズの社会テキストで扱っている略語を確認できるようになっていますので、頑張って覚えましょう。今回扱う覚えておくべき略語を列記する前に、略語の覚え方のルールをもう一度書いておきます。今回は、I〜Nで始まる重要な略語になります。
略語の覚え方のコツ
①UNと書いてあれば、主に国際連合(United Nations:ユナイテッド ネーションズ)の略
②Wと書いてあれば、主に世界(World:ワールド)の略
③Jと書いてあれば、主に日本(Japan:ジャパン)の略
④Iと書いてあれば、主に国際(International:インターナショナル)の略
⑤Aと書いてあれば、主にアジア(Asia)かアフリカ(Africa)の略など。
覚えておくべき略語:その2
①IAEA・・・・・アイ・エー・イー・エー:国際原子力機関(International Atomic Energy Agency >>詳しくはこちら)のことで、インターナショナル(国際) アトミック(原子) エナジー(力) エイジェンシー(機関)となります。本部はオーストリアのウィーンにあり、原子力の平和利用の促進をしている国際機関です。
②IC・・・・・アイ・シー:集積回路(Integrated Circuit >>詳しくはこちら)のことで、インテグレイティッド(集積) サーキット(回路)となります。電子機器などに使用され、複雑な回路を小さな一枚の半導体にまとめて作りこんだものを言います。現在のコンピューターやデジタル機器を支える主要な科学技術のひとつで、これによって機械の小型化などがすすみました。
③IOC・・・・・アイ・オー・シー:国際オリンピック委員会(International Olympic Committee >>詳しくはこちら)のことで、インターナショナル(国際) オリンピック コミッティー(委員会)となります。近代オリンピックを主催している団体で、本部はスイスにあります。IOCは国際機関(>>詳しくはこちら)ではなく、私的なボランティア団体であることに注意してください。
④ILO・・・・・アイ・エル・オー:国際労働機関(International Labour Organization >>詳しくはこちら)のことで、インターナショナル(国際) レイバー(労働) オーガニゼーション(機関)となります。労働者の労働条件と生活水準の改善を目的とする専門機関(>>詳しくはこちら)で、国連最初の専門機関です。本部はスイスのジュネーヴにあります。
⑤JA・・・・・ジェー・エー:農業協同組合(Japan Agricultural Cooperatives >>詳しくはこちら)のことで、ジャパン(日本) アグリカルチュラル(農業の) クーペレイティヴズ(協同組合)となります。農協とよばれ、日本の農業者の協同組合です。正確にはJAとは、そのうちの全国農業協同組合中央会の組織する総合農協と呼ばれるグループを指します。農業の指導、流通支援に加え、農薬や機械の供給も行い、一見農業に関係していないような事業も幅広く行っています。
⑥JR・・・・・ジェー・アール:鉄道事業を行っている株式会社の総称であるJR(Japan Railways >>詳しくはこちら)のことで、ジャパン(日本) レールウェイズ(鉄道)となります。1987年に民営化された日本国有鉄道(>>詳しくはこちら)の業務のうち、鉄道事業を引き継いだ7つの株式会社の総称で、個別の会社ではJR東日本(東日本旅客鉄道)やJR西日本(西日本旅客鉄道)などがあります。
⑦JAS・・・・・ジャス:日本農林規格(Japanese Agricultural Standard >>詳しくはこちら)のことで、ジャパニーズ(日本の) アグリカルチュラル(農林) スタンダード(規格)となります。JAS法と呼ばれる、農林物の規格と品質表示に関しての法律にもとづいた、農・林・水・畜産物とその加工品の品質保証の規格のことです。この規格に合格した製品に、JASマークがつけられます。
⑧LNG・・・・・エル・エヌ・ジー:液化天然ガス(Liquefied Natural Gas >>詳しくはこちら)のことで、リクェファイド(液化) ナチュラル(天然) ガスとなります。気体である天然ガスを冷やして液体にしたもので、天然ガスを輸送や貯蔵する場合に液化させることによって、体積をすくなくしています。天然ガスを運ぶタンカーなどでは、天然ガスが液状で運ばれているということになりますね。
⑨NATO・・・・・ナトー:北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty Organization >>詳しくはこちら)のことで、ノース(北) アトランティック(大西洋) トリーティ(条約) オーガニゼーション(機構)となります。冷戦(>>詳しくはこちら)のなかで結成された、アメリカを中心とした軍事同盟です。冷戦中、西側諸国のNATOに対抗して東側諸国が結成したワルシャワ条約機構(>>詳しくはこちら)も覚えておきましょう。冷戦終結後、NATOは主に紛争の予防、危機管理を行っています。
⑩NGO・・・・・エヌ・ジー・オー:非政府組織(Non-Governmental Organizations >>詳しくはこちら)のことで、ノン(非) ガヴァメント(政府) オーガニゼーション(組織)となります。民間人、民間団体のつくる国際的な機構や組織で、非営利組織を指します。主なものに、赤十字社連盟(>>詳しくはこちら)やYMCA(キリスト教青年会 >>詳しくはこちら)などがあります。
⑪NPO・・・・・エヌ・ピー・オー:非営利組織(Nonprofit Organization >>詳しくはこちら)のことで、ノンプロフィット(非営利) オーガニゼーション(組織)となります。利益を得ることを目的としない、社会的な事業を行っている組織を指します。日本では、特定非営利活動促進法(NPO法)という法律で認められたNPOはNPO法人となります。NPOとNGOは、どちらも民間の非営利組織ですが、一般的に国際的に活動しているものをNGOとよびます。
⑫NPT・・・・・エヌ・ピー・ティー:核拡散防止条約(Nuclear Non-Proliferation Treaty >>詳しくはこちら)のことで、ニュークリア(核) ノンプロリフェレーション(拡散防止) トリーティ(条約)となります。正式名称は『核兵器の不拡散に関する条約』で、核不拡散条約とも訳されます。核兵器をこれ以上広げないために、アメリカ・ロシア・イギリス・フランス・中国の5ヶ国以外の核兵器保有を禁止する条約です。インド・パキスタンは核兵器を保有していて、この条約には加盟していません。核兵器の有無を明確にしていないイスラエルも加盟しておらず、北朝鮮は2003年に脱退しました。締約国数は191ヶ国におよび、核兵器の保有・取得が禁止されています。