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重大ニュース2022 その4:理科関連の時事問題その1

2022-12-09

カテゴリー:重大ニュース2022,

 今回は理科関連の時事問題のうち、宇宙関連などを中心に掲載します。理科関連の時事問題を出題する学校は年々増えていますから、東邦大学付属東邦中のように毎年出題する学校以外にも出題されることもあると思います。受験生の皆さんは特に注意をしておきましょう。それでは、いつものように簡単なテストで確認してみましょう!!


 「重大ニュース2022 その4:理科関連の時事問題その1 問題」


①2022年1月15日、南太平洋のある島国で、海底火山が噴火しました。この噴火では、津波が発生し、日本でも鹿児島県で1.2mの津波を観測しました。この島国の名前を次のア〜エから選びなさい。

 ア:サモア
 イ:トンガ
 ウ:ツバル
 エ:キリバス


②2022年5月、国際研究チームは、太陽系が属する天の川銀河の中心にある、質量が太陽の約400万倍もある巨大な天体の撮影に成功しました。この天体の名前を次のア〜エから選びなさい。

 ア:イエローホール
 イ:ブルーホール
 ウ:ホワイトホール
 エ:ブラックホール


③2022年6月、小惑星探査機「はやぶさ2」が、地球に持ち帰ってきたリュウグウのサンプルについての分析結果が発表されました。分析結果は「生命の源」といわれるある物質が23種類も検出されました。このある物質の名前を次のア〜エから選びなさい。

 ア:ブドウ糖
 イ:アミノ酸
 ウ:脂肪酸
 エ:ビタミン


④2022年10月、ある日本人宇宙飛行士が、アメリカの有人宇宙船クルードラゴンで、国際宇宙ステーション(ISS)に行きました。今回の宇宙飛行は5回目となります。この宇宙飛行士の名前を次のア〜エから選びなさい。

 ア:若田光一(わかたこういち)
 イ:野口聡一(のぐちそういち)
 ウ:金井宣茂(かないのりしげ)
 エ:星出彰彦(ほしであきひこ)


⑤2022年11月8日、月が地球の影(本影)にすっぽり入る皆既月食が見られました。この皆既月食の間に月がある惑星を隠すという惑星食という珍しい現象が同時に起きました。このとき隠された惑星の名前を次のア〜エから選びなさい。

 ア:木星
 イ:土星
 ウ:天王星
 エ:海王星





 成績はいかがでしたか? 「はやぶさ2」に関しては、「重大ニュース2019 その5」 「重大ニュース2018 その5」また、月食、日食に関しては、「重大ニュース2020 その5」 「重大ニュース2018 その5」  も参考にしてください。

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 「重大ニュース2022 その4:理科関連の時事問題その1 解答と解説」



①イ・・・・・噴火した海底火山の名前は「フンガ・トンガ―フンガ・ハアパイ火山」です。この噴火では、噴煙が約16kmの高さに達する大規模な噴火となりました。日本では太平洋側に「津波警報」や「津波注意報」が発表され、鹿児島県の奄美市で1.2m、岩手県久慈市で1.1mの津波を観測しました。


②エ・・・・・国際プロジェクトの「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)」とは、アメリカのハワイ州、アリゾナ州、メキシコ、チリ、スペイン、南極の6カ所にある8つの電波望遠鏡で同時に観測することで、非常に高い感度と解像度をもつ1つの望遠鏡として機能させ、銀河の中心にある巨大ブラックホールの姿をとらえるプロジェクトです。


③イ・・・・・今回検出された23種類のアミノ酸の中には、生命の活動に関係が深いアミノ酸が含まれていたということです。また、水と反応してできた鉱物がたくさんあったことから、「リュウグウ」の元となった天体には大量の液体の水があったのではないかと考えられます。


④ア・・・・・若田光一宇宙飛行士は、今回が5回目の宇宙飛行となり、日本人最多となります。国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在は3回目となります。野口聡一宇宙飛行士は、2022年6月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)を退職しました。


⑤ウ・・・・・2022年は、皆既月食が2回起きました。1回目は5月16日で、日本では、皆既月食が始まる時刻が、正午過ぎだったため、見ることができませんでした。次回、皆既月食と惑星食が同時に見られるのは、2344年7月26日で、土星食です。

中学入試に役立つ学習法:算数編その4

2022-12-06

カテゴリー:中学入試に役立つ学習法:算数編,

 今回は「計算」について書いてみたいと思います。「計算」とは「正確に、速く、できるだけ楽をして、数値を求めること」です。生徒の発達段階に応じて、「正確に」が求められるのか、「速く」が求められるのか、「できるだけ楽をして」が求められるのかが変わってきますから、この点に注意して指導する必要があります。
 また、「計算」と「暗算」や「筆算」は違うことにも注意しなければいけません。つまり、「計算」というカテゴリー(分野)の中に「暗算」や「筆算」という項目があるわけです。算数の問題を間違えたときに「式を間違えた」のであれば、基本となる考え方が違うことになり、「計算を間違えた」のであれば、式を計算する過程で、「暗算を間違えた」のか、「筆算を間違えた」のか、「途中で書き間違えた」のかに区別されるわけです。
 では、「計算」を間違えた理由を単元別にくわしく見ていくことにしましょう。
 
 ①「整数の計算」を間違えたときの注意点
 
 整数の計算では、「暗算」と「筆算」のどちらを間違えたのかが重要です。

 「暗算」を間違えた場合には、足し算や引き算の繰り上がりや繰り下がりで間違えた可能性が高く、かけ算や割り算で間違えたのならば、九九が不完全か、倍数や約数の勘違いによるものがほとんどです。

 「筆算」を間違えた場合には、筆算の形式が違う場合がありますので特に注意が必要です。特に末尾に0を含んだ2ケタや3ケタのかけ算は小学校での問題演習が不十分なため、筆算のやりかたに問題がある場合も多々ありますから、注意してください。
 
 ②「小数の計算」を間違えたときの注意点
 
 小数の計算では、「筆算」のやりかたがきちんとわかっているかが重要です。

 小数どうしの足し算や引き算では、小数点の位置をそろえて計算しているかどうかが重要であり、小数どうしのかけ算では、答えの小数点の位置の取り方がきちんとわかっているかが重要です。

 そして苦手な生徒が多いのが、小数がからんだ割り算です。答えが割り切れるときはまだ良いのですが、あまりの出る小数どうしの割り算がきちんとできる小学生は少ないですから、以下に挙げた問題で、「筆算力」をチェックすると良いでしょう。
 
  (1) 4÷0.0125=
 
  (2) 0.32÷0.125=
 
  (3) 8÷0.122=
  (商は整数で、あまりも求めよ)
 
  (4) 0.43÷7=
  (商は小数第3位まで、あまりも求めよ)
 
  (5) 0.284÷0.18=
  (商は小数第2位まで、あまりも求めよ)
 
というわけで、今日はここまでにします。
 
 
 
※答えは
(1)320
(2)2.56
(3)65あまり0.07
(4)0.061あまり0.003
(5)1.57あまり0.0014

重大ニュース2022 その3:今から何年前

2022-12-02

カテゴリー:重大ニュース2022,

 あるできごとが起きてから今年でちょうど何年目、という節目の年のできごとが、入試では出題されることがよくあります。今回は重大ニュース2022のその3として、「今から何年前」を掲載します。それでは、いつものように簡単なテストをしてみましょう。


 「重大ニュース2022 その3:今から何年前 問題」


①今から150年前の1872年9月(旧暦)、日本で最初の鉄道が開通しました。このとき開通した区間は、東京のある駅から神奈川県の横浜駅までです。この東京のある駅の名前を漢字2字で答えなさい。


②今から100年前の1922年12月30日、ロシア、ベラルーシ、ウクライナ、ザカフカースの4カ国で〇〇〇〇社会主義共和国連邦が成立しました。〇〇〇〇に入るカタカナ4字を答えなさい。


③今から90年前の1932年の5月15日、五・一五事件が起きました。「満州国」の承認に反対していた首相が海軍の青年将校たちに殺害されました。このとき殺害された首相の名前を漢字3字で答えなさい。


④今から50年前の1972年5月15日、第2次世界大戦後アメリカ軍に占領されていたある県が日本に復帰しました。この県では、1945年4月から6月にかけて、アメリカ軍との地上戦が行われ、20万人以上の軍人や民間人が犠牲になりました。この県の名前を漢字2字で答えなさい。


⑤今から50年前の1972年9月29日、中華人民共和国(中国)の北京で、「日中共同声明」が調印されました。中国の代表は、周恩来(しゅうおんらい)首相です。このときの日本の内閣総理大臣の名前を漢字4字で答えなさい。





 成績はいかがでしたか? 今から150年前は明治維新の時期です。明治維新に関係がある内容については、 重大ニュース2021 その4 、 重大ニュース2019 その4  、重大ニュース2018 その4  、重大ニュース2017 その5 に取り上げてありますので、確認しておくとよいでしょう。

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 「重大ニュース2022 その3:今から何年前 解答と解説」



①新橋(駅)・・・・・日本最初の鉄道は、新橋―横浜間の約29kmで、当時の平均時速は32kmほどで馬と同じくらいの速さでした。また、所要時間は50分くらいでした。


②ソビエト・・・・・ロシアは、1917年にロシア革命によって、皇帝による政治が終わり、社会主義国になりました。ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)成立時は、構成国は4か国でしたが、第2次世界大戦後は15か国にまで増えました。また、1991年12月にゴルバチョフ大統領が辞任し、これを受けてソ連を構成する各共和国が主権国家として独立し、ソ連は解体しました。


③犬養毅(いぬかいつよし)・・・・・五・一五事件によって、8年間続いていた政党政治が終わり、再び、軍人や役人によってつくられる内閣になりました。また、犬養毅は、尾崎行雄らとともに、憲法にもとづいた政治(立憲政治)を守ろうとする護憲運動を起こしました。護憲運動をすすめた犬養毅と尾崎行雄は、「憲政の神様」とよばれました。


④沖縄(県)・・・・・沖縄県は、日本に復帰した現在でも、アメリカ軍の基地が多くあります。日本にあるアメリカ軍の基地の約70%が沖縄県に集中しています。その中でも、宜野湾(ぎのわん)市にある普天間(ふてんま)飛行場は住宅地の中にあり、大変危険な状態になっています。沖縄返還のときの内閣総理大臣は佐藤栄作です。


⑤田中角栄・・・・・日中共同声明によって、中国との国交が正常化しました。その1ヶ月後には、両国の友好の証(あかし)として、中国から日本へ2頭のパンダが贈られました。また、1978年、日中平和友好条約を結びました。

中学入試に役立つ学習法:国語編その4

2022-11-29

カテゴリー:中学入試に役立つ学習法:国語編,

 小学生にとって最も難しいのが随筆文です。なぜならば、まだ12年間しか人生経験がない彼らに「大人の経験・感想・意見を理解しなさい。」というのが随筆だからです。ですから、随筆文の読解は、子どもらしい子どもには無理なのです。しかし入試では得点を取らなければならない。ではどのようにすれば少しでも随筆の内容が理解できるようになるのか、について書いていきます。
 
 C:随筆の読解法
 
 ①事実と筆者の意見や感想を読み分けよう : 随筆には具体的な事実と、それに対する筆者の意見や感想を書いた部分とがあります。筆者の意見や感想にだけ注目すると、随筆の主題が見えてきます。
 
 ②筆者の意見や感想から筆者の考え方(価値観)を見抜こう : 人には様々な価値観があります。価値観というものは、その人の育った環境や経験、立場の違いによって作られていきます。したがって随筆を読むということは、自分以外の人と対話をし、価値観の違いや他の人の経験から学ぶことにほかなりません。ですから自分以外の、しかも経験の多い大人が、物事をどのように見て、どのように感じたかを読み取ることは、何よりも自分を成長させることになるわけです。
 
 ③設問をヒントにしよう : 随筆を読むときには、設問がヒントになることが多々あります。随筆では、論説文とは違って、行間に隠された筆者の想いを読み取る設問が多いため、「〜なのはなぜですか。」という問いに答えることで、本文内容が理解できる文章が多いのです。したがって、ざっと読んでも言いたいことがよくわからない随筆だったならば、設問内容をヒントにしながら読むと内容が把握できます。
 
 ④難しい言葉はきちんと復習しておこう : 子どもがあまり使わない言葉で、しかし味わいのある言葉が随筆にはたくさん出てきます。寂寥、憂愁、暮れなずむ(意味、読みなどは下記参照)など、聞きなれない言葉は教師や親にちゃんと訊いておきましょう。もちろん、問題文の最後に注釈が書かれている言葉もです。そしてそれらの言葉が、どのような場面で、どのように使われ、どういったニュアンスをあらわすのかを覚えましょう。
 
 やっと終わりが見えてきた国語編。四種類に大別した残りは、詩・短歌・俳句になります。さてここで、物語文・論説文・随筆を読む上で最も大切なことに触れておきましょう。
 
 それは「国語の文章の読み方と、算数や社会や理科の問題の読み方は違う」ということです。
 
 算数や社会や理科の問題を読むときには、いわゆるベタ読み、つまり一字一句もらさない精読が必要であり、それをしなければ情報を見落とすことになりますが、国語の文章を読むときに同じことをやっていては、試験時間内に問題を解き終わることは不可能です。したがって国語の試験では、本文のナナメ読み、つまりざっと本文の内容を把握した後に、設問にしたがって傍線部付近を精読して解答するというテクニックが必要になります。
 このナナメ読みができるようになるためには、本を読むときにできるだけ早く読もうと心がけることです。国語であれ、英語であれ、語学のできる人は、このナナメ読みによる内容把握能力が高い人です。速読能力を高めるためにも、本を読むときは時間を区切って読む練習をすると良いでしょう。
 
 
・寂寥(せきりょう)―Ⅰ.心が満ち足りず、もの寂しいこと。Ⅱ.ひっそりとしてもの寂しいさま。
・憂愁(ゆうしゅう)―うれえ悲しむこと。気分が晴れず沈むこと。
・暮れなずむ(くれなずむ)―日が暮れそうで、なかなか暮れないでいるさま。

重大ニュース2022 その2:国内の動き

2022-11-25

カテゴリー:重大ニュース2022,

 今回は重大ニュース2022のその2として、「国内の動き」を掲載します。国内の政治と経済などを取り上げます。それでは、いつものように簡単なテストをしてみましょう。



 「重大ニュース2022 その2:国内の動き 問題」


①2022年4月1日、改正民法の施行によって、成年年齢が引き下げられました。成年年齢は何歳以上になりましたか。数字で答えなさい。


②2022年7月10日、参議院議員通常選挙が行われました。参議院議員の定数は、2018年の改正公職選挙法により、前回3人、今回3人の合計で6人増えました。現在の参議院議員の定数は何人ですか。数字で答えなさい。


③2022年7月8日、奈良県奈良市で、参議院議員選挙の応援演説をしていた元内閣総理大臣の安倍晋三氏が銃で撃たれ、死亡しました。岸田文雄首相は、9月27日に東京の日本武道館で安倍元首相の葬儀を行うことを決定しました。この葬儀を特に何といいますか。漢字2字で答えなさい。


④2022年の外国為替相場は、1月は1ドル=115円程度でしたが、3月には1ドル=120円を超え、9月には1ドル=145円を超えました。このように円の価値がドルに対して相対的に低いことを何といいますか。漢字2字で答えなさい。


⑤2022年は、日本で初めて鉄道が開業してから150年という記念の年です。その記念すべき年の9月23日、福岡県のある駅から長崎駅までを結ぶ西九州新幹線の一部が開業しました。今回開業した区間は武雄(たけお)温泉駅から長崎駅です。このある駅の名前を漢字2字で答えなさい。


 成績はいかがでしたか? 参議院議員選挙に関しては、 重大ニュース2019 その1、重大ニュース2016 その1 なども参考にすると良いでしょう。


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 「重大ニュース2022 その2:国内の動き 解答と解説」



①18(歳)・・・・・成年年齢が18歳以上に引き下げられて一番大きな変更は、親などの親権者の同意がなくても、クレジットカードを作ったり、ローンを組んだりするような契約ができるようになったことです。契約に関するトラブルが増えるのではないかと心配されています。選挙権はすでに2016年に18歳以上に引き下げられています。なお、飲酒・喫煙・公営ギャンブル等は20歳以上のままで変わっていません。


②248(人)・・・・・参議院議員選挙は、3年ごとに定員の半数が改選されます。この3年ごとに必ず行われる選挙が「通常選挙」とよばれます。今回の選挙では、前回の選挙同様、埼玉選挙区が1人増、比例区が2人増となりました。結果は、与党である自由民主党が63議席、公明党が13議席、合計76議席を獲得し、与党の圧勝となりました。


③国葬・・・・・国葬は、1967年に行われた吉田茂元首相の国葬以来55年ぶりとなりました。また、首相経験者の殺害は、1936年の二・二六事件で殺害された、高橋是清(たかはしこれきよ)、斎藤実(さいとうまこと)以来86年ぶりのこととなりました。


④円安・・・・・円安になると、外国から物を買うとき、以前よりたくさんの円を払わなければならないので、輸入がしにくくなります。日本は多くのものを輸入に頼っているので、ガソリンや食品など値上がりするものが増えています。また、10月20日には、1990年8月以来32年ぶりの1ドル=150円を超えました。


⑤博多(駅)・・・・・西九州新幹線の愛称は「かもめ」です。今回開業した西九州新幹線の武雄(たけお)温泉駅―長崎駅間の距離は、博多駅―長崎駅間の距離143kmのうちの66kmです。今回の開業によって、博多駅―長崎駅の所要時間は30分短縮されて、最短で1時間20分になりました。しかし、武雄温泉駅で在来線特急の「リレーかもめ」に乗り換えが必要になります。

中学入試に役立つ学習法:社会編その3

2022-11-22

カテゴリー:中学入試に役立つ学習法:社会編,

シュサイ:「今日は原始時代について考えてみようか。」
 
A子:「だいたい、何でそんな大昔のことを勉強しなきゃいきないのよ。」
 
シュサイ:「見方を少し変えると、原始時代は面白いもんだよ。原始時代っていうのは、人間が生きていくためにどのような工夫をしたかっていうことなんだ。人間が生きていくためには何が必要かな?」
 
B君:「食べ物とか着る物とか・・・・・衣食住に関するものです。」
 
シュサイ:「そうだね。まず、旧石器時代は今よりもずっと寒かったわけだ。だから、朝鮮半島は九州や四国・中国地方とつながっていて、もちろん北海道もアジア大陸とつながっていたんだ。だから、いわば日本海が湖のような形になっていて、瀬戸内海なんて存在しなかった。日本は完全にアジア大陸の一部だったんだ。」
 
C君:「そうなの?」
 
シュサイ:「そうだよ。だからマンモスの化石などが日本列島の各地で見つかるわけだ。」
 
C君:「なるほど。」
 
シュサイ:「旧石器時代は寒かったから、そのころの人間はマンモスなどの大きな獲物を倒さなければ、食べ物も着る物も得られなかった。そして狩りや少ない木の実の採集などをしながら、洞窟などを転々として、いつも移住しなきゃならなかったわけさ。だから、生き残ることが優先される時代には、模様などの装飾をするヒマなんてないし、土器なんて移住するときに荷物になるから作らないわけ。」
 
B君:「なるほど。ということは、縄文時代は旧石器時代より暖かくなったんですね。」
 
シュサイ:「そういうこと。暖かくなって氷河が溶けて、海面が上昇して、日本列島が今のような形になったのが縄文時代なんだ。それだけ気候が暖かくなると、ナウマン象などの大型動物がいなくなって、イノシシやシカなどが増えた。そして当然植物も育って、ドングリやクリなどの木の実もたくさん採れるようになったわけだ。近くに食べ物があって、暖かくなれば、わざわざ移住生活をしなくても良くなるよね。だから、いい場所を見つけたら、ここに住もうかという話になって、定住生活がはじまる。いい場所っていうのは、まず水が得やすいところじゃないとダメなんだ。だから、竪穴住居は湧き水の得やすい台地につくられる。そして皆にとっていい場所だから村(集落)ができる。これが縄文時代のくらしさ。」
 
C君:「ふ〜〜ん。でも、縄文時代って貝を食べていたんだから、海の近くに集落があったんじゃないの?」
 
シュサイ:「日本列島は、国土の多くが山でしょ。そして少なくて狭い平野に皆が暮らしている。山から川が流れてきて、海に注ぐすこし手前の台地が、海の幸にも山の幸にも湧き水にも恵まれるベストポジションなわけ。」
 
B君:「クーラーがもっとも効くベストポジションを嫌がるヤツもいるけどね。」
 
C君:「うるさいなあ。だってクーラーがまともに当たるところは寒いんだぞ。」
 
B君:「真夏にその言葉を聞きたいものだ。」
 
シュサイ:「まあまあ。とにかくそうやって人間はやっと定住生活をできたわけ。でも、まだまだ自然に頼る生活だから、食べ物がよく採れるように、子どもがちゃんと無事に生まれるように、土偶(>>詳しくはこちら)をお守りのために作ったといわれているんだ。縄文時代の縄文というのが、土器(>>詳しくはこちら)につけられた縄目の模様だということは知っているだろう?」
 
一同:「もちろん。」
 
シュサイ:「土器は木の実や貝を煮たり、水を汲んだり、採集したものを保管するために作られたわけだけど、やっと模様をつけて、自分のモノだというしるしがつけられるだけの生活の余裕ができたということさ。ちなみに、縄文土器を初めて見つけたのは大森貝塚(>>詳しくはこちら)を発見したモース(>>詳しくはこちら)だよ。」
 
A子:「そうなの?」
 
シュサイ:「そう。彼は東大の生物学の先生で、貝の専門家だったんだ。だから、横浜から東京に向かう列車の窓から貝塚に気がついたのさ。もともと考古学とか陶磁器にも興味を持っていたらしく、大森貝塚から貝殻、土器、石斧などが見つかったことが、日本の考古学と人類学の幕開けだといわれているんだよ。ちなみにダーウィンの進化論を初めて日本に紹介した人なんだって。」
 
一同:「へ〜〜。」
 
シュサイ:「というわけで、時間がきたから今日はここまでにしよう。」
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