重大ニュース2019 その5:理科関連の時事問題その1
2019-12-19
カテゴリー:重大ニュース2019
今回は理科関連の時事問題のうち、宇宙関連などを中心に掲載します。理科関連の時事問題を出題する学校は年々増えていますから、東邦大学付属東邦中のように毎年出題する学校以外にも出題されることもあると思います。受験生の皆さんは特に注意をしておきましょう。それでは、いつものように簡単なテストで確認してみましょう!!
「重大ニュース2019 その5:理科関連の時事問題その1 問題」
①2019年2月22日に、日本の小惑星探査機が、小惑星「リュウグウ」に1回目の「タッチダウン」に成功しました。「タッチダウン」の目的は「リュウグウ」の表面に接地し、石や砂などのサンプルを採取することです。2回目の「タッチダウン」は7月11日に成功しました。この日本の小惑星探査機を次のア〜エから選びなさい。
ア:こうのとり
イ:H―ⅡA
ウ:H―ⅡB
エ:はやぶさ2
②2019年4月10日、国際研究チームがある天体の撮影に初めて成功しました。このプロジェクトは「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)」と名付けられ、ハワイ、アメリカ、スペインなど、世界の8つの電波望遠鏡を使って行われました。この天体の名称を次のア〜エから選びなさい。
ア:ブラックホール
イ:ホワイトホール
ウ:中性子星
エ:重力波
③2019年5月20日、ある単位の定義が130年ぶりに変更になりました。今までの基準は、フランス・パリ郊外にある「国際度量衡局(こくさいどりょうこうきょく)」にある白金とイリジウムの合金でできた原器でした。この単位を次のア〜エから選びなさい。
ア:メートル(m)
イ:キログラム(kg)
ウ:秒(s)
エ:アンペア(A)
④2019年10月9日、旭化成名誉フェローである人物がノーベル化学賞を受賞しました。受賞の理由は「リチウムイオン電池の開発」です。リチウムイオン電池とはパソコンやスマートフォンなどで使用されている充電ができる二次電池のことです。このノーベル化学賞を受賞した日本人の名前を次のア〜エから選びなさい。
ア:根岸英一(ねぎし・えいいち)
イ:鈴木章(すずき・あきら)
ウ:吉野彰(よしのあきら)
エ:下村脩(しもむらおさむ)
⑤2019年9月、北海道むかわ町で約7200万年前の白亜紀後期の地層から発見された恐竜、通称「むかわ竜」と呼んでいましたが、新属新種であるとして学名が命名されました。この「むかわ竜」の学名を次のア〜エから選びなさい。
ア:タンバティタニス
イ:コシサウルス
ウ:フクイベナートル
エ:カムイサウルス
成績はいかがでしたか? ここ数年、毎年のように日本人がノーベル賞を受賞しています。過去の受賞者なども確認しておくと良いでしょう。また、2019年は「部分日食」が2回ありましたので、日食についても確認しておくと良いでしょう。
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「重大ニュース2019 その5:理科関連の時事問題その1 解答と解説」
①エ・・・・・「はやぶさ2」はミッションを成功させ、2020年12月に地球に帰ってくる予定です。「こうのとり」は国際宇宙ステーション(ISS)に荷物を運ぶ補給機です。「H―ⅡAロケット」と「H―ⅡBロケット」は人工衛星を打ち上げるロケットです。「H―ⅡBロケット」の方が「H―ⅡAロケット」より大型のものを打ち上げることができ、「こうのとり」は「H―ⅡBロケット」で打ち上げられます。
②ア・・・・・ブラックホールとは、物質だけでなく光さえも抜け出せない、非常に強い重量を持つ星のことです。撮影したブラックホールは直径約400億キロメートルで、太陽系全体を上回る巨大さです。重力は太陽の65億倍もあります。「重力波」は「ブラックホールどうしの衝突合体」や、「超新星爆発」などが起こったとき、時空をゆがめて波のように宇宙空間を伝わっていく現象で、2017年にノーベル物理学賞を取ったLIGO(ライゴ)が初めて観測しました。
③イ・・・・・今回、キログラム(kg)の定義が変更され、「プランク定数」をもと定義されるようになりました。「メートル」の定義は、1983年に見直され、光の速さをもとに定義されることになりました。また、国際単位系(SI)とは国際的に定めた単位系で、SI基本単位として7つあり、メートル(m)、 キログラム(kg)、 秒(s)、アンペア(A)はそのうちの4つである。
④ウ・・・・・根岸英一(ねぎし・えいいち)氏と鈴木章(すずき・あきら)氏は、2010年に「クロスカップリングの開発」でノーベル化学賞を受賞、下村脩(しもむらおさむ)氏は、「緑色蛍光たんぱく質(GFP)の発見と生命科学への貢献」でノーベル化学賞を受賞しています。
⑤エ・・・・・学名は「カムイサウルス・ジャポニクス」で、「日本の竜の神」という意味です。全長約8メートルの大きさがある国内最大級の恐竜で、全身の約8割が保存されている恐竜化石です。タンバティタニスは兵庫県で発見された恐竜で、2014年に命名されました。コシサウルスは福井県で発見された恐竜で、2015年に命名されました。フクイベナートルは福井県で発見された恐竜で、2016年に命名されました。