三輪田学園中学校は、千代田区九段北にある女子の完全中高一貫校です。1887年に開校し、今年度は137年目になります。2021年度から制服がリニューアルされました。
新しくなった制服です。
1.三輪田学園の伝統・校訓・教育理念
①伝統 1887年創立の伝統
②校訓 「誠のほかに道なし」
誠実であることが人として最も大切な在り方・生き方である
③教育理念「徳才兼備」
徳:豊かな人間性
才:高い知性
2.三輪田学園がこれからも大切にすること
生徒の遅刻や欠席が少ない、安心して通える学校
生徒ひとり一人に向き合い、生徒の希望進路のためにできることは何でもする。
3.自らの人生を自分自身で切り拓いていくことのできる逞しくもしなやかな女性」となるための盾と矛
①自分自身を守る「盾」
人間教育:「誠のほかに道なし」
教科教育:英語とICTの力
②人生を切り拓く「矛」
得意科目からのアプローチ
哲学対話、卒業論文、MIWADA-HUBなど興味関心からのアプローチ
2024年度入試の変更点
・一般入試募集人数の変更
第1回 2/1午前A 60名募集(70名募集)
第2回 2/2午前A 40名募集(35名募集)
第3回 2/3午前A 25名募集(20名募集)
( )内は2023年度
・帰国生入試B方式
①2020年度以降に取得した英語検定3級以上または各種英語検定でCEFR A1レベル以上(要相談)が出願条件
②英検協会発行の「CSEスコア証明書」を事前に郵送で提出
③下記英語の、みなし点と算数の合計点で判定
英検 3級(CEFR A1レベル) :80点
英検準2級(CEFR A2レベル) :90点
英検 2級(CEFR B1レベル)以上 :100点
・出願締切
第2回 2/2 前日2/1 23:59締切
第3回 2/3 前日2/2 23:59締切
※前日までの出願となります。
2023年度中学入試結果
全体的に応募者数、受験者数とも増加し、前年度比で140%を超えました。また、英検利用入試も受験者数が増加しました。
各科目から
・国語
出題方針・見たい力
8000字以上の長文問題を出題。ボリュームのある本文を制限時間内に集中して読み解く力を求めている。また読み取った内容を様々な形式でアウトプットする力を見たい。
出題分野・内容
・本文のジャンルに特定の偏りはない。小説・随筆・説明文などテーマも様々。
・選択問題、抜き出し、空所補充による説明文作成、記述問題などをバランスよく出題する。
・知識問題から本文全体のテーマ理解まで、総合的な国語の力を問う。
・漢字は読み書きで15題程度、語句の知識や慣用句は、原則として本文に即した形で問う。
・副詞(「まったく」「かなり」など)・接続詞(「しかし」「そして」など)やの空所補充は頻出。
・記述問題は50字程度の字数を出題することもある。部分点を取れるかどうかで差がつく。
・抜き出し問題では的確に設問の意図を読み取って答えることが重要。
・漢字は教育漢字から出題されるが、語彙や四字熟語で差がつきやすい。
・文章中で比喩表現として使われている短いフレーズが何を意味するかを考えさせる問題が出題された。
・算数
出題方針・見たい力
小学校の算数で習う基本的内容が理解できているか。問題文やグラフ、表を読みとり、解法を導く力が身についているか。途中の考え方や途中式を書くことができるかを求めている。
出題分野・内容
大問1:四則演算、( )の有無による計算順序、通分約分の正確性
特に( )の有無による計算順序と、小数点第三位までの小数計算は差が付いた。計算練習はスピードよりも正確さを重視してほしい。
大問2:比・割合・金額・速さなど、基本的内容を問う小問を1行6題で出題。短文から読み取れる内容を正確に理解する力が必要。
大問3、4、5:グラフや表、平面・空間図形を把握する問題。必要な情報を読み取り、他者に自分の考えを伝える力(途中式)を求めている。三角形、対角線の長さから正方形の求積などの問題に慣れておくとよい。
※比・割合の問題、円周率を3.14として計算する問題、グラフからの読み取り問題は必ず出題している。
・社会
入試問題の基本方針
基本的な知識を問う問題を出題する。グラフや資料を読み取る問題では、使うべき情報を正確に見極め、基本的な知識と結び付けて解答できる力を問う。論述問題も出題するため、文章を読み取る力と作文能力が求められる。また、時事問題も出題するので、日頃から社会の動きに気を配っておく必要がある。
出題分野・内容
・地理・歴史・公民各分野から満遍なく出題する。
・都道府県名や庁所在地を問う問題は必ず出題する。正しい漢字で書けるように。また、地図上の位置がわかるようにしておく。
・理科
入試問題の基本方針
理科の4分野(物理・化学・生物・地学)から満遍なく出題する。小学校の教科書に載っている内容がきちんと理解できているかどうかを確かめる問題を多く出題する。特に実験や観察においては、どのような材料・薬品を用いて、どのような手順で行えばよいのかを理解し、その結果から考察したことを自分の言葉で説明できるようにしておくと良い。また、表やグラフの読み取り、基本的な計算問題、グラフを描く問題も出題する。さらに、身のまわりの自然現象に興味関心を持っているかという観点も加えながら問題を作成している。
※応用問題で求められる力
①文章から情報を正しく読み取り、状況の整理をする能力。
②表から何が起こっているかを推察する能力
③答えを導き出す思考力と計算能力。
教室棟です。
以前との比較
三輪田学園は現在大きな変革期を迎えたと言えるでしょう。新しい取り組みがしっかりと軌道に乗り、実績につながってきています。
女性の社会進出や男女共同参画社会が推進される世の中で、男女別学校の意義を見出し、自立した女性を育てるという三輪田学園の方針に沿って、社会の変化に対応できる能力を身に付けることを重視しています。特に近年は探求学習に力を入れており、与えられた課題をこなすだけではなく、自ら課題を発見し、持っているツールを有効に活用しつつ、解決へと導くことのできる生徒を育てようとしていることが分かります。
昨年はそういった新しい取り組みについての紹介が多く、進学実績の改善に向けた具体的な対策について語られませんでしたが、今回は受験に向けた自己管理能力と学力の向上に様々な角度からアプローチしていることが分かりました。
伝統女子校の良さをそのままに、新しいことに挑戦しているようです。
ちなみに、エクセレントゼミナールの生徒の三輪田学園中学校の累計合格実績は89%(9名受験8名合格)です。
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