今日の塾対象説明会レポートは、大宮開成中学校です。大宮開成中学・高等学校は、埼玉県さいたま市にある男女共学の中高一貫校です。平成9年度より男子の募集も開始し、平成17年度から中学を設立しました。中学から入学した生徒は、大宮開成中学・高等学校(一貫部)で6年間一貫教育になります。今回の説明会の内容は入試に関して、特に作問のポイントが主でした。
大宮開成中学校の校舎です。
2022年度中学入試は大きな変更点はありません。
日程
1/10 第1回入試
1/12 特待生選抜入試
1/14 第2回入試
複数回受験者は、繰上合格に有利になります。
説明会が終わり、自動車で帰る塾の先生たち。
各科目から
国語(50分100点)
出題方針
基本的な国語の知識力、文章読解力を問う。文章を読んで答える問題では、初見の文章を正確に読み、時間内に素早く解答していく力を求めていく。
各問いの分野と内容、および形式
1 漢字・ことば・資料の読み取り(20点)
漢字の書き取り 8題
文中の指定箇所を漢字に直す。
ことばの問題 2題
四字熟語、慣用句、ことわざ、故事成語、外来語等出題。
文法問題 2題
一文の中での、ことばの係り受けを問う。
グラフ問題 1題
グラフの変化の特徴を記述する。
2 論説文(説明文)の読解(40点)
本文中でのことばの意味、語句や文の補充、指示語の内容指摘、本文内容の読解などを中心とした問題を出題する。解答形式は記号選択やぬき出しのほか、文中の語句を用いて解答する記述問題もある。
3 物語文の読解(40点)
本文中でのことばの意味、語句や文の補充、比喩表現の意味、登場人物の心情や人物像の解釈などを出題します。解答形式は記号選択やぬき出しのほか、記述問題もある。
※字数を指定した記述問題の分量は、50字程度。
※すべての回で、複数資料を総合的に判断して解答を導き出す。問題を出題する。
※「作文」の出題はない。
算数(50分100点)
出題方針
小学校の算数から中学数学、高校数学に発展し、習熟していくためには、主に計算力・基礎知識・論理的思考力・図形処理能力・読解力が必要になると考える。その中の計算力・基礎知識・図形処理能力を試す問題を中心に出題する。
各問いの分野と内容、および形式
1 計算問題 小問4題
四則計算、分数や小数の混じった計算、□をうめる問題など。
2 応用小問 小問5題
特殊算を利用した問題など、幅広い範囲から出題。
3 応用小問 小問3題
角度、面積、体積など、図形問題を出題。
4〜6 文章問題 小問6題(各2題)
割合・食塩水の濃度の問題、速さに関する問題、特殊算を利用した問題、思考力を問う問題など幅広い範囲から出題。
7 図形を利用した問題 小問2題
図形の移動の問題、展開図、立体がつくる影など、図形に関する応用問題。
※解答欄に答えのみを記入する形式で、途中点はない。
理科(30分50点)
出題方針
出題内容は、生物分野、物理分野、地学分野、化学分野から満遍なく出題し、基本的な知識事項を用いて解くことができる問題がほとんどである。受験生にとって見慣れない内容と思われる実験・観察も出題するが、問題文や図・表を正しく読み取ることができればスムーズに解答できるようになっている。
各問いの分野と内容、および形式
1 小問集合 小問8題
問1・2…生物分野 問3・4…物理分野 問5・6…地学分野 問7・8…化学分野
基本的知識事項を確認する問題がほとんど。
2 生物分野
植物・動物・人物等について、実験や観察から論理的思考力を問う問題をいくつか出題する。
3 物理分野
実験から値を計算させる問題を多く出題する。特に、「力のつりあい」に関する計算練習が必要。
4 地学分野
地震・天体・気象等について、基本的な知識を問う問題を中心に出題する。
5 化学分野
実験から値を計算させる問題を多く出題する。表やグラフを読み取る力が必要。
社会(30分50点)
出題方針
基礎的な知識を問う問題が中心に構成されている。「地理」「歴史」「公民・論述」の3つの分野に分けて、それぞれの基本的な内容が理解され、知識として自分のものになっているかを見ていく。
各問いの分野と内容、および形式
地理分野(15点)
日本の自然(気候・地形)・農業・工業・水産業・資源やエネルギーに関する問題を中心に様々な地域から出題する。地図や統計資料などの読み取り問題や、時事的な事柄をおさえておくことも必要になる。
各回で必ず雨温図の問題を出題する。
歴史分野(20点)
年代・出来事・歴史資料、それに関わった人物などを中心に、基本的な歴史の流れについて理解しているかを、短文や歴史資料などをもとに出題する。
また、文化についての出題もある。語句の確認だけでなく、参考書や資料集に載っている図表や写真を確認しておく必要がある。
公民・論述分野(15点)
国際関係や国際機構、日本国憲法や政治制度、経済のしくみなどに関する基本的事項を中心に出題する。ここ数年の特徴として、統計資料のデータの読み取り問題を出題している。
最後の50字の論述問題については、新聞やニュースで取り上げられている事柄を、用語にも注意しながら学習しておく必要がある。
説明会会場の体育館の様子です。
オンライン学校説明会の詳細は、
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学校説明会&イベントの詳細は、
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