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塾対象説明会レポート:開智中学校

2022-09-30

カテゴリー:塾対象説明会レポート2022,

 開智中学・高等学校(中高一貫部)は、1997年に開設された、 埼玉県さいたま市岩槻区にある中高一貫校です。 開設から12年間は一貫クラスのみのクラス編成でしたが、13年目に一貫クラスの他に先端クラスを作り、一昨年25年目を迎え、先端クラスのみのクラス編成となりました。先端クラスのみのクラス編成に変更するにあたり、4つのコースを設けました。

4つのコース
先端ITコース
 東大、京大、東工大、一橋、早稲田、慶應などの目標の大学が決まっている人のコース。
先端MDコース
 医師、薬剤師、獣医師を目指す人のコース。
先端FDコース
 将来何をしたいか、どんな大学に行きたいか、いろいろな情報や考え方に触れることでこれから探したい、見つけたい人のコース。
先端GBコース
 グローバルな仕事、未来の仕事、AIやロボット、新しい社会で挑戦する人向きのコース。

 上記4つのコースは生徒本人が決めることができ、中学2年次までのコースとなります。中学3年次に再度コースの変更が可能で、どのコースも選ぶことができますが、コース内のクラス編成は学力別にクラス分けされます。そして高校2年次からは、国公立理系や私立文系など志望大学別の6コースに再編成されます。


 開智中・高の特徴的な制度として『外部進学制度』があります。
 一般的に中高一貫校では、外部の高校を受験した場合は併設の高校への進学が認められません。そのため外部受験は「賭け」となる面があるのですが、開智中・高は開成高校や筑波大学附属高校などの指定された高校を受験する場合のみ、結果が不合格でも併設の高校への入学が認められます。外部受験のリスクを低減させ、生徒のチャレンジを後押しするこの制度は、開智中の生徒にとって嬉しい制度ではないでしょうか。


 2021年度中学入試で算数(120点満点)の平均点が低かったことにより、2022年度は算数が易化すると予告されていました。

先端1 77.7点(41.4点)
先端特待 56.0点(46.1点)
先端A 62.1点(30.3点)
算数特待 53.4点(35.8点)
先端2 84.0点(60.0点)
( )は2021年度の平均点。

結果は上記となり、どの回においても平均点が大きく上がりました。
なお、2022年度入試の各科目平均点と合格最低点は以下となります。

〇先端1(特待合格者がS特待のみの入試)
国 64.5点、算 77.7点
理 42.4点、社 42.4点
合格最低点・・・214点
実質倍率1.55倍

〇先端特待(合格者全員がS特待の入試)
国 55.4点、算 56.0点
理 46.9点、社 29.5点
合格最低点・・・208点
実質倍率・・・3.00倍

〇先端A(特待合格者が多く出る入試)
国 61.5点、算 62.1点
理 34.0点、社 31.7点
合格最低点・・・189点
実質倍率・・・1.88倍

〇算数特待(合格者全員がいずれかの特待の一教科入試)
算 53.4点
合格最低点・・・64.0点
実質倍率・・・3.52倍

〇先端2(下記参照)
国 57.0点、算 84.0点
理 44.8点、社 42.2点
合格最低点・・・247点
実質倍率・・・2.38倍

先端2入試について
◆ 先端2入試のみの受験の場合は、先端2入試の得点のみで合判定する。
◆ 他の入試回も受験された場合は、そのうちで一番良いとみなすことのできる成績を参考にして合否判定を行う。
◆ 先端1と先端2を両方受験した場合、先端2の得点に30点を加算する。
◆ 先端2は、出願時に希望すると開智未来中学校、開智望中等教育学校の合否判定を同時にする。申込には追加受験料は必要なし。
という点が特徴の入試です。
開智中・高の志望度が高い受験生は是非受験しましょう。

国語100点、算数120点、理科60点、社会60点の配点や算数特待の存在から、やや算数を重視している入試と言えます。そのためか、合格者はすべての入試回において女子よりも男子の方が顕著に多いです(男子合格者数は女子合格者数の1.73倍)。
開智中学・高校への入学を希望する受験生は、算数の勉強を怠らないようにしましょう。


2023年度入試は、2022年度同様に先端クラス280名の募集となります。
入試日も同様で、
1/10(火)午前・・・先端1
1/11(水)午前・・・先端特待
1/12(木)午前・・・先端A
1/12(木)午後・・・算数特待
1/15(日)午前・・・先端2
となります。


2022年度大学入試の合格者数(卒業生数348名)は
〇国公立大
東京大6名(3名)、京都大1名(1名)、一橋大1名(0名)、東工大10名(0名)、北海道大3名(1名)、東北大2名(0名)、大阪大1名(0名)
〇私立大
早稲田大54名(4名)、慶應義塾大36名(1名)、上智大31名(1名)、東京理科大105名(9名)、明治大89名(8名)、青山学院大23名(2名)、立教大39名(4名)、中央大45名(10名)、法政大56名(10名)、学習院大18名(3名)
等となりました。
( )は既卒生の内数です。


説明会会場の大宮ソニックシティです。

 ちなみに、エクセレントゼミナールの生徒の開智中学校の累計合格実績は85%(13名受験11名合格)です。

 最後に、学校説明会等の詳細は、 こちら   まで。

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中学入試に役立つ学習法:社会編その1

2022-09-27

カテゴリー:中学入試に役立つ学習法:社会編,

 まずは基礎力を上げるために書き始めた、「中学入試に役立つ学習法」ですが、社会編では少し趣を変えて、会話形式で模擬授業のように書いていきます。

 社会も理科も、本来中学入試で扱うべき内容は、身近にあることに興味を持ち、それに対して知識を深めるべきなのですが・・・・・どうしても入試というものの性質が、受験生をペーパーテストの得点で差をつけるものであるため、特に社会では、重箱の隅をつつくような知識を必要とすることも多いのではないでしょうか。とりあえず、なぜ勉強するのか? そこから始めたいと思います。
 
シュサイと小6の受験生とのよくある会話
 
シュサイ:「社会ってなんで勉強するのかな?」
 
A子:「中学入試に出るから・・・・・歴史キライ。」
 
B君:「オレは好きだけどなあ。面白いじゃん。」
 
A子:「どこが! 大体なんで大昔のことを勉強しなきゃならないのよ。漢字だってたくさん出てくるし・・・・・。」
 
一同:「確かに人名とかを漢字で書かなきゃダメなのはイヤだけど。」
 
シュサイ:「歴史か・・・・・確かにA子は歴史苦手だよね。」
 
A子:「歴史マンガ読んでも、全然成績上がらないもん。」
 
C君:「予習シリーズ読めば良いんじゃないの?」
 
A子:「うるさいなあ。あんたに言われたくないわよ!」
 
一同:「そうだ、そうだ。」
 
C君:「ちぇ、僕より社会悪いくせに・・・・・。」
 
A子:「他の科目はあんたよりずっとできるわよ!」
 
C君:「・・・・・・。」
 
シュサイ:「歴史っていうのはね、こういうことをしたらこういう風に失敗しますよ、って例なのさ。だから同じ失敗をしないようにしないために学ぶんだよ。」
 
B君:「そうなの?」
 
シュサイ:「昔、アーノルド・J・トインビーっていう有名な歴史学者がいて、著書の冒頭でそう書いているよ。」
 
B君:「ふ〜〜ん。」
 
シュサイ「人間っていうのは、多かれ少なかれ同じような失敗を繰り返すものなんだけど、学習する生き物なんだよ。」
 
C君:「それって、どういうこと?」
 
シュサイ:「例えば・・・・・戦争ってなんで起きるのかな?」
 
B君:「いろいろ原因があるんじゃない?」
 
シュサイ:「そう。いろいろな原因があるんだけど、世界的に見ると一番多いのが民族の争い。次が経済的な原因かな。昔は宗教的な争いも多かったんだ。」
 
C君:「わかんないよ。」
 
シュサイ:「日本人は単一民族だし、日本が海に囲まれているせいで、外敵から攻撃されることは少なかったし、仏教徒が多数派だから宗教的な争いも少ないんだけど、世界的に見るとこういう戦争が多かったのさ。」
 
B君:「なるほど。日本史だと鎌倉時代の元寇とか江戸時代の島原の乱とかぐらいだもんね。」
 
シュサイ:「そう。その後は江戸幕府がずっと鎖国政策をとっていたから、日本はひきこもり状態だったわけ。ところが、浦賀にペリーが来航したことから、一気に西欧文明が入ってきたから文明開化が起こったわけよ。そして政治的には、圧力をかけて日米和親条約を結んで開港させ、世間知らずのひきこもりの国をうまくだまして、日米修好通商条約を結んだわけだ。」
 
C君:「なるほど。なるほど。」
 
シュサイ:「というように、無知だとだまされるから、ちゃんと学習しないとだめだよ、ってことさ。じゃあ、そろそろ時間だから、今日はここまで。」

過去問100%活用法2022

2022-09-23

 来る10月16日(日)10:30〜12:00で、無料公開父母向けセミナー:「中学受験の基礎講座 第7回 過去問100%活用法」をエクセレントゼミナールにて開催いたします。

 

 今回の資料で扱う学校は以下の53校で、各中学校の出題内容に関する詳細な分析が掲載されています。

 

《都内男子校》

 開成中、麻布中、武蔵中、海城中、早稲田中、本郷中、芝中、巣鴨中、城北中、学習院中、立教池袋中

 

《都内女子校》

 桜蔭中、女子学院中、雙葉中、豊島岡女子学園中、学習院女子中、鷗友学園女子中、頌栄女子学院中、白百合学園中、東洋英和女学院中、品川女子学院中、香蘭女学校中、大妻中、共立女子中、普連土学園中、三輪田学園中、山脇学園中、跡見学園中

 

《都内共学校》

 慶應中、渋谷教育学園渋谷中、青山学院中

  

《千葉県》

 千葉県立東葛飾中、渋谷教育学園幕張中、市川中、東邦大学付属東邦中、昭和学院秀英中、国府台女子学院中、芝浦工業大学柏中、専修大学松戸中、麗澤中、二松學舎大学附属柏中、成田高校付属中、千葉日本大学第一中

 

《埼玉県》

 浦和明の星女子中、立教新座中、開智中、春日部共栄中、獨協埼玉中

 

《茨城県》

 江戸川学園取手中、常総学院中、茗溪学園中、土浦日本大学中等教育学校、東洋大学附属牛久中

  

セミナーへ参加ご希望の方は、PDFをダウンロードし、プリントアウト後、FAX(04―7148―4617)していただくか、エクセレントゼミナールへTEL(04―7148―4619)にてお申し込みください。

  

今回のセミナーは例年、受験生の父母を中心に満席となる人気回ですから、資料・会場準備の都合上、お早めにお申し込みくださるようお願いいたします。

中学入試に役立つ学習法:理科編その1

2022-09-20

カテゴリー:中学入試に役立つ学習法:理科編,

 中学入試の理科は、生物分野・地学分野・化学分野・物理分野の4分野に分けることができます。そこで、理科編については分野ごとに単元別に、基礎力を上げるのに必要な知識の確認と暗記法などを取り扱っていきます。
 というわけで、今回の内容は、「生物分野:植物の分類について」を扱います。
 
 生物分野:植物の分類について
 
 中学入試で出題される植物は、身の周りで見ることができる植物についてのみ出題されると思ってください。そして、原則としては小学校で扱う植物が基本ですので、種子植物についてのみ出題されると言えます。では、最初に植物の分類がどのようになっているのかを学習しましょう。植物の分類法についてはいくつかの種類があるのですが、ここでは最も一般的な分類のしかたについて書いていきます。
 
 植物は、大別すると種子植物とその他の植物に分けられます。これは、植物がどのようにして増えるかを基準にして分けています。つまり、種(たね)で増えるのか、胞子や分裂で増えるのかで分けるわけです。その他の植物には、シダ植物・コケ植物・藻類(そうるい)があり、これらについて詳しく学習するのは中学以降です。ちなみに藻類(そうるい)の藻(ソウ)という字は藻(モ)と読みますから、プランクトンの〜〜モというのは藻類になります。
 
 種子植物(種で増える植物)はさらに被子植物と裸子植物に分けられます。これは、種をつくるもとである胚珠がむき出しかそうでないかによって分類されています。このうちマツ、スギ、イチョウ、ソテツ、ヒノキなどの裸子植物については中学でくわしく学習することになっています。

 ですから、中学入試で出題されるのは被子植物についてのみと考えてください。被子植物は双子葉類と単子葉類に分けられます。つまり子葉(種子の中にはじめから入っている葉のこと)が1枚なのか2枚なのかで分類されているわけですが、これらの植物は一見して見分けることができます。トウモロコシやイネやチューリップなど、葉がとがっている植物(平行脈といいます)は単子葉類で、そうじゃない葉の植物(網状脈)は双子葉類です。このような被子植物のつくりとはたらきは大変重要な単元ですので、別の回でくわしく扱います。

 というわけで、植物の分類をまとめたものが下の図ですから、きちんと覚えておきましょう。それでは、また。


塾対象説明会レポート:江戸川学園取手中学校

2022-09-16

カテゴリー:塾対象説明会レポート2022,

 江戸川学園取手中学・高等学校は、茨城県取手市にある中高一貫校です。1978年に江戸川学園取手高等学校が創立され、9年後に江戸川学園取手中学校が開設されました。2012年4月には江戸川学園取手小学校も開校し、茨城県初の小・中・高12ヵ年一貫教育校となりました。


オーディトリアムです。

 創立40周年記念事業として、2020年4月に総合体育館Sakura Arenaが竣工しました。Sakura Arenaは、1階が雨天運動エリア、部室、体育用具庫、駐車場、2階が武道場、卓球場、ダンス室等、3階が体育館、更衣室等となっています。


Sakura Arenaの入口です。

 各コース制の特徴について
・医科ジュニア・医科コース
①現役医師や医学部教授による月1回の講和(中・高)
②医師体験・病院見学などへの積極的な参加(中・高)
③学校独自科目「メディカルサイエンス」を実施(高)
④医学部医学科のみに特化した受験指導
・東大ジュニア・東大コース
①知的好奇心を満たす、学問の本質を重視したアカデミックな授業(中・高)
②科学の甲子園や模擬起業グランプリ等に中核として参加する生徒多数(中・高)
③東大金曜特別講座へ参加する生徒多数(中・高)
④目標の高い生徒同士による切磋琢磨
・難関大ジュニア・難関大コース
①名前の通り難関大(早慶上理・国公立など)や歯薬看護への合格多数
②多様な入試形態(一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜)に柔軟に対応
③部活・ボランティア・コンクールと多様な活動に励む生徒多数
④基本を重視しつつ、入試への計画的な学習

 2022年度の中学入試から、全ての入試で英語が必修となりました。5科目型入試と適性型入試では、試験時間20分で全てリスニングの問題になります。リスニングのサンプル問題は こちら 。

 2022年度の各入試での受験者総数は、第1回入試が743名(128名減)、第2回入試が440名(6名増)、第3回入試が227名(22名減)となりました。第2回入試と第3回入試 2021年度入試と比べ増減の幅が小さかったのですが、第1回入試は大幅に減少しました。これは、2021年度入試では、第1回入試前の1月6日に適性型入試が行われ、341名もの受験者を集めたことが大きかったのではないかと思われます。


中等部校舎です。

2023年度入試
・試験日程・募集定員
帰国生入試 定員若干名
 11月19日のみになります。
適性型入試 定員30名
 12月17日(1月6日から変更)、1月25日
第1回入試 1月17日 定員180名
第2回入試 1月25日 定員60名
第3回入試 2月5日  定員30名
 東大ジュニアコース(70名募集)
 医科ジュニアコース(70名募集)
 難関大ジュニアコース(160名募集)

・試験科目・時間・配点
①5科目型入試
 国語・算数 各50分 各100点満点
 理科・社会 合わせて60分 各50点満点
 英語(リスニング) 20分 50点
 合計 350点満点
②英語型入試
 国語・算数 各50分 各100点満点
 英語 60分 100点満点
 合計 300点満点
 英語は、CEFR(国際標準規格)でA1〜A2(「日常生活での基本的な表現を理解し、ごく簡単なやりとりができる、英検3級程度」から、「日常生活での身近なことがらについて、簡単なやりとりができる、英検準2級程度」)を出題レベルとする。
③適性型入試
 適性型A・B 各50分 各100点満点
 英語(リスニング) 20分 50点
 質問シート 10分 5段階評価
 合計 250点+5段階評価
④帰国生入試
 資格 海外の学校に通算1年以上在籍し、帰国後3年以内(2019年11月1日以降に帰国)の者
 国語・算数 合わせて60分 各75点満点
 英語 30分 50点満点
 個別面接 10分 50点
 合計 250点

・特待について
 第1回入試、第2回入試、第3回入試それぞれにおいて、入試成績がきわめて優秀であると判断した生徒に対し、特待生として合格発表を行う。特待基準は3コースとも同一です。
 A特待 入学時納入金全額及び、授業料1年間の免除(特待生としての継続は、年度ごとの審査による。)
 B特待 入学時納入金の全額免除

・入試において、東大ジュニアコースと医科ジュニアコースの合格点に達しない場合は、難関大ジュニアコースへのスライド合格制度があります。

・再チャレンジ
 希望コースへの再チャレンジや特待合格への再チャレンジが可能です。

・各コース合格の目安
 東大ジュニア・医科ジュニア 合計点の7割 特待は合計点の8割
 難関大ジュニア 合計点の6割 特待は合計点の8割

 ちなみに、エクセレントゼミナールの生徒の江戸川学園取手中学校の累計合格実績は83%(138名受験115名合格)です。

 最後に学校説明会等の詳細は、 こちら まで。

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中学入試に役立つ学習法:算数編その1

2022-09-13

カテゴリー:中学入試に役立つ学習法:算数編,

 算数の基礎力を上げる方法
 
 ①算数と数学の違いを認識しましょう
 
 算数は設問に書かれていることを具体化して解く学問、数学は設問に書かれていることを抽象化して解く学問です。わかりやすく例を挙げて説明しましょう。
 たとえば「時速6kmで3時間歩いたときの距離は何kmですか。」という設問があったときに、6×3=18で18kmです。「何を当たり前のことを・・・・」と言われそうですが、3×6=18という式では式の意味が成り立ちませんよね。つまり、算数で使われる数値には意味があるため、そういうことを一つ一つ認識しながら、今自分が何をやっているのかを自覚しながら解く必要があります。

 ところが、わからない数値を未知数とおいて方程式を用いて解くときには、式を立てるときには意味がある数値であっても、移項その他の計算過程で現れる式と数値にはほとんど意味がありませんよね。だから、小学生に方程式を使って教えることが危険なのです。
 
 もしも方程式による解法(数学)を教えるのならば、同じ設問を線分図や面積図(算数)と方程式(数学)の両方の解き方で解いて、対比させてから、数学の便利さを理解させ、その後しっかりと移項などの計算過程を教え込んでからでないと、小学生は混乱してわからなくなってしまいます。
 
 算数が苦手な生徒には、この「数値の持つ意味」を理解せずに答えだけ出そうとする人が多いのですが・・・・・これがもっと悪化すると、「かけるところを割ったから間違えたんだ。あそこでかければ合っていたのに・・・・・」となり、末期的な症状になると「数字どうしを足すの?引くの?かけるの?割るの?・・・・・どうすれば答えが出るの?」となります。

 そういう子は「分速100mで3時間歩いたとき距離は何kmですか。」という問題になると、100×3=300で300kmと答えてしまいます。ですから、算数の「数値の持つ意味」を考えながら解くことは非常に大切なのですが、答えを出すことを急ぐばかりに、今自分が何をやっているのか、何を求めようとしているのかを見失って間違える生徒は数多くいます。

 さて、それでは「算数の数値の意味」を常に意識しながら問題を解くには、どうすれば良いのでしょう。答えは簡単。いつも、きちんと式を書き、一つ一つの式を解いて出た答えに「・・・・・兄の分速」などの注意書きを書くクセをつければ良いのです。これが後々、数学ができるようになるためにも必要な概念であることは、言うまでもありませんよね。

 確かな計算力は大切ですが、算数の入試問題の大半は計算問題以外の文章題や図形問題ですから、計算ができる子=算数ができる子ではありません。これは、漢字を良く知っている子=国語のできる子ではないのと同じです。ですから、子どもがどの段階でつまづいているのかを認識した上で教えていかないと、とんでもないことになりますから注意してください。
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