2023-12-08
カテゴリー:重大ニュース2023
今回は理科関連の時事問題のうち、宇宙関連などを中心に掲載します。理科関連の時事問題を出題する学校は年々増えていますから、東邦大学付属東邦中のように毎年出題する学校以外にも出題されることもあると思います。受験生の皆さんは特に注意をしておきましょう。それでは、いつものように簡単なテストで確認してみましょう!!
「重大ニュース2023 その4:理科関連の時事問題その1 問題」
①2023年3月、北海道大学などの共同研究チームが、小惑星探査機「はやぶさ2」が地球に持ち帰ってきたリュウグウのサンプルについての分析結果が発表しました。生命の代謝を助ける物質の一つを検出しました。この生命の代謝を助ける物質の名前を次のア〜エから選びなさい。
ア:ビタミン
イ:ブドウ糖
ウ:アミノ酸
エ:脂肪酸
②2023年3月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、新しいロケットの1号機打ち上げに失敗しました。従来のロケットを打ち上げるのにかかっていた費用を、半分程度まで削減することを目指しています。このロケットの名前を次のア〜エから選びなさい。
ア:H―ⅡA
イ:H―ⅡB
ウ:H―ⅡC
エ:H3
③2023年4月20日、太陽が月にかくされる現象が観測されました。2013年11月以来となる非常に珍しい現象が、インド洋から太平洋にかけて観測されました。今回観測されたこの現象の名を次のア〜エから選びなさい。
ア:部分日食
イ:金環日食
ウ:皆既日食
エ:金環皆既日食
④2023年5月、アメリカの研究所などが、太陽系で2番目に大きな惑星の衛星を新たに63個発見したと報告されました。これによって、この惑星の衛星の数が146個となり、衛星の数が1番多くなりました。この惑星の名前を次のア〜エから選びなさい。
ア:海王星
イ:天王星
ウ:土星
エ:木星
⑤2023年8月、ある日本人宇宙飛行士(59歳)が、アメリカの有人宇宙船クルードラゴンで、国際宇宙ステーション(ISS)に行きました。日本の実験棟「きぼう」での環境をいかしたミッションを行う予定です。この宇宙飛行士の名前を次のア〜エから選びなさい。
ア:若田光一(わかたこういち)
イ:古川聡(ふるかわさとし)
ウ:金井宣茂(かないのりしげ)
エ:星出彰彦(ほしであきひこ)
この記事が参考になった方は、応援クリックをお願いいたします!!
「重大ニュース2023 その4:理科関連の時事問題その1 解答と解説」
①ア・・・・・今回検出されたビタミンは「ナイアシン(ビタミンB3)」と呼ばれるものです。この他に、生命の遺伝に関係するRNAに含まれる「ウラシル」も検出されました。
②エ・・・・・H3ロケットは、H―ⅡAロケットの打ち上げに約100億円かかっていた費用を、半分の50億円程度まで削減することを目指しています。なお、2023年9月には、H―ⅡA(47号機)の打ち上げに成功しました。H―ⅡA(47号機)には、小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」とX線分光撮像衛星「XRISM(クリズム)」が搭載されていました。
③エ・・・・・「金環皆既日食」は、1度の日食で、「金環日食」と「皆既日食」が同時に観測される珍しい現象のことです。今回は、インド洋から「金環日食」が始まり、オーストラリアや東ティモールで「皆既日食」になり、太平洋上では「金環日食」になりました。次に「金環皆既日食」が起こるのは、2031年11月です。
④ウ・・・・・木星の衛星の数は、2023年2月までに15個の発見があり95個となり、1番となったばかりでした。今回発見された衛星の約半数は、ハワイ島にある日本の「すばる望遠鏡」のデータをもとにしています。
⑤イ・・・・・古川聡宇宙飛行士は、59歳での宇宙飛行となり、2023年3月まで、ISSに長期滞在した、若田光一宇宙飛行士と同じ年齢で、最高齢での宇宙飛行となりました。また、2023年2月には、新たな宇宙飛行士候補が2名決定しました。男性は諏訪理(すわまこと)さん(46歳)、女性は米田あゆ(よねだあゆ)さん(28歳)です。28歳は、若田光一さんと並ぶ、最年少合格となりました。
2023-12-01
カテゴリー:重大ニュース2023
あるできごとが起きてから今年でちょうど何年目、という節目の年のできごとが、入試では出題されることがよくあります。今回は重大ニュース2023のその3として、「今から何年前」を掲載します。それでは、いつものように簡単なテストをしてみましょう。
「重大ニュース2023 その3:今から何年前 問題」
①今から1300年前の723年、朝廷は、人口が増えて、農民に分ける口分田が不足してきたため、新しいきまり(〇〇〇〇の法)を定めました。このきまりの〇〇〇〇に入る漢字4字を答えなさい。
②今から150年前の1873年、明治政府はあるきまりを定め、このきまりによって、満20歳以上の男子は兵役の義務を負うことになりました。このきまりを漢字3字で答えなさい。
③今から100年前の1923年の9月1日、神奈川県西部を震源とするМ7.9の(大正)関東地震が発生しました。この地震による10万人以上の死者の多くは火災による焼死でした。この災害の名前を漢字5字で答えなさい。
④今から60年前の1963年2月10日、福岡県北東部にある5つの市が合併し新しい市が誕生しました。その後、4月1日には政令指定都市になりました。この市の名前を漢字3字で答えなさい。
⑤今から50年前の1973年10月6日、第四次中東戦争がおきました。この戦争によって、石油の価格が上昇し、日本の高度経済成長は終わりました。この戦争をきかっけに起こったできごとを漢字4字で答えなさい。
この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!
「重大ニュース2023 その3:今から何年前 解答と解説」
①三世一身(さんぜいっしん)(の法)・・・・・朝廷は口分田の不足を補うため、三世一身の法を定めました。三世一身の法は新しく水路を作って開墾すれば、3代まで私有を認め、もとの水路を改修して、開墾すれば、本人1代に限り私有を認めるというきまりです。期待したほどの効果があがらず、20年後の743年には、墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう)が出されました。
②徴兵令・・・・・満20歳以上の男子は全員兵役の義務を負うのですが、例外として、家の主人、長男、役人などは兵役を免除されたので、兵役についた者の多くは、農家の次男・三男などでした。農家は働き手が奪われるとして、農民一揆が起きました。また、1873年は、1月1日から太陽暦となり、6月15日には、印旛県と木更津県の両県が合併して千葉県が誕生した年です。
③関東大震災・・・・・この地震で、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県で震度6を観測しました。最大震度は6となっていますが、当時の震度は6までしかなく、神奈川県の広い範囲では、現在の震度7に達していた地域が多くあったようです。また、1960年に9月1日は「防災の日」となりました。
④北九州(市)・・・・・北九州市は、門司市、小倉市 、若松市、八幡市、戸畑市の5市による、世界的にもめずらしい、対等合併によってできました。1974年に小倉区が小倉北区、小倉南区に、八幡区が八幡東区、八幡西区に分かれ、現在は7つの行政区で構成されています。
⑤石油危機・・・・・オイルショックともいいます。第四次中東戦争はパレスチナをめぐる、イスラエルとアラブ諸国の最後の戦争です。アラブ諸国は石油の生産を減らし、輸出を禁止しました。石油の価格は4倍にもなり、日本の高度経済成長は終了しました。
2023-11-24
カテゴリー:重大ニュース2023
今回は重大ニュース2023のその2として、「国内の動き」を掲載します。国内の政治を中心に取り上げます。それでは、いつものように簡単なテストをしてみましょう。
「重大ニュース2023 その2:国内の動き 問題」
①2023年4月9日と4月23日に、4年に一度の「統一地方選挙」が行われました。1947年の第1回からかぞえて、今回が第20回目となります。今回の選挙で、躍進をとげた政党に「大阪○○の会」があります。大阪では大阪府知事選挙や大阪市長選挙で当選し、また、大阪府議会議員選挙や大阪市議会議員選挙でも議席数を大幅にのばしました。○○にあてはまる漢字2字を答えなさい。
②2023年4月1日、内閣府や厚生労働省で、こどもに関する仕事をしていた部署を1つにまとめた新しい省庁が発足しました。この新しくできた省庁の名をひらがな3字+漢字3字で答えなさい。
③2023年5月8日、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが2類相当から引き下げられました。引き下げられたことによって、感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザと同等となりました。何類に引き下げられましたか。1けたの数字で答えなさい。
④2023年6月2日、改正マイナンバー法が成立しました。医療機関にかかるときに必要となるあるものが、2024年秋に廃止となります。廃止となるあるものを漢字5字で答えなさい。
⑤2023年2月、国土地理院は、日本の島の数を36年ぶりに数えなおした結果、今までの6852島から、2倍以上に増えました。今回の数え直しによって、神奈川県の江の島は、大きな島と小さな島の2島から、新たに5つの小さな島が加わり合わせて7島になりました。現在、日本の島の数は約何島になりましたか。数字で答えなさい。
この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!
「重大ニュース2023 その2:国内の動き 解答と解説」
①維新・・・・・地方公共団体の首長や議会の議員の任期は4年なので、4年に1回同時に選挙が行われるのですが、今回の統一率は27.54%で、4分の1ほどとなっています。「日本維新の会」からは、大阪府以外の奈良県で初の知事が誕生しました。また、兵庫県芦屋(あしや)市では、最年少(26歳)の市長が誕生し、話題となりました。
②こども家庭庁・・・・・これまで生じていた縦割り行政の問題を解決するために発足しました。また、こども家庭庁は「ヤングケアラー」の支援にも取り組んでいきます。「ヤングケアラー」とは、本来大人がすべき家事や家族の世話などを日常的に行っているこどものことをいいます。
③5類・・・・・新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類に引き下げられたことによって、感染対策は、個人で判断して行うことになりました。また、海外からの観光客も戻ってきました。
④健康保険証・・・・・2024年秋以降は、「マイナンバーカード」を健康保険証として使うことになります。また、2023年は「マイナンバーカード」に関するミスやトラブルもたくさん発生したことで、政府の姿勢に対して、批判や不満の声も多くあります。2023年6月30日時点の「マイナンバーカード」の人口に対する保有割合は、約70%と、まだ「マイナンバーカード」を持っていない人も多くいます。
⑤約14000島・・・・・日本の島の数は、14125島になりました。都道府県別では、多い順に長崎県(1479)、北海道(1473)、鹿児島県(1256)、岩手県(861)、沖縄県(691)となっています。島の定義は、以前と変わらず、地図に描かれている陸地のうち、自然にできた周囲が100m以上の陸地となっています。
2023-11-17
カテゴリー:重大ニュース2023
今年も社会と理科の重大ニュースを掲載していきますので、受験生の皆さんはこれを参考に時事問題の対策をして下さい。
昨年2月から続いているロシアによるウクライナ侵攻により、世界中のいろいろなことに影響が出ています。
重大ニュース2023のその1として、「国際関係」に関する時事問題を扱います。それでは、簡単なテストで確認していきましょう。
「重大ニュース2023 その1:国際関係 問題」
①2023年5月19日〜21日に、日本のある都市でG7サミットが開催されました。G7の7か国の代表及びEUの首脳2名の他、インド、韓国など8か国の国の代表が招待されました。また、ゲスト国として、ウクライナのゼレンスキー大統領も参加しました。G7サミットが行われた日本の都市の名前を漢字2字で答えなさい。
②2023年3月14日、中華人民共和国(中国)で、ある人物が3期連続で国家主席に選出されました。この人物の名前を漢字3字で答えなさい。
③2023年1月1日から2年間、日本は国連のある組織の非常任理事国となりました。この組織は、平和と安全を守るための重要な役割を果たしています。この国連の組織の名前を漢字7字で答えなさい。
④2023年4月、国連人口基金が発表した「世界人口白書2023」によると、ある国の人口が、14億2860万人になり、中国の人口(14億2570万人)を超え、世界1位となりました。この国の名前をカタカナ3字で答えなさい。
⑤2023年7月16日、イギリスが環太平洋パートナーシップ協定に正式に加盟することが決定しました。イギリスはEU離脱後、ヨーロッパ以外の国との経済連携を図るため、環太平洋パートナーシップ協定に加盟申請していました。環太平洋パートナーシップ協定の略称をアルファベット3字で答えなさい。
成績はいかがでしたか? ロシア軍がウクライナの国境を越えて、侵攻して、1年8か月以上が経ちましたが、終戦の気配はありません。現在もロシアとウクライナの戦争は続いています。また、2023年10月には、イスラエルのガザ地区で、イスラエルとイスラム組織ハマスの対立により、死者が多数出ています。イギリスに関しては、重大ニュース2020 その3 、重大ニュース2019 その3 、重大ニュース2016 その3 なども参考にすると良いでしょう。
この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!
「重大ニュース2023 その1:国際関係 解答と解説」
①広島(市)・・・・・今回、G7の開催地に被爆地(ひばくち)である広島が選ばれたのは、ロシアが核兵器の使用もあるかもしれないという発言を繰り返していることに対して、核兵器の使用は認められないという強いメッセージを発する必要があったためです。なお、次回のG7サミットはイタリアで開催されます。
②習近平・・・・・中国の国家主席の任期は5年で、連続2期までとされていましたが、2018年に憲法が改正され、回数の制限がなくなりました。
③安全保障理事会・・・・・常任理事国は、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の5カ国で、1カ国でも反対すれば決定できないという特別な権限(拒否権(きょひけん))をもっています。非常任理事国は10か国で、任期は2年ですが、1年ごとに5か国ずつの改選となります。2024年からの2年間には、アジア地域からは大韓民国(韓国)が選出されています。
④インド・・・・・国別の人口は、1位がインド、2位が中国、3位がアメリカ(3億4000万人)、4位がインドネシア(2億7750万人)です。日本(1億2330万人)はエチオピア(1億2650万人)に抜かれて、12位になりました。なお、世界人口は2022年11月に80億人をこえています。
⑤TPP・・・・・発足時の11か国以外でイギリスが初めて参加を認められました。また、中国や台湾、コスタリカ、エクアドル、ウルグアイも加盟を申請しています。イギリスは、クアッド(QUAD)にも参加する意向を表明しています。クアッドとは、英語で4つを意味する言葉で、自由や民主主義、法の支配といった基本的価値を共有する日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4カ国による枠組みのことです。
2023-11-07
カテゴリー:中学受験の歩き方
親子の温度差その1では「時間感覚に関する温度差」について、その2では「学習内容に関する温度差」について書きました。今日は、「評価に関する温度差」について書いてみたいと思います。
大前提として、今の子どもたちは少子化の環境下で甘やかされて育っています。そして、これに個性を尊重する風潮が加わり、競争力が下がっています。
勉強にしろ、運動にしろ、芸術にしろ、どのような分野であっても競争があり、一定の評価基準が無ければ進歩はありません。それらの分野の評価基準が試験であったり、大会記録であったり、コンクールの成績であったりするわけですし・・・・・大人になって社会に出てからも、他社や他国との競争原理が働くから進歩があるわけです。
ところが最近の子どもたちは、社会の縮図である学校の中で、「子どもに差をつけない」という美名の下に競争を強いられていないため、評価されることに慣れていません。つまり、大人のモノサシと子どものモノサシが違うわけです(苦笑)
誤解の無いように断っておきますが、私は勉強ができることが大事だと言っている訳ではありません。体育や美術や家庭科は、場合によっては算数よりもずっと大事ですし、多面的な教育をバランス良く与え、社会に出て独り立ちできるようにするのが学校教育の本質であると思っています。
しかし、子どもたちの社会の縮図である学校の評価基準が曖昧になればなるほど、子どもたちが評価そのものを省みなくなっているのも事実だといえます。
その最たるものが公立小・中学校の通知表でしょう。公立中学校の通知表は5段階が普通ですが・・・・・昔は、全体人数の7%が5、24%が4、38%が3、24%が2、7%が1となるように相対評価でつけられていました。ところが今は絶対評価が基本ですから・・・・・極論をいえば、全員が5でも良いわけです(笑)
評価基準が揺らぐと、成績をつける人間の恣意がはたらきますから・・・・・評価される側は困惑するか、評価そのものを度外視するようになります。
お父さんとお母さんの意見が食い違ったときには、子どもは自分にとって都合の良いほうの味方をしますよね?
仮にご夫婦で意見を統一していたとしても・・・・・祖母や祖父が、「そんなに、〜〜させなくても・・・・・」と言ったとたん、自分に都合の良い評価を導入します(苦笑)
つまり子どもには明確な自我はないのです。したがって、甘い評価を採用します。
ですから、「計算ミスはだめ」というのと「計算ミスだから・・・・・」では、「計算ミスだから・・・・・」を採用するわけです。
したがって、これを矯正するには、明確な評価基準を子どもに理解させることが必要です。
たとえばテストの成績を評価するときに、設問の全体正答率で評価するとか、合格最低点で評価するとか・・・・・明確な評価基準を決めて、その基準に達しているかどうかで評価してあげれば納得するわけです。
なお、模試の成績を判断するときには、偏差値という数字は大人にとってはわかりやすいモノサシのひとつだと思いますが・・・・・偏差値の数字の本当の意味を子どもたちは理解していません(笑)
さらにいえば・・・・・偏差値の数字の本当の意味を理解していない父母の皆さんも多いと思います(苦笑)
中学受験、高校受験、大学受験を問わず、秋にはいろいろな模試がありますが・・・・・それらの模試の母集団と偏差値比較のモノサシをお父さんやお母さんが持っていないと・・・・・判断を間違えますから、ご注意ください。
この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!
2023-11-03
カテゴリー:中学受験の歩き方
最近は両親で働いているご家庭も多いため、核家族化が進んだとはいえ、お子さんの学習内容まで把握しているご家庭が少なくなっている気がします。
つまり、お子さんの学習状態(成績)には注意しても、学習内容(カリキュラム)までは把握しておらず、そのため色々な温度差が生まれます。
今日は、「えっ、そんなことも知らない(できない)の・・・・・」と親が思うのはなぜかについて書いてみたいと思います。
まず、大前提として把握しておきたいのは学習指導要領についてです。公立の学校で週休2日制を実施するために、2002年度に導入された新学習指導要領下では・・・・・大雑把にいえば、子どもたちの学習時間はその父母の世代の学習時間と比べれば3分の2しか確保されていませんでした。
つまり子どもたちは、父母の皆さんの学習量の3分の2しか習っていなかったわけです。
ですから、当然学習単元は先送りするか削除することになります。
例を挙げると・・・・・現在は「不等式」(父母の世代は中2で学習)は高校1年の配当単元です。つまり、昔は高校入試で当たり前のように出題されていた内容は・・・・・今は大学入試で問われる単元だということです。
そして、学習時間の減少は小学校での計算演習にも大きく影響していて・・・・・小数第2位の数のかけ算やわり算もかなり軽減されてしまいました。
これがどういう影響を生むかというと・・・・・今の普通の小学生は、電卓を使わずに消費税の計算ができないことになるわけです(消費税を10%に値上げするための国家戦略だった??・・・・苦笑)
したがって、子どもたちにとっては「習っていないから知らない(できない)」ことが多いので・・・・・・父母の皆さんが「習っているはずだろう」と思っていることでも全く知らないことは良くあるのです!!
現在の学習指導要領で、学習単元が先送りされたり、削除されたりしたことを理解したうえで、お子さんの学習を見直してみると、「えっ、そんなことも知らないの!」ではなく、「そうか・・・・教わっていないのか・・・・・それじゃあ、しかたないか。」になると思いますよ。
この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!