麗澤中学校は、千葉県柏市にある男女共学の中高一貫校で、1935年(昭和10年)に道徳科学専攻塾(麗澤大学・高校等の前身)が開設されました。JR南柏駅からバスで約5分のところにありますが、多くの生徒は徒歩で通っております。また、東武野田線新柏駅からのアクセスも徒歩圏内の学校でもあり、千葉県のみならず、埼玉・茨城・東京からの生徒も多くの生徒が通っています。
麗澤中学校・高等学校の校舎です。
平成27年度中学入学生より、6年間のコース制「叡智コース」がスタートしました。叡智コースには「アドバンスト叡智コース(AEコース)」と「エッセンシャル叡智コース(EEコース)」の2コースがあります。AEコースの目標大学は、東京大学。東京大学の入学試験で求められる力を麗澤の強みを活かして育成していきます。EEコースは、ファーストステージ(中1・2)・セカンドステージ(中3・高1)の4年間は3学級編成です。ファイナルステージ(高2・3)では、目標進路別のクラス編成を行い、志望進路の実現を図ります。叡智TKコースの目標大学は、難関国立大学。叡智SKコースの目標大学は、難関私立大学と国公立大学です。加えて、専属のネイティブ教員による週8時間のEnglish Language Arts で、実践的な英語力を習得し、難関私立大学(文系)や海外大学をめざす叡智ILコース(International Leadership Course)を選ぶこともできます。
平成29年度中学入試において、第4回入試に新たな試みとして、基礎力テスト(国語・算数)と「叡智」表現力テスト(グループワークと記述)による合否判定を導入しました。なお、第4回入試はEEコースのみの募集なります。
【総括】
今年度、初めて実施した形式のテストである。第1部のグループワークの平均得点率が86.8%、第2部の記述テストの平均得点率は54.0%で、総合点の平均は100点満点で60.6点だった。
【グループワーク】
問題のねらい
与えられた情報から、ある事に対して2つの方法の内どちらを選択するのか、グループで話し合って決めるという内容であった。他人の意見を確実に聞き取れるか、自分の意見を分かり易く発言することができるか、グループの総意をまとめるために協力できるかを評価した。
受験生の解答状況と分析
基本的には初対面の4人グループではあったが、出題の意図に沿った形でワークできた受験生が多数見られた。
【記述テスト】
問題のねらい
文章を通じて与えられた状況について分析し、どのような言動を取ることが最も望ましいかを思考し判断する力を問うた。解答は、その理由を含めて、自分の考えを文字(絵も可)で表現する形式をとった。一方的な見方ではなく複数の視点から状況を分析し、より良い解決策を分かり易く提示できているかがポイントである。
受験生の解答状況と分析
問1と問2は本文理解を問う内容であった。受験生の多くは登場人物の置かれている立場と心情を正確に読み取ることができていた。最も難易度が高かったのは、問3の解決策を提案する問題であった。自分からの視座だけではなく、複数の視座から解決策を提案することは、小学生にとって大変難しかったようで、解答の中には的を射ない文章も散見された。しかし、中には核心に迫った目を見張る答案も少なからずあり、その力を今後も伸ばしていってほしいと感じた。
平成30年度は、第3回入試として、2/3午前に行われます。なお、募集定員が増え20名となります。
平成29年度大学入試結果では、国公立大の現役合格者数は40名で、平成28年度48名、平成27年度43名、平成26年度50名と、ここ最近の4年間で毎年40名を超えるようになりました。また、早慶上理ICUの現役合格者数は35名、GMARCHの現役合格者数は111名でした。
新しく完成した食堂です。
平成30年度中学入試について
・日程、募集定員
第1回 1/21午前 70名(AE20名、EE50名)
第2回 1/25午前 50名(AE10名、EE40名)
第3回 2/3午前 20名(EE20名)
1/21、1/25、2/3の3回入試になります。
第1回、第2回入試では、本校会場に加えて、船橋会場の入試を行います。
・受験科目
AEコース 第1回、第2回
国語・算数(各120点満点)、理科・社会(各50点満点)
AEコースは、国・算を1.2倍とする傾斜配点です。
EEコース 第1回、第2回
国語・算数(各100点満点)、理科・社会(各50点満点)または、
国語・算数(各100点満点)、英語(50点満点)
理科・社会選択者と英語選択者は別基準で合格を判定する。
※ 複数回受験する場合は、同じ選択での受験となります。
EEコース 第3回
基礎力テスト(国語・算数)(各100点満点)、
「叡智」表現力テスト(グループワークと記述)(100点満点)
・同時出願者への優遇措置
同時出願で、第1回を受験した者は、第2回及び第3回入試のEEコースの合否判定で優遇(総合点に5点加点)
・特別奨学生
各回の成績上位合格者に、特別奨学生合格があります。
第1種奨学生(給付生): 70万円支給(50万円3年間、20万円初年度のみ)または50万円支給(3年間)
第2種奨学生(給付生): 30万円支給(3年間)
第3種奨学生(給付生): 20万円支給(初年度のみ)
第1種、第2種は、原則として3年間(毎年資格審査を行う)。第3種は初年度のみ。
麗澤中学校の正門です。
ちなみに、エクセレントゼミナールの生徒の麗澤中学校の累計合格実績は83%(23名受験19名合格)です。
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